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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 466

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「そっか。今日はイベントなんだったっけ?最近会議あったばかりなのに早くない?」

休日。

とは言っても学校に行かないだけで相変わらず勉強をすることは変わらない伊奈野は、サーバが混雑していないことに驚いていた。

その原因は当然イベントだと考えられ、最近のイベントの頻度に首をかしげる。

「別に問題があるわけじゃあないんだけど…………」

伊奈野とて日本サーバに行きたくないわけではないため問題があるわけではないのだが、気になるのもまた事実。

自分が調べていないから分かっていないだけで、実は今ゲームでとんでもないイベントが進んでいたりするのではないかという恐怖があった。

「何もなければいいんだけど…………」

そう呟いたことはフラグだったのかもしれない。

伊奈野がログインしていつも通り図書館へと転移するとそこには驚くべき光景が広がっていて、

パリンッ!

「ん?何の音?」

まず聞こえてきたのは何かが割れる音。

その音の先に視線を向けてみれば、

「ああ。そっか。今は誰もいないのか」

最初に視界に入ってくる情報として、この図書館の部屋に人間が伊奈野以外いないことがあった。

いつも通りではあるのだが、いつものメンバーはイベントのために動いているようである。

ただ、問題はそこではなく、

「じゃあ、今のって何が割れた音?人がいないのにものが割れるなんて…………あっ、あれ?もしかして、ヤバいのでは?」

大きな問題となってくるのは、先ほど聞こえた何かが割れた音の出所。

よくよく観察してみれば、そこには本来あるはずのものがなく、

「あの本、どこ行ったんだろう?」

あの本。

一体どの本の事かと言えば、図書館にある本である。図書館なんだから本があるのは当然ではあるのだがそういうことではなく、伊奈野が気になったのは伊奈野が作り出した本の存在だ。

ダンジョンのあるサーバでは、怪しい服の人に協力してもらい研究を進めている伊奈野が作ってしまった本。それはこの図書館で閉じ込められているはずだが、驚いたことに、

「ない?脱走した可能性が…………いや、さすがにないか。結界とか張ってたもんね。逃げたわけじゃないなら、別の場所に持って行ってたりするのかな?イベント中だし、図書館には置いておけないっていう判断をした可能性とかある?」

管理しておくべきその本が見当たらないのだ。

周囲を囲っていたはずの結界もいつの間にか消えているし、別の場所に移した可能性が本格的に考えられ始める。

あまり放置していると結界を破って外に出てきてしまうというリスクを考えたのであれば、納得できる話だった。

「それならそれでいいとして、じゃあさっきの音が何かって言うと…………ん?あれ?」

納得はしたものの、まだ先ほど聞いた音の発生源が特定できたわけではない。

何か大事なものが破壊されていなければいいと考えつつ周囲を見てみた伊奈野は、今日1番の焦りを感じた。

何せ、その視線の先には、

「あの本、なんでここに?」

本があったからだ。

てっきり図書館のメンツが別の場所に移したのだろうと考えていた本が。

「うへぇ~…ど、どうしよう。きっと大丈夫になったから放置してるとかいうわけでもないだろうし、これはきっと脱走してる最中なんだよね?さっきの音も結界が割れる音だったと思えば納得できるし。なんてタイミングで脱走してるんだって話ではあるけどさ…………とりあえずこれ、どうにかしないと。何かいい処理方法あるかな」

慌ててその本の処理方法を考え始める伊奈野。

しかし、結界に封じ込めていなければならないような存在をどうにかする手段など伊奈野にはない(という風に思っている)。それこそ結界を張るなんて言うのは専門外だし、似た能力など『魔力障壁』くらいしか持っていない。

普段椅子や机がない時に椅子や肘置き代わりに使っているそれがとても結界の代わりになるとは思えないため、また何かに閉じ込めておくという案は非常に難しく思え、

「じゃあ、別の対処できる人とかを呼んで対処してもらえばいいかな?いや、でも今ってイベント中だからなぁ。もしかしたらほとんどの人がイベントに参加してるかも。助けなんてあんまり期待できないよねぇ…………ん?イベント?」

自分の力ではどうにもならないが、力を誰か借りようにも今は人がいない。

もうどうしようもないと頭を抱えそうにあった伊奈野であったが、その途中である可能性にたどり着いた。

どうせ現在イベント発生中なのだから、

「この本、イベントに参加してる人たちに処理してもらえばいいのでは!?きっと、英雄とか言うのもいるだろうし、そういうのならこれくらい簡単に処理できるでしょ」

何とも安直で無責任で他人任せな考えである。

一応関わりがある人間の中に英雄や準英雄がいることは理解していてそのうえでこの本は結界に閉じ込めるという判断になっていたのだが、そんなのお構いなしにどうにかできると考えてしまったのだ。

そうと決まってしまえばやることは簡単。

伊奈野も勉強をしなければならないためあまりそこに時間をかけているわけにもいかず、本を持つと即座にイベント用のフィールドへ転移していくことになる。

そうしたらまずは近くにあった触手のようなものに向けて本を振り下ろした後、

「やっぱりこの本も武器として使えるんだね…………でも、黒い本の方が火力高かった気がするなぁ。なんかムカつく」

そんな言葉を吐きつつ手に持っている本が怪しい服の人に調べてもらっているものと近い性質を持っていることを再認識する。

ちなみに触手のようなものに攻撃した理由は、近くに敵らしきものがいたからに他ならない。

実際多くのプレイヤ-達が似たような触手を攻撃している姿が見えたため、この行動は問題ないと伊奈野も判断できた。

そうして本の性質を再度認識した後伊奈野はフィールド全体を見渡してイベントの概要と自分のするべきことを考えて、

「このイベントは、最初にあったイベントと似たような感じでボスに攻撃をするタイプかな?なら、丁度いいかも。『サイコキネシス』」

サイコキネシスを使用する。

所々で登場する使い勝手のいいそのスキルを、今回は持ってきた本に使用する。生身とは別の不思議な力によって掴まれ動かされることに違和感を感じたのか本は少し暴れ始めるが、逃げられる前にそれを無理やり先の方にいるボスらしき巨大な存在に近づけて、

「いけ。本の角アタック☆」

必殺技でも何でもない、最近何度か使った本の角アタック。それを、サイコキネシスで行なってみた。

さすがに生身で使う時とは勢いも違うし装備者である伊奈野の補正も乗りにくいため威力は落ちるようだが、それでもダメージを与えることはできたようで、

「ちょっとのけ反ったかな?ボスにどれだけ効果があるかは分かんないけど、とりあえず何人かの目には入ったぽいからヨシってことで。それじゃあ、イベントから退出、と」

ボスが若干ではあるがノックバックしたようにも見えた。

加えてざわめきも起きてそこそこの視線が本に集まっていることもうかがえたため、伊奈野の役割は十分果たせたと言える(?)。

もうやることはやったとばかりに伊奈野はイベントからの退出を選択し、その姿を消していくのだった。

その場に、突如現れた邪神に攻撃する(ように見えた)不思議な本を残して。

《称号『邪神すら後ずらせ』を獲得しました》

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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