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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 449

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ある日の事。

いつも通り学校へと伊奈野が向かっている最中、

「う、うぅ。眠いでしゅわ」

「大丈夫瑠季ちゃん?学校休んだら?」

「大丈夫、でしゅわ。私、体調が悪いわけではございましぇんし」

「だとしてもじゃない?活舌弱弱だし、今にも寝そうな感じだけど?途中で倒れたりしたら危ないよ?休むのが嫌ならせめて保健室で寝たら?」

「保健室はベッドの質が良くないから…………ふわ~。嫌ですわ。せめて私の普段の使っているものとまでは言わなくても、もうちょっと眠りやすい物でにゃいと」

「う~ん。我が儘だねぇ」

こんな話が行なわれていた。

使用人兼同級生の瑠季はどうやら朝までゲームをしていたようで、あまり眠れていないらしい。

「そんな夜更かししたら健康にも美容にもよくないよ?」

「分かってまふわ。身長のためにもこのようなことはできるだけ避けたい…………ぐぅぅ」

「ちょっと!?私の腕に抱きついて寝ないでくれる!?というか、力強いね!?全然離れないんだけど!?」

あまりにも眠かったようで、ついには伊奈野の腕に抱きついて眠る始末。

徒歩での登校中に寝てしまうのだから伊奈野は心配するが、腕にガッチリと抱き着いた瑠季は倒れる様子もない。ただ、そこまでガッチリとつかまれると伊奈野も非常に歩きづらく、立ち尽くすしかない。

さすがに人1人にくっつかれた状態で、しかも運びやすい体勢でもない状態では伊奈野も動くことは難しいのだ。

頑張って起こそうとはするのだが、

「えぇと。まずはこういう時どうするんだっけ?肩揺すって首を動かすと頭に影響が出るかもしれないから肩を叩くんだっけ?…………大丈夫ですか?大丈夫ですか~?」

何を間違えたのか道端で倒れている人を見つけた時の対応になってしまい、あまり強い刺激も入らず瑠季が起きることはなかった。さらにその流れの影響で意味もなく鼻の前に手を出して呼吸の有無を確認したりとしたがそれが意識の覚醒につながるはずもなく。

結局伊奈野は眠った状態の瑠季と一緒に学校に行くことになり、

「…………お、おい。あれ見ろよ」

「ん?何だアレ?あんなの、同人誌で見たことはあってもリアルで見たことないぞ。珍しいな」

「あの子、見た目はかわいい系だけど実際は王子様系なのかな!めちゃくちゃ映える絵面じゃん」

「すっごい見られてる。恥ずかしくはないけど、写真とか撮られるの嫌だなぁ」

周囲からの視線を集めていた。

女子高生が1人で寝ているもう1人の女子高生を運んでいるのだから当然と言えば当然なのかもしれないが、1番の要因は運び方だろう。

伊奈野は今、瑠季をいわゆるお姫様抱っこという状態で運んでいるのだ。

「画智是さんおはよ~。あんまり筋肉ついてるようには見えないのに、よく運べるね」

「アハハッ。おはよう。瑠季ちゃんは軽いからね。私でも運べたよ」

「そうなんだ…………寝てるのが残念だね。これで起きてたらすごい面白そうな反応が見れたのになぁ。あと、悔しがりもするかな?」

学校に着き友人と会ってみれば、好奇の視線と共に少し残念そうな表情が向けられた。

瑠季が起きていた方が、その状態を恥ずかしがると同時に若干喜ぶおもしろい反応を見れただろうと思うわけだ。

「後からでも多少は反応見れるかもしれないし写真だけ撮っとこうかな」

「ちょっと~。女の子の寝顔を写真に撮るとか重罪だよ~」

「本人が怒らなきゃ平気平気」

抱える伊奈野と共に寝ている瑠季の写真が撮られていく。

そんなことがありつつも伊奈野は特に問題にぶつかることもなく教室へと到着し、そのまま運んできた影響もあってか少し緩んでいた腕の拘束を解放。自分から引きはがした瑠季を本人の席へと座らせる。

それから数十分後。

朝の予鈴がなり始めたあたりでやっと覚醒した瑠季は早速撮られた写真を友人たちから見せられるなどして、

「お、お嬢様!大変申し訳ありませんでした!」

「いやいや。疲れてたみたいだし仕方ないよ。気にしないで」

「そうもいきませんわ!お嬢様の前で眠るどころか、あまつさえお嬢様に運ばせるなどという失態を!猛省しておりますわ!」

「そっか。それで、どうするの?今日はもう学校休んどく?」

「いや、さすがにお嬢様に運んでもらっておいてそのまま帰るつもりはございませんわ!授業中寝てお昼休みまでには回復しておきましてよ!」

「寝るの授業中なんだ」

真っ赤な顔で頭を下げる瑠季。

相当応えたようで、変な方向に空回りしている雰囲気があった。

ただ伊奈野にはどうすればいいのかもよく分からなったため放置することになり、その結果瑠季は宣言通り、

「おい。おい!起きろ~…………全然起きる気配ねぇな。何だ?無敵か?」

午前中、全ての授業で机に突っ伏し睡眠をむさぼった。

それぞれの授業時間教師が頑張って起こそうとはしたものの、一切それらが効果を発揮することなく全滅。ある程度朝に伊奈野が瑠季を運んでいた話は教師の間でも広まっていたため、最終的にはそういう日もあるということで諦められていった。

そんな瑠季はさすがに何時間も連続して眠っていれば元気も戻ってくるようで、

「私復活、ですわ!」

「おお。良かった。授業で爆睡してる時は本当にどうしようかと思ったけど、その感じなら午後からはいつも通り行けそうだね」

「もちろんやれますわ!というか午前中に体力が温存できましたしいつも以上にやれますわよ!ついでに、今日でゲームの方も終わらせてやりますわ!今夜もオールナイトですわぁぁ!!!」

「それ結局明日も同じようなことになる気がするんだけど?何も学んでないよね?…………まあいいんだけどさ」

その戻ってきた元気によって今日もまた徹夜でゲームをするつもりらしい。

詳しく話を聞いてみれば、新しい準英雄とやらにあと少し出会えるということもあって張り切っているのだとか。

特に伊奈野は準英雄なんてものに興味はないのだが、1つ気になることがあるとすれば、

「そこで準英雄が見つかったら他のところにも何か影響あったりするの?」

「いえ。ございませんわ…………たぶん。とりあえず他の準英雄を見つけたというだけで何か影響が出たという話は聞きませんし、問題ないと思いますけど」

伊奈野に影響があるか否か。そこである。

聞いたみた限りとくにないかあるというわけでもなさそうなので伊奈野は一安心である。

なお、その頭からは魔王のことなどすっかり頭から抜け落ちている。封印を解こうと思ったら途中で起きた事故によって街が火の海になった魔王のことなど。

「今日で終わりそうなの?さすがに何日もそれが続くようなら私は止めるけど」

「大丈夫なはずですわ!今日で終わると思いますの!というか、順調にいけば今日は徹夜する必要もない程度と言いますか」

「あっ、そんなもんなんだ。なら、大丈夫かな?…………明日も徹夜とか言い出したら止めるからね?」

「わ、分かっておりますわ。私もそのような往生際の悪い事は致しません…………たぶん」

「そこは断言してよ」

そうした会話を交わしつつ、学校での時間は流れていく。

そのままあっという間に帰宅時間となり、今度は瑠季と一緒に並んで歩いて帰った伊奈野はすぐにゲームを起動して、

「こんにちは。今日は何も異常ないですか?」

「大丈夫です。いつも通りですよ」

『うむ。心配するようなことは特にないな』

「それは良かったです。最近は勉強日和が続いてさいこうですね」

ダンジョンのあるサーバへと入って勉強を開始する。

伊奈野が動く必要もないということで勉強をするにあたり最高の状況で、

《ワールドアナウンスです。ただいま日本サーバにおいて全準英雄がパートナーを持ちました。これにより本シナリオ、『英雄たる所以』が分岐を開始します》

「あれ?もしかして、もう終わったの?」

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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