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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 458

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本を黒い本から吐き出させて取り戻すことはできなかったものの、黒い本を使えばこのダンジョンでコスプレ魔王に次ぐ破壊力を生み出せるようになった伊奈野。

そんな伊奈野が黒い本を振って用意してあった岩を粉砕していく様を見ていた骸さん達は、

『何だあれは!?余の配下に持たせたときにはあそこまでの威力を出すことはなったぞ。正直恐ろしいな』

「多分ダンジョン攻略に来てるどの侵入者よりも力だけは強いですよね。さすがに魔王ほどの力はないみたいですけど、準英雄クラスの力はあるんじゃないですか?…………これがこの数日筋トレをした成果でしょうか」

驚くとともに若干引いていた。

毎日のようにダンジョンに通ってレベルを上げているプレイヤーもいるというのに、特に長いこと鍛えていたわけでもなかった伊奈野が一瞬でそのような力を手に入れてしまったことが理不尽にも思えたのだ。もちろん、力を手に入れたからと言って伊奈野が攻略している面々よりもダンジョン攻略を進められるということではないのだが。

そういして素直に喜ばれるだけではないまま伊奈野は黒い本による攻撃を終わらせて戻ってくる。

そして、特に黒い本による結果に関しては口にせず、

「うわぁ。絵面がなかなかひどいですね」

微妙に顔をしかめていた。

その視線の先にいるのは、

『む?そうか?なかなか様になっているかと思ったんだがな。配下達の格好も雰囲気に合わせてみたし』

「ダンマス、目が腐ってるんじゃないですか?筋トレをする姿は美しいものですよ?」

筋トレをする骸さんの配下たち。

それも、骨だけだったり肉体を持たなったりするタイプのものではなく、皮膚と肉を持つゾンビのような者達であった。

「全く以て筋トレが似合ってないですけど。美しさの欠片も感じませんよ」

ゾンビに美しさを感じろというのもなかなか難しい話である。

そういう趣味の人であれば別だろうが、皮膚もボロボロで血の気のないその体を綺麗だと表現するのは伊奈野には難しかった。

そして美しいと思えないだけではなく、

「汗とかかいてないでしょうか?匂いがひどいことにならないと良いんですけど」

ダンジョンのその部屋は、上の階層へ移動できるように穴は空いているものの、ほとんど密閉された空間と言っていい。

その状態でもしこの大量のゾンビたちが運動によって汗を出そうものならひどい臭いになることは簡単に予想できた。

伊奈野としてもそれは避けたいところ。

だが、さすがにゾンビたちの匂いを嗅いで汗が出ているかどうかを確認するのも嫌だということで、

「消臭!」

『な、なんだ?』

「何を吹きかけてるんですか?というか、よくそんなの見つけてきましたね。自分、そんなものDPで交換できるものの中で見かけたことないですよ」

伊奈野は消臭剤を取り出した。

スプレータイプがあれば良かったのだが残念ながら置いておくタイプしかないようで、伊奈野は部屋の様々な場所、特に自分の勉強するスペースの周辺に置いて行くことに。

《スキル『消臭』を獲得しました》

《称号『運動の後にはこれ(その4)』を獲得しました》

骸さんや炎さんはどうやら嗅覚があまり発達(?)していないようなので置いている間に一応解説は行っておく。

「なるほど?臭いですか」

『確かに気になる要素であったな。余も最低限のそのあたりの配慮はしていた記憶がある。すっかり忘れておった』

「へぇ?骸様も気にされてたんですか…………しかし、この消臭剤という物はどれくらいの効果があるんでしょうね?強い消臭効果がもしあるのであれば、色々と使えそうな気がしますが」

「そうなんですか?」

伊奈野はただゾンビの運動による臭いを警戒しておいただけだったが、予想以上に炎さんが興味を持っていた。

どうやらダンジョンに使える部分があるらしい。

「強烈な代わりに臭いを発生してしまって発見されやすい罠ががあるんですよね。それの周辺に置けば隠蔽に使えるのではないかと思いまして」

『おお。そういえばそんな罠もあったな。あまりにも簡単に発見されるから使っていなかったし、すっかり忘れておったわ』

骸さんも忘れていたほどのもののようだが、活用できることは間違いないらしい。

どんなものかというと、設置するのは穴のようなもので、

「この穴から特殊なガスが発生しているんです。それが顔にかかるとかなりしみるようで」

『目に入ると相当苦しむことになるようだったぞ。ガスに全く色がついていないわけではないが、ダンジョン内ではそこまで目立つものでもないからバレる恐れはほとんどないと考えていいだろう』

「なるほど」

かなり悪質なものであることは分かった。

以前このサーバのうるさい人と宗教勧誘少女ちゃんに教えて禁忌に指定された一酸化炭素中毒ほどではないが、それでもかなりあくどいものであることは間違いない。

それは特徴を聞けば聞くほどわかってきて、

「なんでも、卵が腐ったようなにおいがするらしいんですよね。それでよく罠があることを察知されてしまっていたんですけど」

『その消臭剤とやらを設置して、どこまで臭いが緩和されるだろうな?相当強烈な臭いであったようだったから2,3個置くだけでは解決できぬかもしれんが』

卵が腐ったようなにおい。つまり、腐卵臭。

この特徴だけで分かる人は分かるかもしれないが、

「硫化水素、ですね。あれは絶対顔にかかっちゃいけないものだと思うんですけど………エグイことしますね」

硫化水素。火山ガスなどに含まれる成分の1つでもある物。

臭いがきついものであることは当然として、目などに入れると刺激があってかなり危険、加えて当然のように生物にとっては有毒で可燃性まであるという相当扱い方には気をつけないといけないものである。

しかしそのはずなのだが、ダンジョンではトラップとして使うことが許可されているらしい。

確かに剣で斬るなどよりはマシな場合があるのかもしれないが、ゲームとしてそれを公式が使えるようにしておくのはどうなんだと不安になる伊奈野であった。

そんな伊奈野の心配をよそにそのトラップはダンジョンで早速採用されて、

「ぐわぁ!?目が、目がぁぁぁぁぁ!!!!」

「くっ!前が見えない!」

「痛いですわ~…………温泉に入りたくなってきましたわね」

数々の被害者を出していくことになる。

もちろん骸さん達が期待した消臭剤の効果はしっかりと発揮されていて、慎重に臭いを嗅ぎながら攻略をするプレイヤーがほとんどになったほどである。

なかには、『嗅覚強化』なんていうスキルを取ったプレイヤーもいるとかいないとか。なお、もし本当に獲得した場合は別の場所で強化された嗅覚に苦しむことになるのだからこのダンジョンは本当に人の心がないと言っていいだろう。

そして、こうしてトラップと消臭剤を設置している間にも裏で筋トレは行われ続けていて、

「あれ?もうちょっとだけ筋肉が肥大化してませんか?」

『む?そうだなもう成果が出始めているのか。筋肉とはこんなに簡単につくものだったか?』

「努力は報われるってことですよ!筋肉最高ぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

骸さんの配下であるゾンビたちには少しだが筋肉がつき始めていた。

炎さんのテンションは爆上がりである。

こうして結果が出たのだから、間違いなくしばらくゾンビたちに筋トレをさせ続けることになるだろうと伊奈野は確信するのであった。

後日。

「お嬢様!温泉に行きませんこと!」

「え?受験が終わった後なら別に良いけど…………どうして急に?」

「なんかそういう気分になったのですわ~」

何故か伊奈野は使用人の瑠季から温泉旅行に誘われたとか。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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