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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 455

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街で暴れている人に感化された炎さんの主導により始められた運動。

どこまで炎さんのやる気が続くのかと伊奈野は疑っていたが、意外とストレッチに苦戦してからも燃えていて(物理的にではない意味で)、

「それではまずは、ウエイトリフティングから始めましょう!」

「この辺の器具大きすぎません?ちょっと初心者がやるには重すぎる気がするんですけど…………って、炎さん!?持ってる!?」

『ふむ。これを持ち上げるのは骨が折れるな…………余の骨が折れたら大問題だぞ』

「骸さんも結構持ち上げれてる!?…………どこにそんな力があるんですか?」

炎さんが初心者向けではないだろう重そうな重りを持ち上げ、それに続く形でその重りよりは少し軽そうなもの(それでも十分重そうではあるが)を骸さんが持ち上げる。

筋肉がないくせにどうしてそんな力を出せるのだと驚く伊奈野であったが、あまりその光景を眺めていると常識がバグりそうであったため自分も軽く運動してみることに。

「普段だと筋トレすると無駄に筋肉ついちゃいますからねぇ。あんまりやりたい部分以外はしないようにしてるんですが…………こっちだとあんまり筋肉がつくイメージもわきませんし楽ですね。最悪、もしついてしまってもさしてデメリットがあるとも思いませんし」

「筋肉がついて困るなんて、ぜいたくな悩みですね?その肉体、自分に譲ってくれませんか?」

「怖いですね。怪異みたいなこと言わないでもらって良いですか?…………あぁ。重い。初心者がやるのには絶対間違った重量な気がしてならないんですが」

伊奈野は運動する時、余計な筋肉がつかないようにといろいろ考えながら体を動かしている。おかげで脂肪も筋肉も適度についた伊奈野にとっては理想的な体形を獲得できているのだが、はっきり言ってしまえば面倒くさいのも確かなのだ。

その反面、このゲームの世界ならば見た目や健康への被害もたいして気にする必要もないため楽と言っていい。

炎さんはまず筋肉をつけられるのだからいいだろうと恨めし気にしてはいるが、伊奈野はそれを適当にあしらって器具へと文句を言い始める。

ただその文句は決して的外れなものではなく、たいていの器具は現実で無理に初心者が使えば体を壊してしまうようなものだったのだ。

《スキル『筋力強化1』を獲得しました》

《スキル『荷物持ち1』を獲得しました》

《スキル『オーバーパワー』を獲得しました》

筋トレのお陰でスキルは手に入るが、それはそれこれはこれ。

筋肉に負荷がかかりすぎて体を壊すということはないにしても。ケガが怖いため伊奈野は自分に適した道具という物を探し始める。

大抵は伊奈野には重すぎるものだったり強すぎるものだったりしたのだが一応使えるものがないわけでもなく、

「ランニングマシーンにバイクに…………結局こういう系統のものになるんですか」

『む?それはそうやって使うものなのか?』

「そうやって床が動く仕組みなんですか…………なんだかクッキーの工場に使われているコンベアみたいですね。見てるだけでちょっと頭が痛くなってきました」

筋トレという時にイメージするものからは少し外れてしまっている気がする器具類。しかしそれらを使うのも運動という範疇には収まる。

炎さんが熱くなって進めているような筋トレとは違うが、伊奈野もバレなければ止められないだろうということでしばらく走り漕いでいることにした。

《称号『あがいても変わらない』を獲得しました》

そうしていると称号が獲得できたりとするわけだが、それ以上の変化が起きていて、

『む。バトルマスターが動きそうだな』

「おっ!本当ですね!更に筋肉の神髄が見れるっていうことですか!?」

戦況が変化し始めているのだ。

バトルマスターと呼ばれているらしい筋肉ダルマが、また新しい動きを見せそうだということなのである。

どうやら追加で英雄という存在がこのサーバのプレイヤーたち側の増援に来ているらしく、さすがに筋肉ダルマでは新しく来た英雄の相手まではできそうにないらしい。

ということでその新しい動きというのは逃亡のためのものだと予想出来て、

『それでは最後に、筋肉の真価をお見せしよう!次に会う時までには、筋肉をより鍛えておくのだぞ!』

「はい!師匠!」

「いや、あれはたぶん炎さんに言っている物じゃないと思うんですけど」

『まあいいではないか。ダンジョンマスターよ。炎も珍しいほどに熱くなっているのだから。やりたいようにさせてやれ』

「えぇ?そういう話ですか?」

『さらばだ!筋肉、ボンバアアアァァァァァ!!!!』

特撮を見ている少年のようなキラキラした雰囲気を出している炎さんにあきれた様子の伊奈野。

炎さんがそこに意見をはさんで伊奈野が更に怪訝そうな顔をしてとしている間に筋肉は最後の輝きを見せて、ドオオオオオォォォォォォンッ!というすさまじい音と共に消えていった。

「……………………え?今、爆発しました?爆発しましたよね?」

『う、うむ。そう見えたな。まさか爆発するとは』

「すごい!筋肉は爆発するものだったんですね!自分も心の筋肉を爆発させられるように努めなければ!!」

「いや、間違った認識しないでください!?筋肉は爆発物じゃないですからね!?…………違います、よね?」

『ダンジョンマスターよ。そこで不安になるな』

その爆発という予想外にもほどがある結果に困惑する伊奈野と骸さん。そして、対照的に大喜びしている炎さん。

明らかに炎さんの中の筋肉のイメージという物が間違ったものになってしまっているが、もうその目に焼き付けられてしまった以上認識を塗り替えることは難しそうであった。

ただ衝撃を受けていてあまり頭が回っていなかったが、落ち着いて考えてみれば、

「あれ?筋肉が爆発するってことは、自爆?」

『そうなるな。どこにも姿は見えないが、跡形もなく消し飛んだということではないよな?』

「さすがにそれはないですよ!きっと筋肉があれば自分の爆発にも耐えられるんです!」

「そういうことなんでしょうか?でも、だとしたらあの人は一体どこへ?」

結局爆発した筋肉がその後どうなったのかは分からない。

そして、だからこそ筋肉が爆発することが本当に利点なのかどうかも伊奈野達には怪しく思えた。

もちろん、炎さんは良い事であると信じて疑わないようではあるが。

そんな光景を眺めつつしばらく3人でそろって運動を行ない、

「…………さて、そろそろ私は勉強へ戻りますね」

「え!?ダンマス、ここで諦めるんですか!?まだまだ運動が足りてませんよ!?」

「良いんですよ。私は別にここで運動しようとはそもそも思ってなかったんですから」

「きっと運動している方がダンマスのためになりますよ!自分はダンマスのためを思って言ってるんですよ!」

「何を毒親みたいなこと言ってるんですか。確かに運動した後に勉強すると記憶の定着にいいとか聞いたことはありますけど、運動中に勉強できるようになるとかいう話は聞いたことないですよ?」

伊奈野は休憩(?)を終わらせて勉強を再開する。

なぜか炎さんに引き留められたが、当然それで止まるような伊奈野ではない。運動よりも勉強の方が圧倒的に優先度は高いのだ。

だが、いつもよりスッキリした気持ちで挑めていることも間違いではない。

運動が良い影響を与えていることも確かなのだった。

なお翌日。

「そういえば昨日、魔女さんとバトルマスターとか呼ばれてた凄い筋肉の発達した人が戦ってたんだよね」

「ほぇ?」

「それはもう筋肉の人が圧倒的でさぁ」

伊奈野から目撃した戦いの様子を聞いた使用人兼同級生の瑠季は変な声を出していた。

さらに、伊奈野の言う魔女さんの特徴を聞いた後は白目をむいていたという。

ちなみに、残念ながらその説明中で出てきた魔女さんと普段伊奈野が図書館で一緒にいる魔女さんが同じ人だとは認識していなかった。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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