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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 389

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なんだか長い付き合いを感じさせる犬っころと司書。

この2人の関係は、十数年どころか数十年、数百年とさえ思えるほど不思議と信頼のようなものが見える。それこそ司書さんの見た目からは考えられないほどの、年齢を超えているのではないかと思うような長い付き合いが。

実際、その付き合いへの予測は正しい物である。

この2人の関係性はながく、それこそ初めて邪神が攻めてくるとき以前からの付き合いなのだ。なぜなら2人は、準英雄なのだから。1人は人でないものの、準英雄なのだから。

「……………全く変わっていないどころか、弱くなりましたか。使えないですね負け犬」

「寝てたから忘れてるだけだもん!もうちょっとしたら前くらいの強さになるよ!……………司書は変わってないけど、図書館は変わったねぇ!」

「そうですね。外から人が来るようになり随分とやらなければならないことも変わりましたから。最近は実験台が大量に来てくれて助かります」

準英雄。

たびたび出てくる単語ではあるが、英雄に比べてちょっと地味な人たちなのかな?とか、英雄の補佐役かな?とか。そんな風に伊奈野からは思われている英雄に比べてあやふやな認識の存在。

しかしその実態はあやふやに予想されているものとは違う。伊奈野が想像するように英雄の補佐として働いた存在もいるのだが、英雄以上に働いたものもいるのだ。

そして、神から英雄のような不老不死の力はもらえなかったためどうにかして各々で寿命を延長させたのが準英雄たちなのである(なお一名すでに死亡している者もいる)。

禁忌に手を染める者も、大きな養分から力をもらい続ける者も、寿命の延長手段をひたすら探り続けその命のギリギリな部分を伸ばし続けている者も、自分の活動を限界まで減らして命が削れる速度を鈍化させる者も、そして神から不死はもらえなかったが不老はもらえた者も。

前回の邪神侵攻で役立ちさえしていればどんな手段で生き残っていようと準英雄扱いをされるのだ。

当然ながら、そんなバラバラな生き残り方をした者達は力もバラバラ。

けっして準英雄という名でくくられていても実力には同じくらいというわけではないものなのだ。

「戻ればいいとでも思っているんですか?英雄たちは成長していますよ?成長した存在と今から全盛期を取り戻そうとする存在では差があり過ぎます。足手まといにならないようせいぜい気を付けてください」

「えっ!?英雄強くなってるの!?それはボクも頑張って強くならないとだね!今度こそ騎士団長に勝つんだから!!」

そんな準英雄の中で、犬っころは上位に当たる実力を持っている。さすがに1番上ではないが、それでも圧倒的な個としての実力と魔獣を率いる長としての実力の両方が備わっているため下とは圧倒的な差をつけていることは間違いない。

もちろんだからと言ってそういった下の準英雄たちが犬っころに勝てないかと問われると必ずしもそんなことはないのだが、純粋な力が強いということは間違いない。

ただ問題もあり、その中で最も大きいのが犬っころの延命方法となっていた。

犬っころは神から不老の力すらもらえなかったため、自分の命が削れる速度をできるだけ抑えようという目的のもと冬眠のような状態となったのだ。

大量にものを食べて何十年何百年と眠っていられる環境を作り出し、自分の消費するエネルギーを最小限にして眠っていた。邪神が再び訪れる、その時まで。しかしそんな状態になっていれば体に十分な栄養が行き渡らないため力は衰えていき、最初から全盛期の力を出すということができなくなっているのだ。

昔は英雄と同等程度、もしくはそれ以上の力があったが、今はその実力を英雄に大きく上回られているためこの先以前のように役に立つことができるのかというのが危ぶまれているのである。

「寝てても戦えるとか言ってたし、私を追いかけてきてたのは寝た状態だったわけでしょ?寝た状態でもあれだけ強いけど邪神には通用しないの?」

こんな質問をしたが伊奈野としては、もしそうならば邪神に太刀打ちなどできないのではないかと思うのだ。

かなり追いかけられている時も速度の面でも攻撃の面でも強力だったため、それが役に立たないなんて自分含めて大勢のプレイヤーはただ足を引っ張るだけなのではないかと思うわけだ。

もちろん伊奈野が邪神との争いに参加することはしばらくないと思われるが、同じ程度の実力の新人とまではいわないが中堅程度のプレイヤーが関連するイベントに参加することも多いと予測できるのだから。

そうなってくるとプレイヤーの影響で状況が悪化しているなんて考えすらできるだが、

「ん~。本体が来ると全然駄目かも?主も一撃死?」

バッサリと切り捨てるように、伊奈野の甘い考えは切り捨てられた。

その言葉が意味することはつまり、プレイヤーが邪魔になっている可能性があるということである。

自分の実力がそう評価されることに不満はないが、他のプレイヤーがそうして問題を抱えているというのは頭を抱えたくなる話であった。

特に瑠季などの話によれば日本サーバに邪神の使徒などが何度か攻撃を仕掛けてきているということであったため、あまりプレイヤーの問題が多すぎると伊奈野の勉強場所の崩壊も考えられるのだから。

とはいえ、問題だとは思うが焦るような話ではない。

いままでほとんどゲームの話を聞いてこなかった自分が知ることなんて、多くのプレイヤーたちは常識として持っている程度のものだと思うわけだ。それこそ、敵となる存在の強さなんて知らないわけがないだろう。

強さを知らない相手に挑むなんて愚かなことは、さすがにラスボスクラスの敵相手にはしないと思うのだから。

それよりも、

「じゃあ、犬っころの強化とかを手伝わないといけないってこと?」

「ん~?別に大丈夫だよ?多分しばらく闘ってたら戻ってくると思うし」

「そうなの?装備とか必要ならちょっとくらいお金は出そうかと思ったけど、そういうのもいらない感じ?」

「お金?いらないと思うけど」

伊奈野とて、関係を持ったことで称号が獲得できたくらいなのだからそこそこ犬っころが重要なNPCであることは理解している(なおそれはつまり称号にその人物関連のものがあればその人物を重要とみなすことになるため……………)。

英雄に匹敵する強さなんていう話まで聞いていれば伊奈野もこの犬っころの強さは取り戻しておかなければならないと思うわけである。自分が強くなろうとは思わないが、自分の怠慢によりこの図書館が使えなくなったということになっては目も当てられないのだから。

せめて受験が終わるまでは支援を欠かさないようにしようと考えているわけだ。

手っ取り早いのは使わずに持て余している資金を提供することなのだが、残念なのか良いことなのかは判断が難しいところだが断られてしまう。

ただ、

「読み友。それならば、食べ物を大量に買い込んでおいて与えるのが良いかと。これも強いは強いですが、燃費がいいというわけではないので」

「ああ。そうなんですね。それなら色々と用意しておきます」

司書さんからの思わぬ援護が。

犬っころに色々と言ってはいるものの、強化には協力してくれるらしい。

「……………ついでにいろいろ試してみようかな」

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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