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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 397

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一応先に解説を入れておきますと、

固体から液体が融解。固体から気体が昇華になります

《称号『上級解放費用全提供者』を獲得しました》

伊奈野の前にある氷漬けにされた人。

当然ながらどう扱ったものかと悩むわけだが、あまり考えるのに時間をかけてもいられない。下手に自然解凍が始まってしまえば中の人の命に危険が及ぶ可能性があるのだから。

「とりあえず熱で氷を取り除きつつそれを外に取り出すようにしておかないといけないよね?ただ、取り出すって言ってもどこから取り出せば……………」

早急に持っているアイテムやスキルでどうにかできないかと考え始めて、ステータス画面を開いたりアイテムボックスの中身を見てみたり。

だがそうしている中でたまたま目に入ったのが、

「『炎を冷やして』、かぁ。知らない称号だけど……………これあると結構致命的じゃない?私、この人助けるの無理なのでは?」

称号の1つ。『炎を冷やして』。

称号など情報量が多くて見るのも嫌だったのだが、見てしまったのだから仕方がない。炎なんて今使おうかと考えているようなものに近い文字が入っていれば見ないわけにもいかないのだ。

そして見てみれば案の定よろしくないことが書いてある。

「炎属性を使用する際、同時に使用する炎属性より強い氷属性も付与される、って、この状況下で私が氷を融かそうとしてもよりつよい力で凍らされるってことでしょ?」

熱を使えばそれ以上の冷気が出る。恐らくそんな効果だと思うが、当然現状では最悪に等しいような効果である。

攻撃の際に両方の属性で攻撃ができるというのはメリットだとは思われるが、氷を融かそうという際にはあまりにも邪魔にしかならない。

「えっ。じゃあ私にどうしろと?これ私何もできないじゃん。このまま見殺しにするしかない感じ?……………うわぁ。凄い罪悪感」

不完全な解凍方法で死にゆくその氷漬けの人を伊奈野はただただ見ていることしかできないのか。そう考えると、罪悪感が伊奈野へと襲い掛かってくる。

とはいっても、表情はケロッとしていて本当に罪悪感があるかどうかは怪しいところだが。

「熱で融かす以外に何か方法があるかな。塩をかけるとかもよく聞く話ではあるけどそれってこれくらいの規模の話だとはあんまり思えないしついでに体の中のとか塩入れたらとんでもないことになりそうだし……………」

どうにかできないものかと考えるが、もし思いついたとしてもその方法に準備がかかるのだとすれば無駄足に終わってしまう。

できるだけ早く方法を思いつこうとは思うものの焦ったところで何かが変わるわけでもなく本格的にどうすればいいのかわからんくなり始めてきたところで、

「……………ん?」

伊奈野は何かを感じた。

そしてその何かを理解する前に、氷が消滅した。

「…………………………は、はぁ?」

伊奈野は突然の事態に数秒困惑して、最終的に意味が分からないという気持ちがあふれ出てくるように変な声が出た。

だがそれもそうだろう。先ほどまでどうやって解凍しようかと思っていた氷がそんな悩みごと消え去ったのだから。

消え去ったとは言うが、正確にはおそらく蒸発(というより昇華)したのだと思われる。

それをよく表すように伊奈野の前には白い煙が見えており、顔にも湿度の高い空気がかかるのを感じた。

これで何もなくなったため伊奈野は考えようにも考えるための要素がなくどうしようもできなくなる……………ということはなく、

「え、えぇと。起きた、のかな?」

「……………ん。んんぅ」

「あっ、タイミングちょっと早かった」

伊奈野が話しかけた先にいるのは、先ほどまで氷漬けにされていた人。氷はなくなったが、その人までは消えなかったのだ。

どういう原理なのかは分からないが装置の外にいる状態にもかかわらず解凍は完璧に行われたようで、その人からは小さく声が漏れる。

全身黒く何だか黒い本との親和性のようなものを感じなくもない見た目だが、身長や顔つきはこちらの方が年上に見える。伊奈野より少し低いくらいで、だいたい中学生くらいの身長だろうか。

服もやはり全体的に黒く、今は解凍したためかそれがしっとりとしているようにも見える。水分を含んでいるのは服だけでなく、前髪は顔にべったりとくっついていた。

「だ、大丈夫?苦しかったりしない?」

「……………お前が俺を目覚めさせたのか?」

「あっ、全然私の質問聞いてないじゃん……………たぶん目覚めさせたのは私だと思うけど、もしかしてやらない方が良かった?」

凍結されていた人は完全に意識を覚醒させ、話せるようになった。見た目と話し方から態度の悪い厨二病をこじらせた少年のようなものを想像すると思うが、その声は伊奈野が予想していたものより少し高め。

そんな声で出てきた言葉は伊奈野の質問の答えではなく、質問。質問を質問で返されたのだ。

質問を質問で返すなぁ!君が泣くまで殴るのをやめない!とやりたいところだがぐっとこらえて、伊奈野が尋ねられていたことへと答える側に回る。

そうして解凍された人は伊奈野の答えを聞いたうえで当然何かしらの対応に出てくるのは予想できることであり、

「そうか。邪神はどうなっている」

「どうなってるって……………いるけど?たまに襲ってくるし」

「……………であるならば、俺の封印が解かれたのも必然というわけか」

今のところ解放された人(伊奈野は完全に発言から匂わせ系の厨二病だと結論づけていて一先ずこれからは厨二病と言う名前で呼ぶこととする。なおコールドスリープ要素がないうえに他にも当てはまりそうな存在がいる名称であるため変更予定)は伊奈野から情報を得るだけにとどめている。すぐに攻撃をされるということはなさそうだ。

黒い本に似ていることもあり見た目から何となく邪神の勢力のように思えなくもないが、少しの間は大丈夫だろうと伊奈野は安心している。

そんな伊奈野を更に安心させるように、決して意図したわけではないのだろうが、

「次こそは邪神を仕留める。俺がやつを、仕留めて見せる」

厨二病は邪神に敵対的であるような発言を行なった。これは間違いなく伊奈野が殺されるパターンではないように思えた。

更に安心できるどころか、もうこれで完全に安心したと言っていいだろう。警戒心は存在していない。

ただそうして安心している隙をついて、

「それじゃあ俺は行く。封印解除には礼を言っておこう」

「えっあ、ちょっと?」

厨二病は伊奈野の横を通り抜けて進んでいく。伊奈野と共に行動するつもりはないらしい。伊奈野としても勝手に解放したわけだしそうなるのも仕方ないとは思うのだが、

「待って、そこは穴が、」「ぬわああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!??????」

「……………遅かったか~」

厨二病は孤高のような雰囲気を出していたのにもかかわらず、その期待を即座に裏切って情けない姿をさらしてくれた。見えない穴に落ちてしまったのである。悲鳴を上げていたため、厨二病にとって予想外な事態であったのは間違いないだろう。

「ちょっと待ってね。今引っ張るから」

「大丈夫だ。問題ない。これくらい簡単に抜け出せ……………む?なんだ!?足がからめとられて!?」

「あぁぁ。暴れたら余計にひどいことになるから!ほら!じっとしてて!」

トラップから抜け出せない様子の厨二病に呆れていたが、さらにひどいことになっていったため慌てた伊奈野。

そんな彼女は、

《称号『魔王の解放者』を獲得しました》

などという視界に入っていたログを気にしている余裕が存在しなかった。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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