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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 457

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最近なろうが滅茶苦茶重い気がするんですけど皆さんどうですか?

怪しい服の人によって、伊奈野に一撃で岩を粉砕できてしまう本(武器)が提供された。伊奈野もそれで遊ぶことを考えてワクワクしている。

だが、そんな伊奈野はすっかりと忘れてしまっているようだ。

特殊な本を、様々な情報が書かれていると予想されるその本を所持して、無事にそのままの状態で保管なんてできないということを。

図書館で暴れている本が無事でいたことからその認識は薄れてしまっているのかもしれないが、勉強で使う本を含めてほとんどの本は1冊では足りないのだ。

「…………骸さん。休憩に入るので一度返してもらっても良いですか?」

『う、うむ…………返したいぞ?返したいのはやまやまなのだがな』

「ん?返せないってことですか?」

勉強をいったん終わらせた伊奈野が本を貸していた骸さんに返却を求めるのだが、どこか歯切れが悪い。

その口ぶりから考えるに、どうやら何かしらの事情により伊奈野に本を返せなくなってしまったことが読み取れる。

「何があったんですか?本が暴走しちゃったりとかしました」

伊奈野がまず考えるのは、図書館と同じように本が暴走してしまった可能性。

まだ怪しい服の人の研究も完璧というわけではないのだから、そうした予想外の事が起きてもおかしくはないと思うわけだ。

なんて、完全に他人の責任だと考えていた伊奈野。

しかし残念ながら、現実は非常なものである。その事柄の責任の一端は伊奈野にもあって、

『…………実はな。グリモワールが吸収してしまったのだ』

グリモワール。

その単語を一瞬伊奈野は理解できなかった。聞き覚えはあるのだが、記憶に残しておきたくない名前だったのかすぐには思い出せる状態になかったのだ。そこまで最近聞いていなかったというわけでもないのに。

だがそのグリモワールは伊奈野の側にいることも多くなじみ深い物であり、

「……黒い本が吸収しちゃったんですか!?」

そんなバカなと言いたい。

しかし、骸さんの様子を考えればそれが嘘だとは思えなかったし、伊奈野の頭には過去の黒い本の被害が浮かんできた。魔女さんや司書さんが本を取られたと騒いでいた記憶があるわけだ。

とはいえ、伊奈野自身がその被害にあった記憶が黒い本ができた最初の頃の物しかなかったためすっかりその印象は薄くなってしまっていたが。

「まず私が勉強用以外で本を持つことが少ないというのもあるのかもしれませんけど………ちょっと黒い本を絞ってきましょうか」

伊奈野は黒い本を問い詰めて、できる事なら本を吐き出させることを決めた。慈悲などない。

そういったことをするにはまず黒い本に接触する必要があるのだが、伊奈野は会いに行くという選択をする必要はない。

こちらから出向かなくとも、向こうを呼び出すのは簡単なのだから。

「来て」

立ったその一言で裂け目が現れて、そこから黒い本が出てくる。

姿を現した黒い本を問い詰めようと視線を向けると、

「…………」

「っ!?逃げた!?」

黒い本はすぐに動き始めた。伊奈野から離れるようにして、テーブルの下へと飛んでいき姿を隠す。

逃がしてたまるものかと追いかけてテーブルの下を覗いてみれば、

「ご主人様」

「っ!?び、ビックリした。人型になるなら先に言ってほしいんだけど?」

「どうやって?」

黒い本は久しぶりに人型に変わっていた。最近人化しているところを見ていなかったため伊奈野は驚いて理不尽なことを言う。

人化しなければ喋れないというのに、人化する前に声をかけろというのは無理な話だろう。

だが黒い本はその理不尽もどうでもいい事と言ったようにすぐに話を変えてきて、

「ねぇねぇ。ご主人様。僕、凄い強くなったよ!」

「…………はぁ?」

黒い本が強くなった。

そんなことを楽しそうに伝えられても、伊奈野にはよく分からない。その人化した体に目を向けてみても相変わらずのショタ体系であり、筋肉がついた様子もないため変化は感じられない。

一体何が強くなったのか分からないというのが正直な感想である。

そんな伊奈野の疑問を解決するように、

「じゃあ階層移るね!ついてきて」

「いや、ついてきてって…………行っちゃった。何階層に行くのかすら言われなかったんだけど?」

黒い本は移動をしていく。

どこに転移したのかすら分からなかったがどうにか骸さんの力も借りて各階層をチェックして見つけ出しそこまで行ってみれば、そこには本の状態になった黒い本と大きな岩が。

なんとなく既視感のあるその様子に嫌な予感がしたのだが、目を背ける余裕すらなく、

ゴガッ!という音と共に岩は砕けて粉々になった。

黒い本の、タックルに似た何かによって。

「…………確かに、強くなってはいるね。うん。間違いない」

伊奈野もこの光景を見れば先ほどの黒い本の言葉は確かなものだったと認めざるを得ない。確実に以前よりも強くはなっていた。

だがそれはそれとして、

「別にそんな力いらなくない?本は本のまま使うから返してほしいんだけど?」

黒い本が強くなったのは、間違いなく例の怪しい服の人の実験によって生まれた本を取り込んだことによるもの。

だからこそ、伊奈野はその本をなくしてまでその機能を黒い本につける必要はないと判断したのだ。黒い本が非常に強い物理的な攻撃力を得たとしても、使いどころなんて無いように思うのだから。

しかし黒い本はその要求には特に応えず、伊奈野の手に自身の体を収める。

それから、軽く伊奈野に自分を握らせて軽く上下に動いて何かを伝えようとした。

「もしかして、私に振ってみろって言いたいの?」

言葉による返事も動きによる返事も返ってこない。

しかし、なぜか伊奈野の目には黒い本がそれを促しているような気がした

「いや、気がしただけじゃないね。なんか黒い本から出てるものが見えるんだけど?何これ?」

伊奈野の目に映るのは、黒い本から出る吹き出しのようなもの。そこには、黒い本が伝えたいことが簡単に表現されている。

これは実をいうと伊奈野のスキルと称号の効果なのだが、当然確認していない伊奈野はそんなこと知る由もなく、便利な機能が黒い本に増えたんだなぁくらいに考えて、

「そういうならやってみるけどさ…………絶対黒い本じゃなくていいと思うんだけどなぁ」

文句を垂れながら黒い本を振り上げ、

「本の角、アタ~ック☆」

必殺(笑)の攻撃を繰り出した。

最初に「必殺」の単語を付けていないのだから『必殺』のユニークスキルは発動しないが、それでも、

「あっ、岩砕けた」

近くにあった岩はものの見事に粉砕された。

それはもう、今まで怪しい服の人が行なったものや黒い本が自らだけで行なったものよりも圧倒的に大規模で。

《称号『破壊の権化』を獲得しました》

「これが、本の角アタックの力…………ってだけじゃないか」

伊奈野は決め顔を作ったが、すぐにそれを消して真顔になる。いくら必殺技本の角アタックでも、今までこれほどの大規模な破壊を見せたことはなかったのだ。

そう考えれば、黒い本の力が作用していることは間違いない。

だがやはり気になるのは、

「これは、黒い本だからなの?取り込む前の本でも同じだったんじゃない?」

元のものとの違いである。今まで見た光景と比べれば伊奈野が今引き起こした破壊が通常のものより大きい可能性はかなり高いような気はするが、まだ絶対とは言えないのだ。

「ねぇ。あの本出してくれない?」

「…………」

だが、試そうにも黒い本はかたくなに吸収した本を出そうとはしない。

何度か揺さぶってみたり軽くたたいたりしてみたが、出てくることはなかった。

「…………これじゃあ私のメインの武器が黒い本になりかねないんだけど」

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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