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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 390

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チュートリアルを終わらせた伊奈野だが、まだゲームはしていられる程度の時間はある。

ということで早速犬っころのためにアイテム購入へと動き始めて、

「店主さん。何か良いものありませんか?」

「ずいぶんと曖昧な質問だねぇ……………まあ構わないよ。お得意様なお嬢ちゃんが欲しそうなものはいくつか見繕ってあるからねぇ」

まず使う店は、長い付き合いとなっている店主さんのところ。

最近は装備に『反射』を『設置』したりとどちらかといえば生産者として働いていて購入などはしていなかったが、おかげでそのぶん資金が大量にあるため高い物もかなり買える。そして当然店主さんも代金を支払っているため伊奈野が高級どりであることは理解しており、こういう時に買ってもらうことでがっぽり稼ぐことができる……………のだがお得意様である伊奈野に対してはかなり良心的な価格で販売をしてくれて、

「これなんてどうかねぇ。テイムした魔物用、それも魔獣用の首輪なんだけど」

「首輪ですか?確かにペットと言われると首輪をしているイメージはありますが……………効果は何かついてるんですか?」

「それはもちろんだよ。この首輪はテイマーに人気のある装備でね。この首輪をつけたモンスターはテイムした側の人間から受けるダメージが10倍になる代わりに全ステータスが2倍になって取得経験値が10倍になるんだよ。なかなかいい効果だと思わないかい?」

「良いですね。凄い良い気がします。私が一緒に戦うってこともないと思うのでフレンドリーファイアの可能性は低い、というかないですし、使えそうですね。買います」

「はいはい。毎度あり、と言いたいところだけど、さきに他のも見ていってほしいねぇ。支払いは全部をまとめてで頼むよ」

「あっ、そうですね。そうします」

店主さんから紹介される、かなり有能だと思われる装備やアイテムの数々。どれも犬っころの強化や伊奈野の今後に使えそうなものばかりであり、店主さんの商売の上手さを感じた。

それに加えて、

(なんで犬っころ、というかテイムしたモンスターと私が一緒にいること知ってるのかな。確かに図書館の前で騒がしくはしてたけど、それにしても情報が広まるの早くない?あと、犬っころはずっと人化してる状態だったはずだし)

その情報収集能力の高さにも驚く。将来何か気になることがあれば店主さんに一度聞いてみてもいいかもしれないと思うほどだった。

ただそれが気にならなくなるくらいにはその後も店主さんの商品説明はいろいろと続いて行き、

「テイムしたモンスターとのきずなを深められるブラッシング。それを全自動でやってくれる全自動ブラシ。とくにモンスターが大きい時とかには毎回自分でやるのは大変だから便利かもしれないねぇ。あと、時間を指定したら勝手にやってくれるから数日ペットと会えない時も有効かもしれないよ」

「良いですね。買います」

「どうしてもお腹が空いているけどモンスター用の餌がないっていう時はこれ。満腹感骨模型。骨の形をした模型、というかぬいぐるみみたいなものだけど、これを噛んでいる間モンスターは攻撃ができなくなる代わりにSP消費量が100分の1になるよ」

「なるほど。犬っころは餌の管理とかずさんそうですし緊急時にはいいかもしれませんね。買います」

「テイムしたモンスターを自由にさせたいけど自由にさせ過ぎて迷惑かけていたり連絡が取れなくなっても困る。そんな時はこれ。ペット監視モニター。これに自分がテイムしたモンスターの視界情報とだいたい方角的にどの辺にいるのかが分かるようになってるよ」

「ん~。便利ですね。確かに何も考えずに好き勝手動き回っていそうですし、追いつけるような器具は欲しいです。買います」

流石はお得意様という立ち位置にいるというべきだろうか。

見事に伊奈野は紹介されるすべての商品の有用性に納得しほぼ即決で購入を決めていく。

安いとは言えないようなものも多く消費金額は合計するととてつもない量になるのだが、その程度とてつもないとは特に感じることのない伊奈野は平然とした表情で購入を決めていた。

最終的に購入決定した品物の数は100とまではいかないものの数十種類とあり、それらがすべて伊奈野のアイテムボックスへと収められていくこととなるのであった。

もちろん代金は現金で(?)一括払いである。

「毎度あり。それじゃあ、これはおまけだよ」

「え?良いんですか?」

「良いんだよ。結構買ってもらったからねぇ。こっちも儲からせてもらったしおすそわけだよ」

「そうですか。そういうならありがたく受け取りますけど……………何ですか、これ?」

店主さんがおまけをくれるというので受け取ってみれば、それは伊奈野に即座に理解できるものではなく。

何とも不思議な雰囲気のあるアイテムとなっていた。

「それは発臭剤といってね、握りつぶした時にだけ強い臭いを放つんだよ。よくペットのしつけ、とくに鼻の利くもののしつけに使われてねぇ。悪いことをしたときにしかりつけてそれを目の前で握りつぶせばすぐにおとなしくなるというものさ。使う機会があるかは分からないけど、持っておいて損はないさね。ちなみに握りつぶした時に臭いが出るのは一度だけじゃないから、何度も使えてコスパが高い(弟子から教えてもらった言葉)のもいいところだよ」

「しつけ用のものってことですか。ありがたくいただいておきます」

鼻の利く動物。狼である犬っころなどよく当てはまるだろう条件の存在の前で握りつぶせば、強い臭いでその動きを止めさせることができるという物らしい。

どちらかと言えば騒いで暴れまわりそうだが、しつけ用品というのは持っておいても損をしないように思えた。伊奈野の実力では犬っころを止めることはかなり難しそうなため、こういった頼れるものがあるというのはもしもの時のことを考えると非常に心強いのである。

伊奈野は買い物が終わるとお礼を言いつつ転移で犬っころへと会いにいく。

まだ犬っころは外に出て実際に戦い勘を取り戻すという作業は始めておらずひたすら図書館の地下で回避を繰り返しているようだった。

伊奈野には危険すぎるということで侵入を止められており、呼び出す際には司書を経由しなければならないのが現状となっていた。

ただ呼び出しをお願いすればそこまで時間はかかることもなく、

「主!おかえり!」

「ただいま。とりあえず色々と装備とかご飯とか買ってきたよ」

「え~?別に装備とか要らないよ~?」

「クククッ。いいじゃありませんか。特にこの首輪などは実に負け犬にふさわしいと思いますよ」

戻ってきた犬っころは特に疲れた様子もなく、伊奈野の見せたアイテムの数々に首をひねっていた。

最初こそ装備にそこまで関心を示していなかったのだが、実際に動いてみるとさすがは高級装備も多かったこともあるのかその動きに違いが出たようで、

「すごいすごい!これならいい感じに戦えるかも!ちょっと草原行ってくるね!!」

「え?……………あっ、行っちゃった」

犬っころは元気に外へと飛び出していった。

その後、ログがものすごい速さで流れることになったのは言うまでもないことだろう。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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