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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 450

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勉強しようとしたところで頭に響いた声。

かなり久しぶりのワールドアナウンス(全プレイヤーに届くゲーム側からのアナウンス)だったためすっかり感覚を忘れていたし油断していたが、勉強前であったこともあり理解はできた。

「準英雄全員パートナー作成、かぁ」

「『…………えっ!?』」

流れ込んで来た情報により伊奈野が思わず出した声。少し前に出したため息とは違う、しっかりとした言葉の入った声。

伊奈野としては本当に何でもなく出したものだったのだが、それはしっかりと炎さんや骸さんの耳に届いていて、

「ちょっと待ってください!?今なんて言いました!?」

『準英雄全員!?準英雄全員と言ったよな!?それは本当なのか!?』

「…………」

『くっ!さすがに今のは単語が出てきたからいけると思ったのだがな。すでにこちらの声は届かぬか』

「自分もいけると思ったんですけどねぇ。無理でしたか。さすがの切り替えの早さですね」

理解してからできるだけ早く尋ねたつもりだった。通常の人間であれば集中モードに入る前に話しかけられていたはずだった。

しかし、伊奈野の速度には追い付けない。

2人が問いかけた時にはすでに、伊奈野は勉強を始めていたのだった。

お陰で2人はその疑問を抱えたまま伊奈野の勉強が終わる時間を待つことになるわけである。

そのまま待ち続けるとモヤモヤするだけであるためできるだけ気を晴らそうと、

「どういう意味だと思います?本当にすべての準英雄がパートナーを作ったと思いますか?」

『どうであろうな?呪術師あたりは交流をしていないと思うのだが』

「ああ。あの引きこもってる人ですね。確かにあの人が誰かと交流して、しかもパートナーまで作っているとは到底思えませんね」

伊奈野の言葉の意味を考え始める。

そのままの意味で捉えるのであれば骸さんや炎さんの知っている準英雄がパートナーのプレイヤーを作ったことになるが、そうとは思えない存在がいるのだ。

『他に作らなさそうなもので言えば蒐集家もそうだが…………ダンジョンマスターがすでにパートナーになっているのだったか?』

「それっぽいことは言ってましたね。蒐集家だかコレクターだかそんな感じの人の話は聞いたことがある気がします」

『国に深く属しているような連中は間違いなくパートナーを作っているだろうから、それ以外の存在だけ考えればいいだろうが…………ん?それで言えば、魔王はどうなのだ?あやつはパートナーを作るタイミングなんてなかったと思うが』

「あっ!確かにそうですね!魔王がこのダンジョンでずっと籠りっぱなしな時点で準英雄が全員パートナーを作っているというのはあり得ませんね…………では一体、ダンマスが言っていたのはどういうことなんでしょう?」

考えれば考える程、伊奈野の言っていた意味がよく分からなくなってくる。

パートナーを作っていなさそうな準英雄が数人思い浮かぶのだ。

ちなみにだが、骸さん達が1番作っていないはずだと思っている魔王は伊奈野がパートナーということになっている。このサーバ内では対面すらしていないのだが、魔王のダンジョンに対する複雑な感情によってダンジョンマスターである伊奈野は勝手にパートナーとされてしまったのだ。

もちろん伊奈野はログを表示していないしアナウンスも切っているため認知していないのだから、骸さん達が知る由もない。結局そうして間違った認識はあるものの疑問点をいくつも見つけることができて、

「…………で、どうなっているんでしょう?」

「いや、何がですか?」

休憩時間、色々と出てきた質問が伊奈野へとぶつけられた。突然の質問に伊奈野は困惑することとなる。

そこから事情を説明してみれば2人が考えていたほとんどの疑問は1つの回答で解決することとなり、

「準英雄のパートナーがそろったのは、日本サーバ…………って言っても分からないですよね。簡単に言うと、他の世界みたいなものです」

「他の世界。なるほど」

『この間の本がどうこうと言っていた場所と同じか?』

「はい。そこです。私が聞いた限りそこ以外では特に達成したところもなさそうでした、もちろん、私にお知らせが届いていないだけということも考えられますけど」

もしかすると、アナウンスが行なわれるのは最初に達成したサーバだけなのかもしれない。そういうことを考えれば他のサーバでも達成していた可能性は十分考えられるが、とりあえず伊奈野が把握しているのは日本サーバのみである。

それを聴けば骸さん達も様々な疑問が一気に解消していく。

『であれば、あやつがパートナーを作っていなさそうなことも納得できるか』

「ですね。本当に作っていないんでしょう…………逆に、今回他の世界で達成されたことを考えると焦るものが出てくる可能性も十分考えられますけど」

『うむ。であるな。余は問題ないだろうが、魔王関連のことが発覚するとマズいことになるかもしれぬ。情報収集を念入りにしておいた方がいいかもしれぬな』

お陰でやるべきことも見えてきた。

自分たちだけでは得るのに時間がかかっただろう情報のお陰で、対策を早めに打てるというのは2人にとっても非常にありがたいことであった。

『街の連中も騒ぎだしているな…………ん?そういえば気になったのだが、ダンジョンマスターはいつその情報を手に入れたのだ?こちらに来る前か?』

情報収集も兼ねて骸さんが街を監視している配下を使って様子を見てみたのだが、やはりプレイヤーたちは大混乱。

ただそこで骸さんには新しい疑問が生まれていた。残念ながらワールドアナウンスは骸さん達には聞こえていないのである。

ということで伊奈野は早速解説を行ない、

『なるほど。奴らと情報を手に入れた時間は同じということか』

「それにしてはあの人たちの騒ぎ出すタイミングが遅すぎるような気もしますが…………単純に理解やらが追い付くまでに時間がかかったんでしょうか?」

「準英雄にパートナーができた世界との違いが分かってきたということもあるのかもしれませんよ?きっとあっちの世界で情報収集してる人もいるでしょうから」

アナウンスが流れてから騒ぎ出すまでの時間差。

それに首をかしげる骸さん達であったが、伊奈野としてはそこまで不思議でもなかった。逆に、1時間足らずで日本サーバの情報が手に入っているのは有能な伝達者がいるのだろうとすら思える。

これが宗教というつながりの力なのかもしれない。

ただ、そうしたこと以上に伊奈野が考えることが、

(あぁ~。明日からしばらくはあっちのサーバ使えないかもなぁ。準英雄がそろうとか大きいイベントっぽいし他のサーバからプレイヤーが流れ込んでくるのが簡単に想像できちゃうよ)

明日からのログインするサーバの事。

時間の延長度合いに差が出るため混雑しているサーバにはできるだけ入りたくない。そのため、日本サーバにはしばらくは入れないのではないかと思うわけだ。

これが普段であればそこまで気にする事でもないのだが、いま日本サーバには本がある。伊奈野が原因で凶暴になってしまった本が。

「少しでも役に立てるよう、こっちでも何か調べておくべき?怪しい服の人に協力してもらったりした方がいいかな…………」

協力はしたいが、日本サーバは使いたくない。

ということで、研究などの手伝いとしてこちらのサーバで実験をしてみるべきだろうかと検討し始める。そしてそこで、協力者として思いつくのが、呪いを使える人間の中の知り合いの1人にしておそらくこのサーバにでもいるだろう怪しい服の人。

「あ、怪しい服の人?」

『またひどい名前を付けられたものがおったものだな』

そんな伊奈野の独り言を聞いていた骸さんと炎さんは名前を口にされた人間を憐れむことになる。それと共に、自分たちの名前はかなりましな方だったのだと再認識することになるのだった。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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