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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 461

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「…………おふぁようごじゃいましゅわ」

「お、おはよう。また随分と眠そうだね」

伊奈野が会議への参加の確認をされて数日。

朝起きてきた使用人の瑠季は、とても眠そうな様子だった。何となく最近も同じような状態になっていた記憶がある。

「またゲーム?」

「しょのとおりでしゅの」

どうやらゲームをしていて寝るのが遅くなったらしい。

ただ、その表情は前回とは明らかに違っていて、悔しさがにじんていた。

その理由はというと、

「負けましたわ。完全敗北ですの」

「え、えぇっと。何の話?」

「準英雄のパートナーの数ですわ。賢者の師匠に負けたんですわ!キィィィィ!悔しい!」

パートナーになれた準英雄の数が、他のプレイヤーに負けたからということなようである。伊奈野にはあまり関係ないことなような気もするのだが、

(あっ、そういえば骸さんがなんか会議があるとか言ってた気がする。もしかして、瑠季ちゃんがゲームしてたのってそれの影響?ってことは、準英雄と関わってるけど参加しなかった私が迷惑かけてる可能性も?)

そんなこともない気がしてきた。準英雄のパートナーなどを瑠季が知っているということは、準英雄に関連するイベントがあったということ。1人は準英雄とかかわりを持っていることが分かっている伊奈野も関係があった可能性を考えると、会議に参加しなかったことで瑠季に迷惑が掛かっているということも十分あり得ると思えた。

心配になったため尋ねてみれば、

「ち、ちなみに、そのイベントって欠席者はいたの?」

「賢者の師匠は相変わらず欠席でしてよ。他にも何人か欠席してたという話は聞きましたけど、あんまり覚えていませんわね」

「そっか」

(覚えてないってことはセーフってことで良いよね?良いよね!)

瑠季の言葉から伊奈野は自分をセーフだと判断した。あまり気にもされていないということなのだから伊奈野の側も気にしなくていいだろうと考えたわけだ。

さらにその結果、

(じゃあ、次からも準英雄とかの系統のイベントは欠席してもよさそうだね。良かった~)

なんていう結論を導き出すことになるのだった。

伊奈野のイベント参加につながることはなかったのだ。

それから数日後。そうして伊奈野が都合のいい結論に達して結局参加することはない会議がダンジョンのあるサーバでも行われ、

「おはようござ……います?あれ?どうしたんですか骸さん。凄いボロボロですけど」

『う、うぅむ。以前話した会議に出席してきたのだが、案の定手ひどくやられてな。現在療養中だ』

「そうなんですか。それはまた随分と過激な会議に参加したんですね」

過激なのは会議に限らないのだが、それは兎も角骸さんがかなり傷ついているのは間違いなかった。

もちろん傷つきボロボロになっているのは骸さんだけではなく、ダンジョンにいる魔王や怪しい服の人なども同じ。

「さすがに英雄全員と準英雄の半分相手にしたらきついでしょう」

『分かってはいたがな…………しかし、それでも想定以下の被害に抑えることはできた。それこそ、誰か1人は戦力から外れることも覚悟していたからな』

「それはそうなのかもしれませんが…………」

伊奈野は骸さんがボロボロでもあまり話を聞くことはないようで数に勉強を始め、その横でシリアスな雰囲気を漂わせながら骸さんと炎さんが話す。明らかに勉強している伊奈野がいるせいで雰囲気はぶっ壊れなのだが、炎さんが本気で骸さんを心配していることは間違いなかった。

ただ決して骸さん達の出した結果が悪いものだったというわけではなく、負傷こそしたものの深刻な怪我を負った者はいない上に、

『余とダンジョンのつながりはバレなかった。それだけでも十分すぎるほどだ』

「確かにそこは意外でしたね。ずっと骸様がダンジョンにとらわれていて内部で戦いを続けているっていう認識をされてましたし」

『うむ。なぜあんな勘違いをしていたのかはよく分からんが、こちらとしては都合がいい…………あの話をしていた時の魔王の顔には実にひやひやしたがな』

「ですね。魔王が明らかに胡散臭い物を見る目をしてましたし、そちらに注目する人が多ければ疑問を持った人がいたかもしれません」

骸さんがダンジョンとつながっていることが発覚しなかったし追及されることもなかった。骸さん達もかなり覚悟をしていただけに、ここに関してはかなり驚きである。

それだけ、準英雄たちからの骸さんに対する信頼があったということだろう。

『カカカッ。善行は積み重ねておくべきだな』

「それを裏切った人が言うと重みが違いますね」

笑う骸さんに炎さんがジト目を送る。だが、骸さんの言葉を間違いと言えない。実際信頼されていたおかげで重要な部分を隠し通すことができたのだから。

そんな話もありつつ、少し時間が経って伊奈野は休憩に。

そこで骸さんから会議の時の詳しい話などを聞かされて(求めてはいなかった)、

『ダンジョンマスターの付与の効果もあって余の配下たちの攻撃もかなり通用したからな。やはり礼をしておこうかと思ってな』

「はぁ。そうなんですか。私、欲しい物とかもないんですけど」

『ふむ。ダンジョンマスターならばそう言うだろうことは予想できた。からこそ余も一応考えてきてはいてな』

伊奈野にお礼の品を渡そうという話になっていった。

骸さんもそうしたいと思えるほどに、伊奈野の施した本の強化は重要な部分となっていたのだ、それこそ、もしそれがなければ大ケガをしていた可能性すらあると思えてしまうほどに。

確かに怪しい服の人が施した処理もかなり重要な部分ではあったが、数の差を埋めるためには足りなかった。そこを補ったのが伊奈野の力だったのだ。

《称号『最後のピース』を獲得しました》

ただ、受け取る側である伊奈野は特に欲しいものなどないし貰ったところで宝の持ち腐れになる未来しか見えないのだが(実際骸さんから貰ったもので使っている物となると『サイコキネシス』のスキルくらいである)、そうした回答は骸さんも予想していたということでプレゼントは事前に用意されていて、

『ダンジョンに召喚できる面白そうなモンスターがおったから、それを余の配下とした後ダンジョンマスターに貸し出そうと思うのだ。もちろん、その配下を上手く使うスキルもダンジョン側に用意されていたからやろうではないか』

「は、はぁ。モンスターですか?」

伊奈にとっては予想外の選択肢。

アイテムやスキル、そうでなかったら知識などだろうと考えていて、モンスターなんて全く考慮に入れていなかったのだ。

伊奈野の頭に浮かんでくるのは疑問の数々。

どうしてモンスターなのか。モンスターが一体何の役に立つというのか。そして、役立つとしたらその役立ち方はどれほど伊奈野にとって重要なのか。

そんな伊奈野の疑問はあらわれる骸さんの配下となったモンスターによって解決され、

「…………いや、何ですか、これ?」

『む?ダンジョンマスターへの謝礼だが?』

「えぇ……」

あらわれたのは、イソギンチャクに似た触手の集まったようなモンスター。

それこそ18禁の同人誌に出てくるような物にも似ているそれに、伊奈野は困惑を隠せなった。


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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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