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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 430

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コスプレ魔王を解放し訓練用の設備を整えついでに消火後の報酬まで用意して。

慌ただしい時間を過ごした翌日。

伊奈野はこのままダンジョンのあるサーバに行けばまた何か面倒な仕事を割り振られるかもしれないと警戒して日本サーバへ行けることを望んだ。その願いが届いた結果なのかは分からないが幸いなことにこの日の日本サーバに混雑はなし。

伊奈野は弟子とその他諸々がいる図書館で勉強することが可能で、

「勉強…………の前に1つだけ」

「ん?どうしました師匠?」

「勉強より優先されることがおありなのですか!?」

「今日の読み友は本物でしょうか?もしかするとドッペルゲンガーのようなものの可能性が?」

普段ならすぐに挨拶だけ済ませて(挨拶をしないことも多々ある)勉強を始めるところなのだが、今日の伊奈野は勉強よりも先にやることがあるらしい。

そんな伊奈野の姿に周囲は驚きを隠せない。偽物なのではないかと疑う者もいるくらいだ。

もちろんその伊奈野が偽物なんていうことはない。では、どうしてそんな偽物だと思われるようなことをしたのかと言えば、

「ねぇ。コスプレ魔王。転移使えるでしょ?」

「う、うむ?使えるぞ?俺は魔王だからな。全然使えるに決まっているだろ。それくらい余裕だ。余裕…………本当だぞ?」

「ふぅん」

伊奈野の問いかけにどこか焦ったような様子を見せるコスプレ魔王。

まるでその姿は、嘘をついているのかのように周囲からは映るだろう。実際伊奈野も今までその言葉を嘘だと考えていたのだから。

「知ってるよ。他の世界のコスプレ魔王が転移使ってるの見たから」

「………………………………え?」

そうして伊奈野達が信じていないのを分かっていただろうコスプレ魔王は、伊奈野の言葉に今度こそ本気で揺さぶられ始める。

先ほどまでの素振りは、伊奈野の情報を基にすれば演技だったことはすぐに分かる。あんなごまかし方をするということは、転移を使えないという風に思わせたかったと読み取れるのだから。

だがだからこそこうして伊奈野から知っていると言われてしまえば、

「ほ、他の世界、か。他の世界で俺が、転移を使っていたのか?」

「うん。あれは完全に使ってたね」

「そ、そうか……………お、俺の言葉に嘘がないっていうのはこれで分かっただろ?」

「そうだね」

にこりとほほ笑む伊奈野。

その笑顔の裏には、自分で転移が使えるならわざわざ他人の転移についてこようとするなよと言う思いが暗に込められている。逆に言えば、そのくらいの意味合いしか込められていなかった。

しかし、しかしだ。

ここで深読みをしてしまうのがコスプレ魔王なのだ。

というよりも同じような状況になれば深読みをしてしまうのはコスプレ魔王だけではないだろう。この図書館にいる存在はだいたいが裏を考えて冷や汗をかくはずだ。

隠し事が多いと問題が起きやすいといういい例かもしれない。

「それじゃあ私は勉強します」

「え?い、今のだけなんですか?」

「用事は今ので終了なので?」

「もっと追及とか……………あっ、しないんですね。そこは勉強の方が優先されるんですか」

ただ1つ伝えたいことを伝えて後は勉強へと戻って行った伊奈野に周囲は驚くが、それをコスプレ魔王は気にしていられない。

頭の中で考えることは、伊奈野の言葉の裏だ。何もない裏だが、コスプレ魔王には伊奈野の言葉の裏はとても重い物に思える。

具体的に言うと、

(俺の信用度が下がっていると伝えたかったのか!?あまり騙そうとすることが続くようなら縁を切るという脅しも含ませて。ずいぶんと自分との関係を持つことの価値に自信がある言葉だが、実際これだけの英雄とつながりが作れている時点でそのつながりの重要性は計り知れない。しかも、つながりの重要な要素である英雄たちの目の前で俺を疑うような言葉を投げかけることで英雄からも俺に疑いの視線が向くようにした?………………これ以降の行動に気を付けないといけなくなったな。それが狙いだろうが、奴の思い通りに動くしかない、か)

これくらいの事を考えている。

簡単に言えば、あまり嘘をついていると信用されなくなるぞと忠告されているように思えたのだ(他の意味もたくさん含んでいるが)。

その結果として生み出されるのは、制限。コスプレ魔王はこれ以上疑われないために、そして信用を失わないために嘘をついたりわざと誤解させるような行為がやりづらくなるわけだ。できないわけではないが、もしばれてしまえば今後に支障が出る可能性大なのだから。

「何をやっているんだ他の世界の俺ぇ………………」

コスプレ魔王はこの件の責任の所在を他の世界の自分(つまりダンジョンで頑張って修行してるコスプレ魔王)に押し付けるのであった。

そうしてコスプレ魔王が頭を抱えている間に、

《スキル『脅迫1』を獲得しました》

《スキル『行動制限』を獲得しました》

《スキル『プレッシャー』を獲得しました》

《称号『魔王脅迫者』を獲得しました》

《称号『準英雄脅迫者』を獲得しました》

などというように伊奈野はスキルや称号を獲得し(もちろん本人の自覚は無し)、

「ふぅ。なんとか瞬時に最適な威力の攻撃力を割り出す能力も身につけられてきt、っ!?何だこの悪寒は!?どこかにまだ敵が!?…………と言うわけでもないか。本当になんだ今のは」

ダンジョンで 修練を重ねて感覚をつかみ始めていたコスプレ魔王がなぜかどこからか敵意を感じて動きを止め、モンスターの自爆に巻き込まれることになったとか。

こうして様々なところに影響を与える発言であったが、当の発言者である伊奈野はと言うと、

「なんかいつも以上に師匠が生き生きしているわね」

「そうですね。やる気と言うよりも楽しそうというか迷いがないというか」

「ご主人様って本当に何考えてるか分かんないねぇ。考えてるところ以外も理解できないけど」

周囲から見る限りいつも以上に負の感情を一切感じさせないペン捌きなようである(なお気迫があるかどうかというのは別の話

)。

コスプレ魔王に言いたいことを言えたことで今までも特にストレスが溜まっていたりしたわけではないのだが、それ以前とははっきりわかる程度に違う。

こうして弟子たちや下僕やらは伊奈野の方に興味が移っていて、完全にコスプレ魔王への追及などはない。

が、なぜか普段一緒にいることも多いのに寝ている割合が高いせいでとても久しぶりな気がする存在が今日はたまたま起きていて、

「……………………裏切る可能性?」

そう小さくつぶやいた彼女は、メッキールーマター。通称マターである。

睡眠を大変重要視していて、伊奈野にゲームの中で眠るという行動を教えた(?)張本人でもある。そんな彼女は伊奈野のおこぼれのような形で伊奈野の関わってきた重要人物たちとつながりを持つことに成功していて、当然コスプレ魔王とも同じ部屋で過ごすということもあり交流がある。

ただ交流があるとはいえ他の面々に比べればそこまで仲がいいというほどの間柄にはまだなっておらず、彼女から見れば絶妙に伊奈野との間に確執が生まれていそうなコスプレ魔王は、

「…………裏切り枠?」

裏切る筆頭キャラのように見えたのであった。特に日本サーバ以外では準英雄が邪神側に寝返るということがほとんど起きてしまっているようであるため(なお司書さんのことは裏切りにカウントしないものとする)、そういう枠の存在に思えたのだ。

特に今のところコスプレ魔王はそういった考えを持ってはいないのだが、この誤解が面倒な事件を引き起こすのは間違いなさそうである。

「…………見張っとこ」

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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