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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 408

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司書へと資料を渡した後はいつも通りに質問に答えていった伊奈野。

さらにその後はまた勉強に戻るわけだが、

「魔王。負け犬。読み友が今何を書いているか分かりますか?」

「……………さっぱりだ」

「何これ~」

「これはですね、接線を求めた後にその接線との他の交点を見つけるための式でして…………」

「ほぅ?」

「ふぅん?」

その間暇だろうということで、興味を引かないのは分かっているが司書はコスプレ魔王と犬っころに伊奈野の行なっている勉強の解説を始めた。

聞いている2人は相槌を打ってはいるものの全く理解している様子はなく司書の話で興味が湧いてくるといったこともなさそうだ。最初から知らないと分からないような専門的とまではいわないが発展の話をしているため、司書も最初から興味を引く気すらないというのは読み取れる。

ただすぐに飽きて2人が体を動かし遊び始めるということもなく、

「見て!魔王!あの大きい丸、クッキーみたい!」

「む?確かにそういわれるとそう見えなくもないか?少し凸凹してるし、クッキーぽいかもな」

「じゃあ、あれ食べたら美味しいかな!」

「いや、絶対に美味しくないだろ。書いてるだけで下は紙だぞ?さすがにそれくらいは見てれば分かるだろ」

「ほぇ?」

「……………分からないのか」

遊びは遊びなのだろうが、特に暴れるなどはせず伊奈野の描いてるものを見て遊んでいる。伊奈野の描いている円を見てクッキーに見えるなどと言いだすあたり相当クッキーに頭を支配されてしまっているようだが、それでも変に動き回られるよりはよっぽどマシ。

自分が思っていた方向ではなかったが2人が自分に面倒をかけずにいてくれることに司書さんは大いに喜んでいる。それと共に今後2人が何かをしても問題ないように、と伊奈野から貰った本を読み始めていた。

コスプレ魔王は兎も角として犬っころはすでにレベルをかなり上げることに成功しており、伊奈野と一緒に入り口で罠を回避していた時に比べるとかなり勘を取り戻してきている。それこそあれでは満足できず地下のより凶悪なトラップをいくつも作動させて楽しむようになっていた。

このままでは伊奈野の影響もあるため記憶にある犬っころ以上に成長して現状のトラップではどうにもならないという恐れもあり、司書は早急な対応の必要性を感じていた。だからこそ今回伊奈野にもらった本は渡りに船だったのである。

伊奈野が求めているものとは少し違う動機ではあるものの、図書館の防衛能力がより強化されるというのは間違いないだろう。

「そこまで似てもいない絵と実物の違いが分からないというのは相当な問題だと思うわよ?それこそ上手い絵師が書いたクッキーの絵画とかを見たら本物だと勘違いするんじゃないかしら?」

「否定したいところですが、魔獣の王の場合絶対ないと言えないのが悲しいですね」

「う~ん。魔獣の王は僕たちの斜め上の行動をしてくるからねぇ。良い意味でも悪い意味でも……………どちらかと言えば悪い意味の方が強いかな」

「ん~?もしかしてバカにされてる~?僕だってやれるんだぞぉぉ~!」

「何をやるんだ、何を」

「……………クッキー食べ放題、とか?」

「それは俺もやりたいぞ。というかそれはやれるとかじゃなくてやりたいというだけの話だろ」

コスプレ魔王から犬っころにジト目が向けられる。他の面々からもコスプレ魔王ほどではないが呆れたような視線を向けられていた。

そんな目になっていないのは話を聞いていない勉強中の伊奈野と読書中の司書くらいである。もし聞かれていたならばさらに呆れる視線が増えたのは確実である。

「む~。僕だってできるもん!!」

「はいはい。そうかそうか。もう少し何ができるかとか考えてから言ってくれ」

「むむむ~~~」

集まった視線に居心地が悪くなったようで犬っころは不満を述べるが、誰も取り合おうとはしない。適当に流されてしまった。

そのまま犬っころがふてくされ始める気配もあり何かしら問題が起きることは確定かと思われたが、

「……………負け犬。少し良いですか?」

「ん?司書、どしたの~?」

会話の内容が分かっていないほどには集中していた司書が、何か気になる部分を見つけたようで犬っころに声をかけた。

そうしてみれば何か楽しいことが待っているのだろうかと期待する犬っころはキラキラした瞳を司書に向けて、すっかり不機嫌だったことは忘れてしまった様子。狙ったわけではないが、司書は自分の多大なストレスとなりえた問題を1つ回避することに成功したわけである。

そしてさらに、本命である話かけた理由の方でも犬っころを上手く使うつもりであり、

「あなた、人と戦ってみるつもりはありませんか?」

「ふぇ?人と?戦って良いの?」

「通常ならよくないですが、最近どういうわけか侵入者が定期的にやってくるようになっておりまして。どうせなら負け犬にそういった者達の相手をしてもらい対人戦の経験も積んでもらおうかと思いまして」

「ほぇ~」

司書の狙い。それは、犬っころを使って他の図書館へと侵入してくるものたちをつぶそうというものであった。

いったい伊奈野が用意した何の資料を読んだからなのかは分からないが、1番初めに思いついた作戦というのがそれだったらしい。

図書館のトラップに任せるのとは違い犬っころに動いてもらうことができれば損失も少なくなり(なお戦闘が激しく損害が大きくなる可能性もある)、なおかつ奥まで侵入されにくくなるのでそこに時間をかけて改修などが行なえると考えているのだ。

改修する際にも使えそうな知識が伊奈野から貰った本にはいくつも詰まっているし、司書としては絶好のチャンスだと思うわけである。

とはいえそんなにすぐに侵入者が来るというわけではなく、その時に向けて話をしていれば時間も多少は経過して、

「え?犬っころに防衛を任せるんですか?」

「ええ。少し私の方で手を加えたい部分があるので、それが終わるまでは手伝ってもらおうかと思いまして。お借りしてもよろしいでしょうか?」

休憩時間に入った伊奈野も勉強を終えて話に加わってくる。

彼女としても犬っころを貸し出すことに関してはたいして問題もないどころかこの元気で暴れまわりそうな状態も抑え込むことができるため悪くないと考えていた。

が、

「貸し出しはかまいませんよ。ただ、顔を覚えられたりして面倒なことになっても嫌なので少し手を加えさせてもらってもいいですか?」

「は、はぁ。もちろん構いませんが?」

「それは良かった。じゃあ、さっそく『隠蔽』『擬装』」

「……………読み友そんなスキル使えたんですか?」

「え?使えますけど……………言ってなかったでしたっけ?」

この日、図書館の防衛能力は飛躍的に向上した。

最近は少しずつ侵入度合いを高めることができていた妹と名乗る集団もまともにトラップのある場所までたどり着くことすらできずに始末されることとなるのだった。

だが彼女らはそれ以上のこれから起きることになる悪夢を知らない。

その新しい悪魔が時間を稼いでいる間に増やされた凶悪なトラップにより、最初のトラップの地帯で数か月に渡って攻略が停滞することになるなんていうことを。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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