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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 438

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呪いで使う材料を触った手。

それを洗いもせず本やペンに触ったらどうなるのか。お分かりだろうが何も起きないなんてことはなく、

「あれ何かしら?結構変な気配になっているような気がするけど」

「何でしょうね。魔力を感じますが、魔法とは少し違いそう。となると、錬金術などの方面でしょうか?」

「いや。違うね。僕の知ってる錬金術にそんなのはないよ」

「なるほど。研究狂いの知らない錬金術はさすがに考えにくいですから別のものでしょうね」

見ている者達が全員分かる程度にはその本とペンに何かが起きていた。

ただその何かを誰も特定できず首をかしげることとなっている。魔法でも錬金術でもないとなると、かなり珍しい物ということだ。

さすがに呪い、しかも完全なものではなくあくまでも材料に触れた影響で起こっている特殊なケースとなると読み取ることも非常に難しい。

だがそれでも特定できないというわけではない。

この図書館のメンツでだめなら他に頼れる相手がいて、

「魔導書に教えてもらうとしましょう」

「そうね。それが1番だと思うわ。師匠の事も見てるでしょうし」

魔導書。つまり、黒い本の事である。

黒い本ならば確かに伊奈野の周りで観察をしていることも多いし答えを知っているのではないかと思えるわけだ。実際それは間違いではなく、

「…………」

「あっ。いましたね。これは丁度いいところに」

「完璧なタイミングね。最初から近くにいたのかしら?」

「どうでしょう?分かりませんが、今は良いでしょう。先に内容の確認をしましょうか」

会話を聞いていたかのように思われるタイミングで姿を現す黒い本。

それに周囲は驚きつつもこれ幸いとばかりに内容を確かめていく。黒い本もプレイヤーに存在を知られるようになってしまったため動きが制限されるためいつもずっと伊奈野を監視できているわけではないのだが、今回はある程度行動を追えていて、

「呪術師の弟子と接触していた?」

「なるほど。そういう路線の話ね。確かに呪い関係ってなると私達じゃ分からない部分があるのも納得できるわ」

「言われてみれば確かに呪いの気配には近いですね…………ただ何か少し違うような気もしますが」

伊奈野が怪しい服の人2号と共に行動していたことが分かった。

これだけで呪い関係の何かが動いているという話は理解できる。それと同時に苦戦した理由も納得した。

ただやはり呪いをある程度知っている数人はその伊奈野のものと実際の呪いとの差を感じ取っていて、

「ふむふむ。なるほど。魔導書が見た限り師匠は呪術師の弟子と行動はしていましたが、何か呪いをかけられたわけではなさそうだった、と」

「よく考えてみると確かに、こっちに戻ってきた時には呪いって感じしなかったわよね」

「手に少し変な魔力を感じたくらいでしょうか?おそらくあれの影響で今こうなってるんでしょうけど」

「え?そんなの感じ取ってたの?先に言ってよそれ。僕気づいてなかったんだけど」

考察がはかどってい良く。

ただこの考察、実際の本格的な呪いとは違うものであるということで考えるのが楽しいと言った雰囲気になっているが決して今の伊奈野の状況が安全だというわけではなく、

「…………ねぇ。あの本、何かおかしくないかしら?」

「え?…………ああ。本当だ。確かにおかしいですね。ただ魔力が付与されてるだけじゃなくなってたんですか」

「大丈夫なのかな?結構魔力吸い上げてない?変な機能付いてたら被害が出てもおかしくない気がするけど」

伊奈野の書きこんでいる問題集。

それは今、周囲から魔力を吸い上げ始めていた。特にその吸い上げる対象となるのが以前から称号を得ていたほどに魔力タンクとしての才能がある伊奈野。

ただ空気から吸い上げる場合とは明らかに違うと思われる量と速度で伊奈野から本へと魔力が流入していた。

しかも本だけでなくペンもまた特殊な材料となっているためそれが伊奈野の魔力を吸い上げるのに役立っていて、

「本当に大丈夫なの?あれ。呪いの本になってないかしら?」

「師匠の魔力で呪いの本に変化、ですか。ありえなくはないのが恐ろしいですね。師匠が関わると何が起きるか分かりませんし」

「とはいえ、さすがに読み友の勉強を邪魔するのは気が引けますね。まだ呪いの本になったとしても被害が出るとは決まっているわけでもないですし。下手に邪魔して読み友からの怒りを買うだけで終わるのは嫌ですよ」

「いや、何ご主人様の勉強を邪魔できる前提で話してるの?僕たちじゃ無理じゃない?あれの中断とかさせられるわけないでしょ」

危険ならば伊奈野の勉強を中断させて本を回収したほうがいいのではという話になったのだが、まず中断させられるかどうかが不明。

伊奈野の規格外さを考えれば、異常とまで思える執着を見せる勉強を邪魔できるとはとても思えなかった。

ただ、とは言ってもそのまま放置しておくわけにもいかずどうにか苦肉の策としてひねり出したのが、

「本を入れ替える、とかどうですか?」

「入れ替えるって、何に?」

「それは勿論、私たちが作った問題に、です。これだけの人数…………とはいっても魔王やマターはこの件に関して言うと役に立ちませんが、それなりに力のある面子がそろっているはずです。一度師匠にどの程度通用するのか試してみませんか?」

伊奈野がやっている本の代わりを用意する、というものだった。

これまでずっと伊奈野から教えてもらったり、居ない間も自主的に勉強を積み重ねたりとしてきた。ここで一度どれだけ自分たちの知識が伊奈野に通用するのか試してみようというわけだ。

もし通用するのであれば、その作った問題で伊奈野の意識と作業を映して特殊な状態になっている本を回収できるかもしれない。

これはある意味弟子や読み友、そして下僕にとってそれぞれが競い合う絶好の機会のように思え、

「へぇ?師匠を使った力試しというわけね。良いじゃない。私がこの数年間でどれだけ成長したのか見せつけてやるわ」

「ただ時間がかかるというだけでは駄目ですね。いかに読み友に様々なパターンを考えさせるか。そして、綺麗な問題だと思わせるか。そこが重要でしょう」

「ふふふっ!こんな時に今までの研究結果が役立つかもしれないね!失敗した研究も資料は残してあるから、これを使えば色々と悪いことができちゃうぞ~!」

「…………なあ。俺たちが役に立たないっていうのは言い過ぎだと思わないか?俺たちだって何もできないことはないと思うんだが」

「…………背伸び」

「何!?お前こっちの味方じゃないのか!?」

問題を作る人間達は闘志をめらめらと燃やしてそれぞれ作成へと向かう。

その様子を見ながら戦力外通告を受けた2人は周囲から夫婦漫才などと言われそうなやり取りを始めるのであった。狙ったわけではないが、やらせたい2人だけの空間という物を疑似的に今回作りだした形である。

そんな状態から1分ほどたたないうちに、

「よし!とりあえず5個作れたわ!」

「こちらも10問できました」

「ん~完璧!こっちは15問作れちゃったもんね!」

「私の方は4問ですね。さすがにここまであれば数分の時間は稼げるでしょうし読み友に提出しますか」

問題を作っていた4人はいったん手を止めた。それぞれ持ちうる力を惜しみなく発揮して、最短で最高の品質の問題を作り上げたのである。

期待を胸に今までの努力の結晶である紙束を伊奈野が問題を1つ解き終わったタイミングを見計らって提出し、

「ん?これは…………世界史と国語は範囲外なんだけど?何で入ってるの?」

「「えっ!?捨てた!?」」

「「ノオオオオォォォォ!!!!!??????」」

半分が即座に捨てられることとなった。

《称号『努力より結果』を獲得しました》

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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