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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 39

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「……どうでした?その本」

「ん?終わったんですか?………この本、非常に面白かったですよ。初めて知ることばかりで新鮮ですね」

勉強途中の休憩で顔をあげた伊奈野は、司書さんへ質問を行なった。司書さんにとっては唐突な質問なのだが、それでも気にした様子はなく本の感想を伝えた。

その手には、伊奈野が渡した黒い本が開かれている。

「では、しばらくお貸ししておきます」

「いえ。その必要はありません」

気に入ってくれたのであればこれ幸いと貸し出そうとした伊奈野だったが、あっけなく司書さんからは首を振られ断られてしまう。

気に入ったと言うのは口だけかと思い、気落ちしつつも納得しかけた伊奈野だったが、

「あなたが来る間だけお借りしていいですか?何かあると怖いので」

「ん…………なるほど。分かりました。良いですよ」

司書さんの言葉でもう1度納得する。

司書さんも興味はあるようだが、やはりこの厨二臭い見た目の本を持ち歩くのは嫌なのだと考えたわけだ。知り合いから見られて変な勘違いをされるのは伊奈野も嫌だと思うし、それを受け入れる。

どうせ何度も来る予定はあるのだから、見せる機会は多いはずだ。

なんてことを考えていると話題を司書さんが変えてきて、

「そういえばまだお礼を言っていませんでしたね。あなたの本、皆さんこぞって予約されていて1年後まで借りられなくなっているんです。ありがとうございます」

「え?あ、はい?」

突然礼を言われ困惑する伊奈野。

だったが、すぐに思い至る。司書さんの言っている本というのは伊奈野が魔女さんに渡して教科書になっているという本であるということを。

「あれ、図書館にも置いているんですか?」

「ええ。あそこまで様々な分野をカバーした本はなかなかありませんからね。私も大変楽しませていただきましたよ。特に、生物の分類に関しては大変わかりやすく興味深かったですね」

司書さんはメガネをクイッと指で押し上げつつ感想を言ってくる。

ただ、伊奈野は苦笑をこぼすしかなかった。元々そんなに大勢へ見せるために書いたものではなかったのだから。

そうして少し複雑な気持ちになりつつも司書さんと話していくと、

「あっ。分かりますか?あそこ書くの苦労したんですよ」

「ええ。よく分かりましたよ。あそこはたいへん素晴らしかった。ただ少し気になったのがここでして」

「あぁ~。なるほど。こっちにはこの考えは常識になってないんですね。これはこういったもので………」

最初こそ微妙な気分だった伊奈野だが、だんだんと話しているうちに楽しくなってくる。司書さんも知識欲が強いようで伊奈野の書いた本をかなり読みこんでおり、一部に関しては魔女さん以上に理解が深いのではないかと思われるほど。

お互い楽しい時間を過ごした。

「あっ。じゃあ、私はまた勉強に戻りますね」

「ええ。どうぞ」

もちろん、きっかり10分間だけ。

とはいえそんな知識欲深い司書さんが伊奈野との話に関心を持てば、自然と彼女の行なっている勉強というものにも興味が出てくるわけで。

「…………大変面白い文章ですね」

「ん?これですか?」

伊奈野の解いていた問題。

それは国語。その中でも司書が見ていたのは、現代文。

「物語も独特で面白かったですが、この堅苦しい評論もなかなか」

「あぁ。これですか。かなり何を言っているのかよく分からないところもありますけど、面白いですよね」

国語の現代文はたいてい評論と物語に分けられている。

その中でも特に司書さんはかなり堅苦しい文章で書かれていることが多く、とても分かりにくい評論に興味を持ったようだ。

「少し見せてもらってもよろしでしょうか?」

「え?………どうなんでしょう。ちょっと待ってください」

今までの魔女さんに見せてきた理系科目やうるさい人に見せた宗教史などの本は、あくまでも伊奈野がまとめて作ったものだ。

だが、国語の現代文はさすがにそうもいかない。自分で作るのも難しいため、ネットで配布されていたものを持ってきただけなのだ。

そういったものを目の前のAIに学習させるのは著作権の問題があるように感じる。

「………ん~。また今度で良いですか?見せていい物なのか分からないので」

「おや、そうなんですか?見せたらまずいものがある、と?」

「はい。私たちの方の世界の法律的に許されていないものかもしれないので」

「なるほど。それは仕方がないですね」

法律。しかも現実世界の物を持ち出されてしまうと、司書さんもそれ以上要求することはできなかった。

だが、要求こそしないものの、

「2段落目と1段落目の関係性がなかなか面白いですね。最初で問いかけではなく……」

「あぁ。最近たまにこの傾向の文章があるんですよね。いつもは1段落で問いかけて2段落から問の詳しいところを語っていくんですけど、問題の方でも詳しくは言えませんがそこにかかわるものがあるんです」

見たものは覚えている。

だからこそ伊奈野と覚えている範囲で語り合うのであった。

伊奈野としても見られただけであり、自ら進んで見せたものではないので訴えられはしないだろうと考え、話を楽しんでいる。

そうなると、

《称号『図書館の貢献者』を獲得しました》

《称号『司書の読み友』を獲得しました》

というログが流れるのも当然だった。

もちろん気づくことはないが。

弟子フラグだと思いました?

残念!2度あることは3度ないんです!(大嘘

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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