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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 401

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「えぇと……………服の好みとかあるの?」

「特に」

「じゃあ、最低限クリアしてほしい条件とかは?」

「服として成立しているものであれば何でも」

「……………なるほど?」

魔女さんのお願い通り、魔王と呼ばれる厨二病と共に外へ出て服を買いに行く伊奈野。道中で服を買い与える対象の好みや本心を確認しようと思ったのだが、サッパリ読み取ることができなかった。

単純に服に限らずファッション全般にあまり興味がないのだろうということが読み取れるのだが、伊奈野はその印象通りの素直なことは思わず深読みをしていき、

(本当は私を外に連れ出してなにか仕掛けるための口実だから興味がない、ってこと?もうこれは消化作業でしかない感じ?)

自分はこの後何かされるという妄想が加速していった。

考えれば考えるほど自分が死地に近づいて行っているような気がするのだ。

だからなのかは分からないが、

「あっ、あそこにも服がちょっと売ってる。見てみる?」

「ああ。俺はよく分からないがお前が気になるものがあるかもしれないからな。見てみるだけ見てみるか」

伊奈野は道中服が売っているのを見かけるとすぐにそこへと立ち寄って行った。少しでも時間が稼ぎたいというように。少しでも自分に何かされるまでの時間を長くしてその間に何かが好転して良い結果になってくれることを祈るように。

「これはワンピースか?」

「ん?そうだね。一つなぎで海のように青い。まさしくワンピースって感じかな。ありったけの夢を集めたくなりそう」

「どういうことだ?……………服というのはよく分からんな」

ファッションに興味などないのだろうが、それでも魔王はいくつか服を手に取って自分に合わせてみるということはする。それの感想で伊奈野がたまに変なことを言って困惑しているが、あまり深くは考えずに別のものを試すということにしたようだ。

懸命である。

「これとかどう?」

「ん~どれどれ……………アイエエエ!?ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」

「ど、どうした?精神系状態異常にでもかかったか?」

「いや、大丈夫。ただ忍者の衣装とかあると思ってなかったから驚いただけ。というか、そういうのが好きなの?」

「そ、そうか。別に好みというわけではないが、単純にサイズも良さそうだし近くにあったから選んでみただけだぞ」

「ふ~ん?……………でも、意外とそういう方向性で行ってみてもいいかもしれないね」

その後も色々と深読みしすぎたせいで感情がぐちゃぐちゃになってテンションがおかしくなった伊奈野は、所々でネットミームを口にしつつ服を選んでいく。

途中で出てきた忍者衣装を見て方向性が定まったような気がした。

当然そんなもので定まる方向性など決まっていて、

「な、何だこの衣装は?」

「これは海賊風の衣装だね。カリビアンな感じの」

「カ、カリビアン?余計に分からないが……………あまり着たことがないタイプの衣装だな」

「そっか。じゃあ、魔女さんが求めてたのとは方向性が別ってことかな」

伊奈野が買っていくのはコスプレ感のある衣装たち。

一部は元々NPCが販売していたようだが、それ以上にそういう界隈のプレイヤーたちが関連衣装を大量に制作しているようで探してみれば見つかるものである。

NPCたちに受けはそこまで良いわけではないようで値引きをされているものも多くあり、買いこんでも大して痛い出費にはならない(元の値段でも別に問題はないが)。

話を聞いてみると魔女さんが買う服にはこういったものはなかったようで伊奈野は求められている買い物はこういった感じではなかったのかもしれないと考えるが、この買い物自体にそこまで深い意味はないのだろうとも勝手に考えているためもうやけくそ気味である。

魔女さんが求めるものに沿うつもりはないとばかりにコスプレ系衣装を買い込んで魔王に着せていくのであった。

「それじゃあ次行くよコスプレ魔王」

「コ、コスプレ魔王?それは俺の事か?……………俺の事だよな。俺以外に魔王などいるはずもないし」

別にそういう趣味ではないのだろうが伊奈野は魔王をコスプレ魔王と命名し、厨二病から名称を変化させた。珍しい事例であるが、実際に厨二病と口に出して人前で呼んだ覚えはないので伊奈野以外がその事実を知ることはない。他の面々から名前の変更を求められることもないだろう。

それはそうとして新しくコスプレ魔王と命名されたコスプレ魔王はそれ以降も伊奈野からコスプレ衣装を試着させられついでに買い与えられ、

「ケモミミケモしっぽ付属メイド服とニーソのセット。しかも大型銃のモデルガン付き?……………完全にロマンを詰めた感じだよね。私はよく分かんない分野かも。まあ買うけどさ」

「メイド服風脇見せナース衣装。巨大注射器(本物)付き?しかも詰め替え用のポーション50個付属?……………なんか衣装の料金よりも圧倒的にかけてる費用が上な気がするんだけど?主に付属品の部分で。まあ買うけどさ」

「怪盗探偵ミニスカポリス衣装ランドセル付属?もう何になりたいのかさっぱり分かんないじゃん。しかもバラバラな要素しかないくせにいい感じにまとまってるし。センスが明らかに無駄な方向性に使われてるでしょ。まあ買うけどさ」

「スリット深めチャイナ服パンダケモ耳付き?魔法少女ステッキをセットで購入すると専用ギミックで変身できますって、手が込み過ぎじゃない?しかもチャイナ服から魔法少女衣装って変化大きすぎじゃない?癖が広すぎでしょ。まあ買うけどさ」

たまに出てくる性癖の詰まりすぎて大渋滞したような衣装たちも伊奈野に買われていく。どう考えても製作費が圧倒的に販売価格よりも高そうなものがあったりして、どちらかというとそういう物が積極的に買われていった。

しかもそうして大量に買われたジャンルは確実にバラバラな衣装の数々なのだが、

「似合ってる……………うそでしょ」

「ふむ。このメイド服?というものは良いな。動きやすい」

コスプレ魔王はその名に恥じない(伊奈野が勝手に命名しただけだが)着こなしを見せつけていた。どれもしっかりと似合っているのである。素体が良いと何を着ても似合うという言葉がはっきりと体現されていた。

「この子、そういう界隈の人に差し出したら凄いお金払ってくれそう」

「む?人身売買の話か?」

「いや、そうだけど違うかな?単純に働いてもらうのに近い感じの話?」

「なるほど?」

伊奈野の頭の中では、そういう衣装を着こなしている写真を撮る人だったり単純に見るのが好きな人達だったりに貸し出せばかなりの大金を巻き上げられるのではないかというビジネスを思いついた。

もちろん金は必要ないので伊奈野自身がやるつもりはないが、店主さんに教えてやらせてみてもいいのではないかと考え始めている。単純に稼げるというだけの話ではなく、

(多分店主さんも魔女さん達の仲間なはず。そう考えれば、店主さんに稼げる情報を教えたら私の死ぬ可能性を減らせるということでは!?)

淡い希望を抱けるからという理由もあった。

そうと決まれば本当にそういったコスプレを見たり撮ったりする者達を喜ばせることができるかということを明確にするためにより多くの種類のコスプレ衣装を購入して着せていく。

事前に魔女さんから衣装用に資金をもらっていたが、それをオーバーすることになるのは当然の事だった。

《称号『鑑賞用衣装購入者』を獲得しました》

《称号『衣装作成プレイヤーの支援者』を獲得しました》

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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