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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 436

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「…………時間かかってますね」

「そうね。あの2人にしては珍しいわね」

コスプレ魔王とマターを2人にさせようという動きが始まってから数日。

最近多い、2人がいない部屋の中司書さんや魔女さんは不思議そうにしていた。2人がなかなか戻ってこないため心配、というほどではないが気になっているらしい。

「あんまり時間はかからないはずなんですか?」

「そうですね。一応簡単な買い物しか頼んでいないのでお使い程度のはずなんですけど」

「なるほど?じゃあ心配ですね。変なことに巻き込まれてないと良いんですけど」

「いや、別に心配する必要はないと思いますが。あの2人が集まっておいて危険な目に合うことはないと思いますよ。邪神の使徒でも問題なく対処できるでしょうし。どちらかといえば心配よりもその手間取る事態に興味が湧くと言いますか」

「あっ、そんな感じなんですか」

伊奈野は一瞬心配しそうになったが、周囲の反応からその必要がないことを悟った。

コスプレ魔王もマターも襲われたところでどうとでもなる程度には実力があるということで、あまりそういった危険な可能性を考える必要はないのだ。

どちらかといえば、2人ともが足を止めるようなものがあることに驚くくらいである。

「もしそれを知っておけば、誘導に使えたりする可能性もあります。特に魔王に関しては大事な場所では確実に働いてもらわないといけませんし」

「そうよね。まず魔王が興味を持つものが気になるわ。もしかするとそういう物の要素を含んだ服なら喜んで着るかもしれないわよね」

「何でしょうね?綺麗な物とかそういうのでは気を引けないってことなんですよね?」

「そうですね。マターも魔王もそういったものに興味を持つ印象はありません。特に魔王は宝石にも景色にも関心がないことは知ってますし」

2人の興味を持つものに対して皆考察を行なうが、あまりこれだという物は出てこない。

アイテムや装備でも気を引けないことはないだろうが、それで気を引くためにはかなり質のいい物でなければならないため非現実的。そんな物ただ運がいいだけでは出会えないだろう。

だからと言ってマターが興味を持つだろう睡眠関係の道具などにはコスプレ魔王が興味を示さないだろうし、コスプレ魔王の興味を持つものにわざわざマターが付き合うとも思えない。

いくらマターがコスプレ魔王に興味(考えと現実ではその興味の形は違うが)を持っていたとしても、

「マターちゃんが睡眠を削ってまで付き合うとも思えないですよね」

「そうですね。数分ならともかくこの時間となると考えられませんね」

「その場で寝てるとかならともかく魔王に付き合ってとなると考えられないですねぇ」

マターの睡眠欲求への信頼が強いためこの時間をコスプレ魔王に使うとは思えなかった。

そうして全員さっぱり分からないとなっている状況の中、屈辱さんが視点を変えて、

「あれじゃない?単純に困ってる人から助けを求められたとか。猫探しとかはあの2人苦手そうだし」

「「「「それだ」」」」

猫探しが本当に苦手かどうかはともかくとして、人助けをしているということは十分考えられる話であった。マターは意外とゲーマーな部分があるため、睡眠よりもゲームのイベントや攻略などを優先するときはある。であれば、何かしら頼み事でクエストのようなものが発生すれば受け入れている可能性も高いように思うわけだ。

そしてコスプレ魔王はコスプレ魔王で人助けに抵抗がない。あまりイメージはないかもしれないがこれでもモンスターの頂点に立つ支配者的立場の存在であり、下の頼みを聞くということはよくすることなのである。

そんな2人なら、お互い止める雰囲気がない場合頼みごとを聞いて何かしら手伝うなり何なりしているということは十分考えられた。

「マターがいるなら猫探しだとできてしまいそうですね。落とし物や人探しも問題ないでしょう」

「となると、採取とかは?最近街の人間は薬草を取ってきてもらうように頼むとか聞いたことがあるわよ」

「それも相当な難易度のところにでも生えていない限りマターがいれば解決できてしまいそうですが。配下にはステルスが得意な個体も空を飛べる個体もいるはずですし。確か先王様の技術を使えば教会にも入れますし、聖属性もあまり効果がなくせるはずですから」

「じゃあ護衛は?ずっと警戒してたりとか逃げたりとかする必要があるなら時間がかかるのも仕方がない気はするわよ」

「それこそ手間取る気はしませんけど。逃げる前に魔王がどうにかできてしまうでしょう?どうしようもなかったとしてもこの図書館までは人を連れてくることもできるでしょうし」

人助けではないかと考えれば、今度はその内容の考察がはかどる。

色々と考えても2人がそれぞれ微妙に違う分野でハイスペックな所為で、手間取る姿が想像できないのだった。最悪手に負えないで逃げるにしても図書館までくれば手が増えて解決率が高くなることを考えれば来ない理由が分からず、どの選択肢もパッとしない。

ということで少し視野を広げてみようと、

「…………じゃあ、一旦人助けじゃない場合も考えてみませんか?」

「ん?師匠は人助け以外でも時間がかかる理由に心当たりが?」

「心当たりというほどではないですけど、喧嘩してたりすればもたついてもおかしくはないかと思いまして。急に距離が近づけば思わぬところでぶつかってしまうのもおかしくはないはずですし」

「なるほど。確かにその可能性もなくはないですか。マターもまだまだ子供ですし、魔王も変に頑固なところがありますからね。お互い譲れなかったり気に入らなかったりする部分が目についてしまうのかもしれません」

「そういう可能性が考えられるなら…………」

こうして誰かが新しい可能性を示し、そこから話が広がっていく。

色々な可能性が飛び交ってどれが正解とも断定できないほどになってしまったが、そんなものは本人たちから聞けるなら聞いてしまえばいい。

出せるだけ案を出す場へとだんだん移り変わっていくのであった。

そんな中、

(ん?もし少女漫画で有りがちな喧嘩して追いかけなきゃいけないことになった場合かなりまずくない?マターちゃんのあのアンデッドの監視だと簡単に逃げられちゃうよね?これってもしかしなくても私たちも協力したほうがいい奴なのでは!?)

「すいません。少し外に出てきます」

「え?は、はぁ。お気をつけて?」

喧嘩なんて全くしていないのだが、脳内お花畑少女漫画状態な伊奈野は2人のどちらかを探すことに決めた。

周囲はそれを困惑しつつ見送る。もちろん、あまりその行動を深くは理解しようとせずすぐに考察へと戻っていくわけだが。

そうしていろいろな可能性を考えて盛り上がっているとさすがに話題の中心達も帰ってきて、

「買い物に手間取りましたか?」

「大丈夫?変なことに巻き込まれたりとかしてない?」

「大丈夫だ。問題ない」

「ん。ただちょっと、フィールドに行ってモンスター狩ってただけ」

「「「「2人で、フィールドに?」」」」

問い詰めるというのはなるべく控え、あくまでも心配を若干感じさせるような問いかけを。

しかしそこで出てきた情報に、隠すつもりだったものはあっさりと姿を現すこととなった。

全員顔を見合わせて、

「(え?そういうこと?そういうことよね?)」

「(そういうこと、ですよね?)」

「(それって間違いなく)」

「「「「((((デート、なのでは!?)」」」」

全員の想いは一致していた。

予想外の内容に全員大盛り上がりである。

ただ、地下で遊んでいるため参加できていない犬っころとは別にもう1人この状況を楽しめていない存在がいて、

「ぜ、全然マターちゃんもコスプレ魔王も見つからない。さすがにこの広い街の中を探すのは無謀だったか~。いい加減勉強時間も近いし戻らないといけないかな?」

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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