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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 445

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結界を通り抜けて本に触れ、開くことにも成功した伊奈野。

ここまでくればほとんどやることは終わったと言っても良い。あとは最後の詰めとしてやりたいこと、どこまで問題を解いたのかの確認をするだけだ。

怖いのは本の内容自体が書き変わっていることだが、

「だいたいこのくらいのページで終わりっぽいですね…………ふむ。やりたいこと、やり終わってしまいました」

幸いなことに内容はそのまま。

伊奈野はパラパラと本をめくって目的の場所を探し、すんなりと確認を終わらせた。

これで目的は達成。

とりあえずこの後に困ることはもうないだろう。

意外とやってしまえば肩透かしというか、たいして苦労ももなく達成できてしまったことに引っ掛かりを覚える。

「あっ。終わりですか?」

「本当にちょっとだけでしたね…………」

「もうちょっとやってくれても全然よかったんだけどなぁ~」

周囲も伊奈野が終わった雰囲気を出しているために何とも言えない表情を浮かべた。

伊奈が何かしら本に影響を与えているのは間違いなく、さらに伊奈野であれば結界を素通りして本に安全に干渉できる。それならば本の様子の観察もできるし、自分たちが試せていないこともしてもらえるかもしれない。

もう少し伊奈野に色々本のことを調べるなり刺激を与えるなりしてほしいというのが本音なわけだ。

ただそんな希望に応えてあげるほど伊奈野も甘くはないし余裕があるわけでもない。

期待されているのは理解しつつもそれを無視して空けてもらってスペースを使い勉強を始める。

「ん~。もうちょっと何かあれば新しいことが分かるかと思ったんだけど」

「そうですね。とはいえ、師匠も目的は勉強ですし無理も言えません。結界を越えて干渉してみて貰えただけでも十分でしょう。大きなデータが取れたわけではないですが新しい発見もできたわけですよね?」

「ええ。それはもちろん。読み友が来てからずっとおとなしいですし、そのうえで触れられても反応をほとんど見せなかったというのは貴重な情報です」

「動かないっていうのもまた動きの中の1つだからねぇ…………って、ん?何かあれ、動いてない?」

伊奈野の作業が継続されなかったことを嘆きつつも、貴重なデータがとれたとそれぞれ納得した様子を見せる。

そんな中、屈辱さんが視界に動くものを捉えた。

「動いた?何が?」

「特に何の気配もしませんでしたが」

「ポルターガイストとかそういうのですか?この図書館もまだまだ皆さんが知らないような、というか私も知らないようないわくつきのものがありますからね」

「えっ!?何それ!?怖っ!?僕たちが知らないものがまだあるの!?…………とりあえずあとでそれは聞くとして、動いたって話だよ。多分私が見たのって、本が動いたところだと思うんだけど」

他の3人は全く動きなど捉えていなかったようだが、屈辱さんは動いたということに相当自信を持っているようだ。

しかも、動いたのは本。

そんな監視対象である物が動いたことを他の全員が見逃すなど考えられるわけもなく、

「いやいやいや。それはないわよ。私は見てないけど、2人は本のことちゃんと見てたでしょ?」

「私は見てませんでしたけど、本から3人全員が目を離すなんてありえないですよ。さすがにそれは考えられませんね」

「丁度研究狂いが言ったタイミングで私は目を離してしまっていましたが、お二人は見てたでしょう?動きとかなかったですよね?」

「「「……………………ん?」」」

3人はお互い顔を見合わせる。

それぞれが言っていることは本当なのか、と。本当に自分が目を離していたタイミングで他の2人も同じように本を視界の外に置いていたのか、と。

そんなことが起こりうるなど非常に考えにくい。

今までできるだけ他の事をする際なども本が視界の端には入っているように気をつけたりなどしていたのだ。だというのに、そこまでしておいて3人が同時に目をそらしてしまうなどとてつもない確率だろう。

あり得るとは思えない。

思えないが、

「え?本当、なの?」

「本当ですよ。とりあえず、私の言葉は。逆にお二人は本当に見てなかったんですか?」

「私は見てなかったですね…………信じられませんが、本当に3人全員目を離していた時に何かが起きたのかもしれません」

「えぇ?そんなことあるかしら?あまりにも考えにくい話に思えるんだけど」

「私だってとても信じられる話ではないですが、今までの話を全て本当だとするならばそうとしか考えられませんよ」

3人ともそれぞれ納得のいかないような顔を浮かべているが、実際のところ3人全員が本から目を離していたタイミングがあったのは間違いなかった。

複雑な感情がこもった視線がその目を離していた本へと向けられて、

それにつられるように、ゴトッと本がかすかに動いて音を出した。

「「「う、動いた!?」」」

「そうそう!こんな感じだったよ!さっきもこうやって動いてた気がする!…………ねぇ~。だから言ったじゃん。動いた、って」

驚く3人と、どこか勝ち誇ったような表情を浮かべる屈辱さん。

若干疑われている節のあった自分の言葉が本当だったと示せてご満悦な様子である。

ただ本当だったことを示せたのは良いとして、

「なんで今動いたんだろうね?」

「さあ。なんでかしらね?特に本にとって害のあるようなことは起きてなかったと思うけど」

「何かしようとしているというわけでもなさそうですよね。特に結界へのダメージもなさそうですし、魔力の動きなどもありませんし」

「害のあるものではなく、興味のあるものを見つけたとかはどうでしょう?」

なぜ本が反応を見せたのか。それが分からないのである。

微かに動くというのは意図が非常に読み取りにくいのである。伊奈野がいない時のように暴れまわるのなら結界からの解放が目的だと分かるが、特にそういった風でもないのだから真意は読み取れない。

まず、何か意図があるのかすら不明だった。

こうなると、ああでもないこうでもないと証拠もないままに案を出しては頭を悩ませていくことになる。

伊奈野が勉強をする横でこの数日よく見られた議論の様子をまた見せていると、

「関係しているかは分からないが、1つ俺は思いついたことがあるぞ」

「あら。魔王もあるの?」

「珍しいね。っていうか、この本に関しては魔王が何か言うの初めてじゃない?」

議論の外からも意見が出てき始める。

声を上げたのはコスプレ魔王。特に監視などにも加わってなかったのだが、周囲が熱心に見ていると気になるようで、たまに視界に入れるようになっていたのである。

そんな中気づいたことは、他のメンツではあまりにも慣れ過ぎていて気づけないことであり、

「本が動くタイミングで、解放者の威圧感が変化してないか?」

「威圧感?…………ああ。威圧感!?」

「そういえばそうだったね。毎回鳥肌とか立ってるはずなのにもうすっかり慣れちゃってたよ」

「確かに私たちはそれの事を忘れ始めてしまっていましたね。言われてみればこの本など今まで師匠の圧を浴びていたとはいえ、呪いに近い何かで自我のようなものを持ったのはつい先日。私たちですら威圧感には最初の頃驚いていましたし、生まれたばかりの存在が怯えるのは無理もない」

伊奈野の勉強中に出す威圧感。

それが、本の動くタイミングで強くなったり質が変わったりと何かしら変化を見せていたのだ。

言われてみて意識して監視していると確かにそのように思われて、

「つまりそれって、」

「「「「この本、ビビってる?」」」」

《称号『無機物だって恐怖させたい』を獲得しました》

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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