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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 425

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やめて!コスプレ魔王に本気で攻撃をされたらダンジョンと命が直結している炎さんは消滅して伊奈野の勉強場所もなくなってしまうわ!お願い!どうにか耐えてダンジョン!あんたがここで崩壊したら、伊奈野の受験はどうなっちゃうの!攻略されてない階層はまだ残ってる!ここを耐えれば受験まで引き延ばすことができるんだから!

なんていう状況に現在陥っている伊奈野達。

骸さんの話によればたとえこのダンジョンを魔王が攻略しようとしても邪神が討伐されるまでは攻略が完了することはないということだったが、それも伊奈野達まで届いた攻撃の余波を考えると非常に疑わしい。

とはいえ攻略ではなく情報を持ち帰るという方向で動かれるとそれはそれで骸さんの事が世間にばれてしまうため避けたいのも事実。どうなっても伊奈野達にとっていい結果にはならない。

そんな伊奈野達へ追い打ちのように、

『俺の実力は分かっているだろう!このダンジョンくらい、簡単に攻略できる!いくら封印の影響で以前より力が落ちているとはいえ、このくらいは簡単にできるのだ!』

「う、うげぇ。こっちが侮ってるとか勘違いされてません?」

「この力を誇示する感じ、こっちが煽ってると思われた可能性はありますね」

コスプレ魔王による言葉。それは伊奈野達に頭を抱えさせるには十分なものだった。

心情も色々と推測できるが、ダンジョン側へ強い対抗心や嫌悪感を持っていることが予想された。関係を良いものにはもうできないように思える。

だがそんな中1人、骸さんだけは悲観的にならず注意深い観察をしていて、

『ふむ。これはもしかすると希望があるかもしれぬぞ?』

「えぇ?本当ですか?」

「骸さん、あんまり今その言葉は信じられないんですけど…………」

この状況下でも過度な危機感を抱く必要はないと考えていた。

ただ、伊奈野や炎さんからは直近の事があるせいで全くと良いほどその言葉は信用されていないが。

とはいっても信用がないからと言って骸さんのこういった時の読みも決して侮っていい物ではなく、先ほど高らかにダンジョンへの敵対を宣言したかのように思われたコスプレ魔王は、

『このダンジョンくらいどうにでもなる!だからこそ!邪神を倒すまでは破壊しないでおいてやろう。もちろん、条件付きでだがな!!』

「あ、あれ?」

「許されました?これ、許されたってことですか?」

『うむ。そうなのだろうな。何かしら今の段階でこのダンジョンをつぶしてしまうのはデメリットがあると考えたのだろう。もしくは、このダンジョンに何かしらの要因で勝てないと考えた可能性もなくはないが』

「どうでしょうね?どちらかと言えば前者な気がしますけど」

「さっきの攻撃の事を考えるとあんまり後者な気はしませんよねぇ。何か理由があるか、もしくは罠かのどっちかでしょう」

伊奈野達の考えに反して、コスプレ魔王は何故か妥協の姿勢を見せた。完全にダンジョンの存在を許すというわけではないようだが、条件付きで存続を認めてくれるらしい。

油断させておいて後ある程度ダンジョンコアに近いところまで移動したら全力で襲い掛かってくるということも考えられるが、

『罠の事は警戒しておくだけでいいだろう。あまり深い階層に行かせなければいいだけの話だ。あとは、情報を与えすぎないことも必要だな。それ以上のことは向こうが言う条件とやらが問題になってくるが』

「そうですね。とりあえず条件を聞いたうえでこっちが対応できることか聞いておきますか」

罠なら罠で被害を最小にする対策はとれる。

それこそダンジョンコアをいつでも壊せるように渡せなどと言われなければコスプレ魔王の対処もできないことはないだろう。

ということで1番の問題であるコスプレ魔王が出す条件とやらを聞いてみれば、

『俺を強くしろ!それができなければすぐにつぶす!』

コスプレ魔王も力はあるが、封印されていた影響で多少の能力低下があった。そしてそれと共にこのダンジョンをすぐにつぶすという選択が取れなかった自分の力のなさにいらだっていた。だからこそ全盛期と同等の、いや、それ以上の力を求めているのだ。

そうした求めている力のためにダンジョンを使うということらしい。

『とはいっても、装備が欲しいとかそういう中途半端で、短期的な解決にしかならない話をしているのではない。俺が求めるのは俺をこのダンジョンで鍛えることだ』

伊奈野達は最初にコスプレ魔王を強くするという話を聞いたときに物資の提供が主なのかと考えたのだが、そういうわけではないらしい。

貴重で高額な物資でなければとりあえずダンジョンのリソースを大幅に削る必要がない可能性が高いと考えられるのだが、

「鍛える、ですか」

「それだけだと何とも言えないですね。具体的にどうなりたいのかが鍛えるという言葉だけだと伝わってきませんし」

『それに加え、魔王が求める水準の鍛錬環境を作るのはかなり難易度が高いな。上層から中層にかけての作りではらちが明かないぞ』

「ですよねぇ。となるとやっぱり、大幅な改装が必要ですか…………DPが苦しくなりそうです」

『意外とそうでもないかもしれんぞ?魔王から入るDPは余と配下を合わせたものと同等程度にはなるであろうからな。どちらかと言えば収支はプラスになるのではないか?』

アイテム類を生産することでもDPを消費するが、コスプレ魔王専用に新しい階層を用意するなどであっても当然DPの消費は発生する。コスプレ魔王に質の高い装備を用意するよりはましかもしれないが、階層を作成することによる消費も激しい。

だからこそ炎さんはこれからの支出と収入を考えて頭を抱えたわけだが、骸さんの読みによればどうやらダンジョンにとってマイナスなことばかりと言うわけではないらしい。いつまでコスプレ魔王がダンジョン内にいるかは分からないため維持費に関してはどうにかする方法を見つけなければならないが、ただ作成するだけであればコスプレ魔王がダンジョン内にいることで入ってくる収益の方が圧倒的に多いという計算らしい。

「確かに、記録では魔王が入ってきてからの増加量は元の倍とまではいわなくても5割増し以上はなってますね」

『であろう?それだけあればいくつか階層を増築する程度であれば微々たる支出となるはずだ』

実際の記録でも確認してみるとコスプレ魔王から入ってくるDPの量は相当なもので、コスプレ魔王がどれほどの水準を求めているのかにもよるが意外と悪くない条件なのではないかと思われた。

ということで早速、

『聞こえるか魔王よ。ダンジョン側と協議した結果そちら側の提案を受け入れても構わぬということとなった。とはいえ、新しい専用のスペースを作る必要があるからしばし時間はもらうし急ごしらえであるためそちらの要望はすぐに反映せず追って聞いていくことになるがな』

『ふむ。良いだろう。だがあまり時間をかけられると俺が我慢できないかもしれないぞ?』

『カカカッ。怖い事を言うではないか。だが、時間があるのであれば丁度いい。今周辺は混乱しているから少し地上の様子を見てきたらどうだ?普段であると警戒が厳しくて魔王が見て回るということは厳しいだろうからな』

『ほぅ?外は混乱しているのか?何があったのかは知らんが、確かにそれならば都合がいい。英雄に見つからない程度に観察してくるとしよう』

骸さんはコスプレ魔王を一時的に追い出し、その間に炎さんと2人でダンジョンの改築に手を出していくこととする。

もちろんその際は純粋に魔コスプレ魔王を強くしようなんて言う気持ちは微塵もなく、

『では、余の配下の生産に役立ってもらうような内容としてだな…………』

「うわぁ。骸様もあくどいこと考えますねぇ。ただそういうことならこちらも試してみたいものがありまして…………」

裏の意図がありすぎる訓練計画が立てられていくこととなるのだった。

それをコスプレ魔王が読めているかは分からないが、これからもお互いの思惑が複雑に絡み合うこととなるだろう。

ついでに、

「じゃあ私はもう用済みですよね?勉強に戻ります」

「あっ。はい。大丈夫…………だとは思いますけど」

『急に戻ってきて襲撃されるなんて言うこともあり得ないわけではないからな。とは言ってももう始めているし聞いていないだろうが』

特にダンジョン運営に関わっていないためもう働く必要がなくなった(働く場所がなくなったとも言う)ため勉強を始めた伊奈野も様々なことに巻き込まれていくだろう。

なお余談かもしれないが、

「町中が燃えている!?しかも各地で人形と現地民の交戦も発生しているし。何が一体あったのだ…………」

ダンジョンから出て街に行ったコスプレ魔王は、骸さんから受けていた説明では到底原因へたどり着くことができないその惨状に頭を抱えていた。

《称号『一軒集中』を獲得しました》

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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