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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 454

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やけに筋肉の発達した人にコテンパンにとまではいかないが押され気味な魔女さん。

それに伊奈野はどこかガッカリしたような眼を向けていた。

そして、

(とりあえず、魔女さんは英雄とか準英雄とかそんな感じではないのかな?)

そういった結論が勝手に出される。

一応伊奈野も図書館のメンツに英雄や準英雄がいるということまでは把握しているため、誰だろうかというのは気になっていたのだ。だからこそここで、押され気味な魔女さんがそういった者の類ではないのだろうと判断する。

きっと英雄や準英雄ならば、ただの筋肉の塊くらい簡単に倒せるはずなのだから。

「やはり筋肉。筋肉はすべてを解決するのですか」

「そのセリフを筋肉のない炎さんが言うんですか…………」

圧倒的な筋肉が生み出した結果に炎さんも納得した様子。やはり最強となるための第一歩は筋肉であるということを理解したらしい。

だが残念ながら炎さんは伊奈野がつけたその名前の通り(正式な名称であるフレイムという物でも)、全身が炎によって構成されている。そのため筋肉など少しもつけることはかなわないのだ。

どれだけ求めても、炎さんにはすべてを解決するパーフェクトマッスルを手に入れることはできない。

「くっ!やはりこの体は当初の想像以上に不便な部分が多いですね。ダンマスの作るクッキーを食べられなかったり筋肉をつけられなったり。残念でなりません」

「いや、筋肉は兎も角食事をしなくていいのは便利だと思いますけど?…………それを言ってしまうと私も本当は食事なんてしなくていいんですけどね」

伊奈野にとってみれば変なところで悔しがる炎さんだが、映像を見ているとその気持ちも分からなくはなくなってくる。

やはり筋肉の力はすさまじいのだ。

どれだけ敵の数が多かろうと、どれだけ魔法が迫ろうと。一切倒れる気配を見せず、笑顔で敵を殴り、蹴り、投げているのだから。

そして、今まではただ戦うだけだったというのになぜか急に顔を上げて、

『筋肉とは物理的なものではない!心だ!筋肉はいつだって心と共にあるのだ!』

叫ぶ。

その言葉は、理解しようと頭で考える前に心へ直接届いた。

「そうなんですね。筋肉は心に…………こうしてはいられません!自分も今すぐ筋肉を鍛えなければ!たとえ体には存在せずとも、心の中の筋肉を鍛えるんです!」

「いや、何を言っているんですか炎さん。落ち着いてください…………っていうか、あの人こっちの会話でも聞こえてるんですかね?特にマイクの機能とかも使ってないはずなのに。怖~」

炎さんは全身の炎を更に燃え上がらせて、その熱量に身を任せて筋トレをし始めようとする。

それだけの熱量の原因を作った今でも元気に暴れている人は、まるで伊奈野達の様子が見えているかのよう。筋肉の力はこんなところにまで及ぶのかと伊奈野は戦慄するのであった。

《称号『筋肉の一端を知る者』を獲得しました》

そうして炎さんが筋肉に目覚めて伊奈野が何とも言えない表情でなだめていると、骸さんも参加してくる。

『これは、バトルマスターではないか』

「バトルマスター?」

「知ってる人なんですか?」

『うむ。あらゆる格闘技や武術に手を出し、そのすべてを組み合わせ独自の武術へと昇華させた武闘家だ。本来はその武術の総本山にこもっているはずなのだが、出てきたのだな』

どうやら現在暴れている人は骸さんの知っている人であるようだ。

伊奈野がその姿を見て最初に可能性を考えていたように武術家であったらしく、この場所にいることは非常に珍しい存在らしい。

「へぇ。武闘家なんですか。ボディービルダーじゃないんですね」

「あれだけ動いてるのを見てまだボディービルダーの可能性を考えてたんですか?」

『あの筋肉は別に見せつけるためのものではないぞ。自然とああなっただけだ…………しかし、すさまじい実力であるな。魔法に特化していて街中で全力を出せないと言えど、まさかあやつをここまで圧倒できるとは。以前より相当力をつけているな』

その視線の先の映像では、相変わらず包囲している者達、そして魔女さんが暴れているバトルマスターと戦っていた。

骸さんが特に注目ししているのが魔女さんと武闘家の戦いであり、そこからそれぞれの成長度合いを読み取っていた。

両者ともに長い年月を生きてきたはずなのだが、以前と比べた成長度合いは段違いである。

『籠ってひたすら修行を続けていたあやつがおかしいのか。それともさぼっていたあやつが愚かなのか…………後者であるならば、かなり長い時間成長を強く感じられなかった余では強く言えんな』

骸さんもその実力差に思うところがあるようで、感慨深げな雰囲気を出していた。

長い年月を生きてきて色々と細かい部分は気にならなくなってきたものの、やはり努力と結果の差という物は気になるところであるらしい。

そんなシリアスな雰囲気の骸さんに、

「なら、骸様!一緒に筋トレしませんか!筋肉がきっと未来をよりよくしてくれるはずです」

炎さんがガッツあふれる様子で声をかける。

もう完全に筋肉キャラになってしまっていた。以前までの個性はほとんど残っていないかもしれない。

『う、うむ。しかし、筋トレをしても余の体が強くなると言われるとな』

「体を強くすることだけが筋トレの目的ではありません!心です!たとえ筋肉がつかなくとも、心を鍛えることになるんです」

『そ、そうか。確かにメンタルは大事であるからな。精神系状態異常への耐性が上がれば尚良しであるし…………ただ、それは筋トレとは言わんのではないか?筋肉を鍛えないのならただのトレーニングであろう?』

「いえ、心の筋肉を鍛えるので筋トレです!」

『…………そうか』

心の筋肉って何やねんと突っ込みたいところではあったが、頭が痛くなってきたため骸さんは深く聞くことをやめた。考えても無駄な気がしたのだ。

だが、ここで思考を放棄することはただの餌になることと同じと言っていい。

炎さんの熱量に押され、

「よし!では筋トレを始めますよ!まずはどこから鍛えたいですか!」

『逆に聞きたいが、心を鍛えるのに効果的な筋トレとは何なのだ?』

「それはやはり、1番辛い筋トレをすれば鍛えられるでしょう!」

『1番きついと言われてもな…………なぁ。ダンジョンマスターよ。どこを鍛えるのが効果的だと思うか?』

「ちょっと。私を巻き込まないでくれませんか?せっかく知らないふりしていたというのに」

『カカカッ。道連れにしてやる』

なぜか伊奈野も一緒に巻き込んでの筋トレが始まった。

筋トレとまではいわないが普段からある程度運動をしている伊奈野が加わったことにより、熱量だけで中身の伴っていなかった筋トレが濃い物に変化する。

なぜかダンジョンの設備で筋トレ器具も買えたため、色々と設置して試してみることとなり、

「ふごごごごおおぉぉぉぉ!!!????」

『な、なぜだ!なぜ骨だけであるはずのこの体が硬い!』

「炎さんも骸さんもなぜそんなに柔軟性がないのか…………不思議生物にもほどがありますよ」

まずそれらを使う以前、ストレッチの段階から骸さんと炎さんの口から悲鳴のようなものが漏れ始めていた。

なぜか、2人とも固まる筋肉がないはずであるにもかかわらず柔軟性に欠けているのだ。

唸る2人の様子を見ながら、毎日のストレッチと適度な運動のお陰で体の柔らかい伊奈野(ゲームにも何故か現実の柔軟性は適用されている)が不思議そうに眺めていた。

《スキル『柔軟』を獲得しました》

炎さんの名前(種族名?)がフレイムなことを最近まですっかり忘れていたンゴね~

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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