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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 391

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犬っころは戦闘用のフィールドへと駆け出して行った。

1番近い場所は初心者用のフィールドと言ってもいいため当然ながら犬っころの相手になるようなモンスターは存在せず、伊奈野の表示させていたログには大量のダメージログとキルログが表示されている。

1つ1つを確認しようにもあまりにも犬っころの動きが速く、下からものすごい勢いで新規のログが出てくるため目で追っていられない。

しかしそれでも伊奈野とてさすがに今回起こっていることをすべて無視するわけにもいかず、

「スキルと称号だけは見逃さないようにしておかないと」

ログにも便利な機能があって、スキルや称号の獲得表示だけ色を変更することなどが可能。そんな機能を使うことで見ておかなければならないものはしっかりと確認することに成功し、

《スキル『完全委任戦闘』を獲得しました》

《スキル『能力譲渡』を獲得しました》

《称号『猛獣使い』を獲得しました》

《称号『怪物使い』を獲得しました》

《称号『死を振りまく者』を獲得しました》

《称号『死の飼い主』を獲得しました》

《称号『虐殺の黒幕』を獲得しました》

《称号『初級寄生者』を獲得しました》

《称号『中級寄生者』を獲得しました》

「……………最後の2つはあんまりいい物だとは思えないんだけど」

最後の称号に嫌な予感がした。

今回の場合この称号が意味する寄生というものは経験値を戦闘に参加せずに得るという行為の事だと思われる。伊奈野は戦闘に参加していないがテイムモンスターである犬っころが戦闘して経験値を伊奈野に与えているためその行為がゲーム側には寄生と判断されたのかもしれないと考えたわけだ。

称号の効果は分からないが明らかに寄生なんて言う単語からいい効果しかないというタイプのものとは思えない。そのため、かなり危機感を覚えるのは間違いない。

ただステータスの低下などであればゲームをするわけではない伊奈野はかまわないのだが、NPCの好感度に影響なんていう話になった場合は周囲との問題の原因になりかねないためできれば獲得するのは避けたいようなものだ。

そういった嫌な効果があるかどうかなんて言うのはステータスを開いて称号の詳細を見れば済む話なのだが、伊奈野も称号のページを見るという行為自体があまり気の進むものではなく、

「とりあえず何やってるかどうか確認して、問題があるかどうかのチェックはするべき、かな。うん、そうしよう」

称号のことはいったん忘れ、犬っころの行動の方に目を向ける。

店主さんから買った中にテイムしたモンスターの状況などが分かるものもあったため、そういったものを使って確認していく。伊奈野の出したアイテムには画面が付いており、そこにはおそらく店主さんの説明から考えると犬っころの視点での周囲の様子が見えるようになっているのだが、

「なんか動いてるのは分かるけど速すぎて目が追い付かない。っていうか、これってモニターの方も追いついてんのかな?」

犬っころの動きが速すぎる。その所為で犬っころの視界から何か情報を得ようにも全く以て何がどうなっているのか分からないのだ。

一応地面と空に上下が分かれていることは何となくわかるが、途中で少し入ってくる異物のようなものが生き物なのかそれとも影か何かなのかはさっぱり分からない。

これは純粋に伊奈野の処理能力にも追いつけていないという問題はあると思うが、それと同時にカメラやモニターの方の対応能力も追いつけていないのではないかと思われた。実際にカメラが存在しているわけではないが、テイムしたモンスターの視界を受け取るというのは機器が何かしらに変換して送ると考えられるためそれの処理能力に限界もあると思われるのだから。

(いや、意外とゲーム内のそういうのってデータをそのまま渡してくる仕組みで解像度の低下が起きないとかありえる?……………さ、さすがにない、よね?)

現実ならあり得た機材の性能による限界という物がない場合、伊奈野は自分の実力のみが足りないため追いつけていないことになる。なんだかそれは悔しいため受け入れることができない。できればそうあって欲しくはないと祈るのであった。

なんて割とどうでもいいことを考えていると司書さんが伊奈野に声をかけてきて、

「しかし、まさか読み友が戦闘に興味を持っていたなんて知りませんでした。きっと言っておけば皆さん喜んで協力してくれたと思いますよ?」

「ああ。戦闘ですか?別に興味があったわけじゃないんですよね。ちょっとした息抜きにやってみただけです。今日はちょうど1回目の試験が終わって疲れてたので勉強に集中できる程の気力もありませんでしたし」

「なるほど。そういうことでしたか。試験で疲れて……………ん?1回目の試験?今日が?」

「ええ。そうですよ?そういえば言ってなかったでしたっけ?」

少し固まってから表情を変えて質問してくる司書さんに、伊奈野は何てことないように答える。

伊奈野は司書さんだけでなく魔女さんやうるさい人などでも一切試験の日程を伝えていなかったのだ。そのためそんなことは初耳であり、

「それを早く言ってくださいよ!?そういうことならお祝いとかしましたよ!?」

「アハハッ。ありがたいですけど、合格したとかいうわけでもないのでそういうのは今はあんまりやらない方がいいというか」

「いや、でも……………さすがにそれは伝えてくださいよ。私たちも応援してたんですから」

ジト目を司書さんからは向けられてしまった。

司書さん達からしてみれば、今回は伊奈野に大事なことを伝えてもらえず若干のけ者のようにされた形なのだ。

「きっと伝えて下さっていれば皆さん部下の方々などと一緒に試験中はずっと応援してくださっていたと思うんですけどね。全員専用の衣装で声を張り上げるような形で」

「……………あんまり嬉しくないどころか嫌な感じの内容な気がしますけど気のせいですか?」

「そうですか?気のせいだともいますけど。おそらくあの人たちが全員動けば王都中の大通りは埋め尽くせるくらいの人数になるでしょうし、かなり迫力のある応援になると思ったんですけどね。背中を押されると思いますよ?」

「いや、背中を押されたいわけじゃないですから。あとそれ、普通に私にとっては拷問なので」

どうイメージしても喜べないような話である。伊奈野は彼らをのけ者にしたつもりはなかったが、結果として伝えなくてよかったと心から過去のうっかりしていた自分をほめたたえることになるのであった。

「というか、そんなのに振り回される部下の方々がものすごくかわいそうですね」

「そうですか?あそこの人達も皆さんかなり色々と派手にやられてますし、どちらかと言えば普段を迷惑をかける側なので問題ないと思いますけど」

「……………へぇ」

人前に、それも公衆の面前に出て知りも知らない人の応援のために大声を出させられる。しかも、長時間。

何ともハードな内容で伊奈野は羞恥心で爆発してしまいそうなことだが、それをさせられても文句が言えないくらい普段迷惑をかけるというのはいったいどのようなものなのか。

想像する気も失せる言葉に伊奈野はそっと思考をシャットダウンするのであった。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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