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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 395

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これは『エフェクト変更』だから見つけられたけど『暗視』じゃ見つけられなかった。

そんな長男かと思うような感想を抱きながら伊奈野は靴の特殊効果や『魔力障壁』を活用して怪しげな上の方の靄へと近づいて行く。

その周囲は『暗視』で見てみても土で覆われており、何がどうなってその靄が溜まっているのかはよく分からない。

ただ、『暗視』を切って『エフェクト変更』だけに頼って見てみれば、

「あっ、こっちの方から流れてきてるっぽい?ただの壁に見えるけど、掘り進めたら何かあるのかな?」

土の壁の1面、正確には1か所から靄があふれ出している様子が見えた。

そこが薄いのか、それとも近い場所に何かが埋まっているのか。それは分からないが、伊奈野はとりあえずそこをしばらく観察した後に掘ってみようと手を出す。

ちなみに、その観察中はジャンプを繰り返して『魔力障壁』の作成と解除を繰り返し、解除される前に自分で壊して作り直すということをしていたため全く上に行くことも下に行くことも問題なく行われていた。

壁に接するまで魔力障壁を展開させて落ちる心配をなくした状態で伊奈野はいつ掘った影響で土が崩れてきて生き埋めにされかけても脱出できるように転移の準備だけしつつ手を壁面に触れさせ、

スカッ

「うわっ!?え?ちょっ!?」

触れようとして、伊奈野の手は空を切った。目の前にあったはずの壁面を手は通り抜けて、その予想外の出来事に慌てた伊奈野は前へと思わず足を踏み出した。

目の前には土の壁があるわけだが手がすり抜けたのと同じように前に倒れていく伊奈野の体も当然のように地面をすり抜けて、

「お、落ち……………ない?」

壁をすり抜けたということはそこに伊奈野を支える物体が存在しないということであり、伊奈野はそのまま壁の中を落ちていくと考えていた。だからこそ慌てて周囲に掴まれるものがないかと手をじたばたさせて魔力障壁の準備もしていたのだが、結局落ちることはなった。

伊奈野の前には、シッカリと地面があったのである。

「分岐の穴、って感じ?」

伊奈野の前にあるのは、今度は下ではなく前に伸びた穴。魔力障壁でいちいち足場を作る必要がないため進みやすいと言えば進みやすいかもしれない。

外まで漏れ出していた何かのエフェクトが充満しており、伊奈野にその先への期待をさせる。

《称号『隠し通路発見者』を獲得しました》

「よぉし!何か見つけられそうな気がする!それこそ穴とか洞窟っぽいと言えば洞窟っぽいし、実はさっきのチュートリアルで行ったところにつながってる可能性もあるのでは?」

1番大きな期待は、チュートリアルで行った首や武器が置いてあったりした覇者もいたと思われる洞窟。

探していたものとつながっているのではないかというのが1番伊奈野の心を興奮させる。

他にも先ほどまでのどこにそこがあるのか分からない穴などは図書館にあったものと似た雰囲気感じたため図書館の地下とつながっているなんて言う可能性もあるのだがそこは無視だ。

伊奈野は危ない可能性はいったん忘れてまっすぐ進んでいき、

「ちょっと速度が上昇するスキルとか使えば早く着いたりとk、うぎゃっ!?」

気楽な様子で警戒心など全くなさそうな伊奈野の口から汚い悲鳴が漏れる。

その身に降りかかったことははっきり言ってしまうとかなり想像できたものであったのだが、

「『魔力障壁』……………ふぅ。良かった。確かに、すり抜けるのが壁だけなんて訳ないよね」

伊奈野の歩いていた地面が突然すり抜けたのである。踏み出した足が地面を踏みしめることができなかった。伊奈野はそのまま残した後ろ足で持ち直すこともかなわず変な体勢でそのすり抜ける穴へと落ちていくことになったのである。

すぐに魔力障壁で自分の体を支えることには成功したのだが、すぐに上の道へと戻った後その下の穴を覗き込んだところ、

「え?結構凶悪なトラップあるじゃん。私もしかしなくてももうちょっと魔力障壁のタイミング遅かったら死んじゃってた?」

伊奈野の視線の先。それはすり抜けた地面の下の穴の底。

そこ(底とかけた寒いダジャレではない)には。眩しさで目がつぶれるかと思うほどの電流がほどばしっていた。触れていたら相当なダメージは受けていただろう。

なお伊奈野は自分がキルされると考えているが、本当にそうなるかは別の話とする。

そうしてギリギリのところで回避できて一安心となったのだが、少し気になることも出てきて、

「実はこっちが正規の道だったりしないよね?このトラップを抜けた先に何かあるとか」

考えたくはない可能性。

トラップを抜けた先にお宝があるというパターンが伊奈野の脳裏をよぎったのだ。

伊奈野がイメージするダンジョンではトラップを回避した先にお宝はあるものだが、お宝を守りたいのであればわざわざ安全に通り抜けられる道を用意しておく必要はない。お宝のある道に突破できないようなトラップを仕掛けておけば誰にもとられずに済むのだ。

問題は仕掛けた人間も取りに行けなくなることだが、

「こっちはファンタジーだし、現実と違って防御力には結構大きく差があるからな~。雷属性無効化できる人とかだったらいくらそういうトラップ仕掛けてても簡単に通り抜けられるだろうし」

このゲームのスキルやらの事を考えれば、必ずしも危険だから仕掛けた人間も通れないということにはならないように思える。

考えれば考えるほど、嫌な予感がしてきた。

そうして恐る恐る探ってみたのだが、幸いないことに、

「靄の濃度は上の方が高い、かな?流れから考えても多分下はただの罠……………なはず」

伊奈野が注目している靄の出どころは下ではなく伊奈野のいるまっすぐな通路の先。電流に飛び込む必要はなさそうだった。

そうと分かれば伊奈野の顔にも元気が戻り、

「それじゃあ次は足元に注意しながらいかないとね……………というかよく見てみれば靄の動き方とかでどこに隠し通路とか落とし穴とかあるのかわかるじゃん」

自分の今までの観察の甘さに頭を抱えていた。

これからは少しだけ注意深く進むのかもしれない。

……………あくまでも少しだけ。

「ぎゃあああぁぁぁ!!!!????今度は普通に罠!?矢が飛んでくるとか、図書館じゃないんだからさぁ!」

「ノォォォォォ!!!天井が落ちてくるのは無しでしょ!?」

「今カチッて音がしたんだけど!?絶対何か来るよねぇ!?」

伊奈野は襲い掛かってくる数々の罠を抑え込みながらエフェクト変更によって見えるようになった靄の源を目指して歩いて行く。

「やっぱり『エフェクト変更』だよね。『暗視』にこれは無理だよ」

なお、『暗視』のおかげで避けられた罠が数多くあることからは目をつむることとする。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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