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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 462

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骸さんが連れてきた触手の集合体。それぞれの触手がうねうねと動いていて、絶妙な近寄りがたさを感じる。

しかし、それは伊奈野へのお礼ということであって、触ることを求められる。

『それでは、このスキルを獲得しておいてもらえるか?』

「はい……『思考連携』ですか?」

『うむ。余の配下を有効活用するのであればそれが必要かと思ってな』

《スキル『思考連携1』を獲得しました》

まず触れる前に伊奈野にはスキルの獲得が求められたが、そのスキルを獲得しても何をさせたいのかよく分からなった。

スキルの名前が『思考連携』ということから考えれば考えを共有したりするスキルであることはできるが、

(まずこのイソギンチャクみたいなのに思考があるの?とてもそうは見えないんだけど。あと、そこで思考を連携させたとして私の何に役立つんだろう?)

高性能な脳などを持っているのであれば思考を連携させることで勉強する際の思考速度が上昇したりするかもしれないが、とてもそんなことができる存在には見えない。どちらかと言えば、その触手の集合体の方に伊奈野の脳のリソースが割かれてしまうのではないかと思えるくらいだ。

本当に大丈夫なのだろうかと骸さんに目線を向けてみれば、伊奈野のスキル獲得を確認したうえで説明を始めた。

そして数分後。

「…………便利?まあ、便利、でしょうか?」

『思っていたより微妙な反応であるな。もう少し喜ばれるかと思ったが』

「いえ、決して悪いわけではないんですけど、使い方が限定的な気がして」

伊奈野は膝にその近寄りがたかった触手の集まりを乗せた状態で勉強を行なっていた。そして、その触手の数本には、ペンが握らされている。

そこからわかるように、触手の集合体は伊奈野の勉強の手助けをする存在として骸さんは用意していて、

「ただペンを握らせるだけなら『サイコキネシス』を使えばかなり増やせる気がしますけど、確かにこういうやり方は無理…………かも?」

『であろう?複雑な計算をするときには間違いなく役立ってくれると思うのだがな』

触手の役割は、ただペンを握って伊奈野の書き込む量を増やすことだけではない。

それだけなら伊奈野とて既存のスキルやらアイテムやらでいくらでもできるのだ。だが、それをしないのは伊奈野の思考がそれを必要とするほどの速度を求めていないからである。勉強に使えるスキルをフル活用すれば必要になることもあるかもしれないが、伊奈野もそんなことをしてあまり実力がつくとは思っていないため使用する機会が訪れることはない。

それでは触手がそうした伊奈野のスキルなどを使う場合と何が違うのかというと、

「思考の連携では確かに私の脳のリソースは取られますけど、必要な場合だけだと考えればそこまで悪くもない、ですか。軽く計算しておいてほしい時などには使えますよね…………そういうことってそこまで多くはないですけど」

伊奈野の『思考連携』を前提とはしているが、その新しい腕が自分で勝手に考えて問題を解いてくれるということにある。

まず思考を分け与えたとしても触手の塊の方にそこまでの容量がないことから複雑な思考はさせられないが、簡単な計算くらいはできる。

そこで、面倒なひっ算や検算などと言ったところを担当してもらっているのだ。わざわざ毎回やるほど伊奈野の能力向上に役立つ部分でもないため、勝手にやってくれるというのは非常に助かることではあるのだ。

ただ、それを使用する頻度が高いと言われるとそんなこともない。

分野にもよるが毎度の如く面倒だと思うほどの、しかし触手でも対処できる程度の計算が出てきてくれるわけでもないし、検算をしたくないと思うことも多くはないのだ。

だからこそ、伊奈野からは使えないわけではないがそこまでありがたがるほどでもないという判断を下されたわけでもないのである。

あってもなくても困ることはないが、あれば多少便利な時がある、くらいの感覚だ。

「決して邪魔ではないのでありがたくもらっておきます」

『うむ。役に立つならば何よりだ。かわいがってやってくれ』

「…………それはまた難しいことを言いますね」

伊奈野は自分の膝の上にのせられているそれに視線を映し、少し困った顔をする。有効活用できる存在として膝の上に乗せることまでは何とか許せるようになったが(だがそれをあまり意識しすぎると良くない方の考えに行くためできるだけ意識はしないようにしている)、かわいがれるかと問われると自信はないのだ。

どう頑張ってもかわいい存在として認識するには無理がある見た目なのである。

「触手となると、どうしてもかわいいとはかけ離れているように感じてしまいます」

『ふむ。余はかわいい配下だと思うのだがな』

「それは骸さんだからじゃないですか」

それに加えて、そういった同人誌の存在を知らないからである。

そういった会話で骸さんに首を傾げられながらも伊奈野は新たな仲間(?)と共に勉強を進めていき、それが終わるとログアウトしていく。

伊奈野が去ったダンジョンに残る骸さんたちはたまに発生する自分の仕事を片付けながら雑談を続け、

『全く。ダンジョンマスターも分かってないな。こやつのかわいさが分かっていないとは…………うむ。こちらへ来ると良い』

「ハハハッ。正直自分もかわいさはよく分からないので仕方がないと思いますけど…………って、大丈夫ですか?その触手、なんか変な動きしてますけど」

『む?』

骸さんはかわいさを理解しなかった伊奈野に不満そうにしながら例の触手の集合体を自身の方へ引き寄せる。触手も骸さんの配下であるためそれを拒むことはなく、おとなしく骸さんへと近づいて行った。

だが、そこで炎さんが違和感に気づく。

明らかに事前に観ていたそれとは動きが違うのだ。伊奈野のサポートをしていた時のペンの動きとも、まだ骸さんの配下となる前のただの人を害するモンスターだったときとも違うその動き。

『いったい何をするつもりだ?…………む?なぜ余の手足に巻き付く!?しかも、何だその動きは、余の内側に入ってくるだと!?』

それは、骸さんの手足に絡み付き動きを封じて、そのまま骸さんの内側へと侵入した。

全身が骨であるため侵入は容易であったが、簡単に侵入できるからと言って骸さんも侵入させたことなどなく、

『な、何だこの感覚は!?…………おお゛!?』

「だ、大丈夫ですか、骸様!今助けます…………って、取れない!?力強っ!これはまさか、筋肉の力!?」

初めての感覚に困惑し、変な声を上げる羽目となるのだった。

炎さんが助け出そうと触手を引っ張っても、それはそれで力が加わって骸さんの感覚がおかしくなる始末。

その後、骸さんの配下であるから言い聞かせれば簡単に離れるということに気づくまで数十分かかることとなるのだった。

ちなみに、当然ながら触手がこのような行動に出た原因は伊奈野。

伊奈野が『思考連携』の際に触手関連で変なことを考えた結果それが微妙に触手の非常に小さな脳に刻まれてこうなってしまったのである。

幸いしたのは、相手が伊奈野でなかったことだろうか。

もちろん、相手が伊奈野だった場合はゲーム側が強制的にその動きは止めさせたのだろうが。

《称号『エ○同人みたいに!』を獲得しました》

なんだこの話…………(ドン引き

作者、酔っぱらってたんでしょうか?

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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