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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 405

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いままでも何となく気づきかけてはいた。というか気づいていた。

しかしその気づきに気づかないふりをして伊奈野は知らないフリをしていた。自分を抑え、騙し、気にならないように誘導してきたのだ。

それが今、受験前にもかかわらず失敗しダメになってしまった。

もう伊奈野は分かってしまったのだ。

彼女の周りには、英雄がいるということに。準英雄がいるということに。彼女の周りにいるちょっと偉いけどそこそこ普通なNPCだと思っていた存在達が、実際非常に重要な存在たちであったということに。

一度知り理解していれば、もう抑えることはできない。

「完全に把握したくなっちゃってるんだよねぇ。特に私への影響とかに関して」

好奇心はあるが、それでもただ英雄や準英雄がどういう力を持っているかやどういった役割を担っているかなどに関して知りたいと思うことは抑え込むことができる。今はそれを頭に入れるよりももっと他の事を詰め込むべきだと本能的にも理性的にも理解しているのだから。

だが、英雄自体の話ではなく伊奈野の事となると話は変わってくる。

英雄が近くにいることによる自身への影響は、決して少ないとは思えないわけだ。それこそ面倒な事態に巻き込まれるというのも容易に想像できる。

重要NPCは近くにいれば近くにいるほど仕事を押し付けてくるゲームを楽しみたいプレイヤーにとってはありがたい存在なのだから。

伊奈野にとってもそうなのかどうかという部分は別として。

「そういえば凄い昔に魔女さんとうるさい人と店主さんから会議に出ないかって言われたことあったよね。確かそのあたりで瑠季ちゃんの話だとゲームでイベントがあったはずだし、そこから考えるとあの3人はやっぱり結構な重要NPCってことかな。3人のうちの1人は確実に英雄か準英雄って考えておかなきゃいけないかも。というか、よくよく考えてみると称号獲得タイミングとか考えると普段の図書館のメンバーにコスプレ魔王を加えた5人の中に英雄と準英雄が確定で1人ずつ入るってことだよね?……………さらによくよく考えてみればイベントの時に参加してる節もあったし、将来的に私が巻き込まれる可能性も低くはないかもなぁ。というか、天使関係で私が絡まれるのって実際そのあたりが影響してるんじゃない?」

誰が英雄で誰が準英雄なのかは分からない。分かろうとしない。ただ、誰であってもおかしくはないというのが正直な気持ちではあった。

当然、全員がそうだという可能性は全く考えていない(考えないことと気づかないことは別)が。

そして、その誰が英雄だったり準英雄だったりしたとしても将来的に面倒なことに巻き込まれる可能性は高いように思える。天使関係で、特に土下座天使関係で伊奈野が目を付けられたのは英雄や準英雄と交流があるからなのではないかとも考察できるのだ。そのことが一層将来的な不安を増加させる。

1番即効性がある解決策は縁を切る、という言い方は適切でないかもしれないが、図書館に行かないこと。というか、日本サーバに行かないことである。そうしてしまえば図書館のメンツと会うこともないし、英雄や準英雄関連で面倒なことになるとも考えにくい。考えにくいどころかそうなるなんて言うのはあり得ない。

しかし、それができないというのにも理由が当然存在していて、

「ダンジョンも最近ちょっと心配なんだよなぁ。この間もサーバ混雑してたし。時間延長に問題が出るとせっかくゲームで勉強している意味もなくなっちゃうし」

まず1番に、図書館以外の勉強場所にも不安がある、というものがある。

他の勉強場所と言えば今のところダンジョンがあるのだが、そのダンジョンはダンジョンでサーバが混雑するようになったりと不安要素も多い。それに最悪の想定をするとすれば、ダンジョンを攻略されてしまう可能性すらあるわけだ。

そうなってしまって居場所をなくしてからでも図書館は利用できるとは思われるが、その時に長い事来なかった理由などは聞かれて下手にダンジョン関連の話を口走れば面倒なことになる。できることならそれは避けたい。

できれば問い詰められないように定期的には顔を出しておきたいという気持ちがある。

そしてそれ以外にもまだ理由は存在していて、

「交流が昔からありそうだったけど、だからって犬っころを任せっきりにするのも悪いしなぁ。さすがに私でもそこは罪悪感が」

伊奈野が罪悪感を覚える大きな要因。それが昨日テイムして仲間にしたばかりの犬っころの存在である。

昔なじみのようだったとはいえどテイムしたいわゆるペットを飼い主が放置するなんて1番やってはいけないことなのだ。ペットを飼うのは責任をもって行うべきことであり、

「ごめんね犬っころ。もう犬を養う時間的余裕はうちにはないんだよ。優しい人に拾われてね」

とか言って放り出したとしても、それは優しそうに聞こえるだけで犯罪者のセリフになってしまうのだから。捨てるなり特に説明もなく他人に押し付けるなりするくらいなら最初から飼うな、という世間の批判にあってしまう未来が幻視できた。

もちろん、実際にやったとしてもそんなことを面と向かって言われることはないだろうが、伊奈野個人の気持ちとしてもできるだけそういった無責任なことはやりたくない。

しかも犬っころはただのペットで収まらない存在であり、

「あの無駄な元気の良さを考えると司書さん達への負担が大きすぎるよね。絶対あれは飼い主の責任を放り出して人に押し付けたらダメな奴だよ」

その元気の良さと持っている力は常人が扱うにはあまりにも強く大きすぎる。いくら司書さん達に英雄の疑いがあってある程度どうにかできるだろうとは考えられたとしても、絶対に他人に任せていいものではない。

与えるストレスなどを考えれば、受験のための勉強に力を籠める伊奈野よりも消耗するのは間違いないだろう。

「となるとやっぱり、日本サーバに行かないって選択肢はないよねぇ。困ったな~」

逃げられない理由と、逃げてもその後が続かない理由の2つを今伊奈野は持っている。この状態で日本サーバから離れるという選択肢はもはや存在していないのと同じだった。

ではそれで結論が出て終わりというわけではなく、当然今後どう動くべきか考える必要が出てくる。

「くぅぅぅ。なんで私はあの時ログを開いてしまったんだろぉ。こんなことに悩むなら、ログなんて開いておかなきゃよかった。ログなんて嫌いだぁぁぁ!」

全責任を押し付けられるかわいそうなログくん(ちゃん?)なのであった。

泣いていい。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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