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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 472

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ヤベェ人から貰った物の中にあったスキルスクロールを使った結果ヤベェスキルを手に入れてしまった伊奈野。

絶対に使うことはないだろうスキルを獲得してしまったわけだが、

「できるようになるってだけで、別にデメリットとかはないよね。強制献金とか自動献金とかじゃないから、私が使わなければ献金されることはないってことだよね?デメリットはない、よね?」

若干不安になる部分もなくはなかった。

今回手に入れたスキルは『遠隔献金』という名前であるが、その要素だけを考えればどこにいても献金ができるようになるスキルだろうくらいにしか思わないわけだ。

人見知りな人やお礼を言われたくない人、忙しい人などが実際に現場に行かずに献金できるというとても便利スキル(?)なのだろうことは分かる。しかし、それだけのスキルだということもまだ断定できない。

最悪あのヤベェ人がくれたスキルであるため、獲得した段階で自動的に献金がされていくスキルだったとしても何ら不自然には思わないのだ。

伊奈野の脳裏には、「常に聖女たんに貢献できるとか最高ですねぇ~。デュッフフフフフッ!!!」と言っているヤベェ人の姿が浮かんでいる。

「普通なら減っているかどうかとか分かるようになっているのかもしれないんだけど、そんな機能知らないしなぁ」

少し疲れた顔をしつつ伊奈野が視線を向けるのは、自身の所持金。

相も変わらず常に額が変動し続けているそれは、資金の流出を確認することには非常に適さないものとなっていた。

伊奈野の予想では資金の出入りを確認できる機能などあるのだろうということになっているが、もちろんそんな機能を知っているはずもなく。伊奈野はただただその動き続ける所持金を眺める事しかできなかった。

「…………あっ、今ここの数字繰り上がったね。ってことは、増え続けてるのは間違いなささそう。ただ、増えてるからってここから流出してないかまでは分かんないなぁ。何秒間隔でここの桁が動いてたとか憶えてないし」

憶えてないし、そもそも調べてすらいない。伊奈野では献金が自動で行われているのかいないのか、不必要な支出がされているのかされていないのか。さっぱりわからなった。

結局、

「増え続けてるからヨシ、ってことにしとく?」

などという現実では絶対にやってはいけない結論にたどり着くことになる。

愚かとしか言えないずさんな資金管理をする伊奈野なのであった(なおそもそも何の収入かも把握しきれていないためずさんなのは元から)。

さて、そうした結論にたどり着いた伊奈野だが、少し気になる部分があったことを思い出す。

それが、

「このグッズとかに描かれてた女の子、宗教勧誘少女ちゃんに似てない?」

ということである。

ダンジョンのあるサーバでは以前うるさい人と共に小屋の中にいてミサイル爆撃を受けていたり、日本サーバでは何かと大変なようで伊奈野をカウンセラー呼ばわりしていた宗教勧誘少女だが、確かに伊奈野の記憶にある宗教勧誘少女と聖女と思われる描かれた人物は格好がよく似ていた。そしてそれどころか、顔や髪、目の色など細かいところまで似ているような気もする。

同じ教会に所属しているのであれば、まだ制服として同じ服を着ていることは納得できる。以前ユニークスキルを使ってうるさい人の精神を中に入れたまま教会に行ったときに出会った女の人たちはまた違った格好をしていたような気もするのだが、そこはまだ役職の違いだったり好みの違いだったりで変えることができたのかもしれないと考えることはできる。

ただ髪や目まで似ているとなると、それはつまり、

「宗教勧誘少女ちゃんも、聖女のファンってことぉ?」

こういうことだとしか思えなかった。

格好が似ていることはまだ偶然ということで納得できる。

しかし、細かいところまで似せているとなると、それはもう意識しているとしか思えないわけだ。きっと、宗教勧誘少女ちゃんは聖女に憧れているのだろうという結論には容易に達することができた。

「あれ?そういう子がいるって考えると、意外とあの人から貰った服とかって普通に喜ばれたりするものってこと?」

伊奈野は布教グッズとしてはどうなのかとコスプレ用の服などを観ながら考えていたわけだが、宗教勧誘少女の事を考えてみればあながち悪いラインナップではなかったのではないかと思えてくる。逆に、人によっては喜んだりするのではないか、とも。

「装備としての効果が高いかもとか考えて、それだけのために着る人がいるとは考えてたけど、意外と普通に好きで着る人も多いかもしれないね。私はちょっと好みじゃないけど…………コスプレ魔王とかに着せてみたら魔女さん喜ぶかな?」

伊奈野は残念ながら聖女の服を渡されて喜ぶタイプではなかったが、着せる人によっては喜ぶかもしれないと考えた。実際、コスプレ魔王に着せれば魔女さんが喜ぶかもしれないので間違ってはいないかもしれない(なお着ている本人が喜ぶわけではない)。

そうして伊奈野は渡されたグッズの価値を再認識させられるとともにヤベェ人の有能さを再認識。予想以上にヤベェだけではなく、スゲェの方向の人だったのかもと考えて、

「いや、『遠隔献金』渡してくる人がスゲェはないか」

すぐに否定された。

遠隔献金というマイナス要素があまりにも大きすぎたのだ。たとえそれが間違って入ってしまった私物の可能性を捨てきれないにしても、である。

とはいえそんな評価が下ったヤベェ人からのグッズはこれで完全に確認終了となったため伊奈野は再度安心するとともに、

「よし!ちょうどいいくらいに時間も経ったし、勉強再開しようかな」

勉強にまた手を付け始める。確認作業だけでもかなり時間を食ったため、すでに休憩時間は終了間際となっていたのだ。

ただ、そんなことで時間を使ってしまった者の伊奈野の気持ちはそこまで重くはない。どちらかと言えば、軽いまである。

何せ、今度こそ抱えていた問題はすべて解決したのだから。

イベントの期間も分かったしヤベェ人にもらった物も全て処理できた。もう何も問題はないというわけである。

…………なんて考えるとフラグに聞こえるが、実際にそれで終わったことは間違いない。忘れている物など特に存在しないわけだ。

ただ、終わったからといって安心して良いかというとそんなわけはなく、

「あれ?今、何か音が聞こえた気がするんだけど」

すぐにというほどではないが、一度伊奈野が勉強を終わらせた後。

休憩に入った直後に、何やら音が聞こえてきた気がした。

それは少し離れた場所からのものであったように思えるがかなり大きな音であり、伊奈野も少し気になって一体何事かと窓から外を確認してみれば、

「あれ?誰か戦ってる?」

キンキンッ!という金属がぶつかり合う音。そしてそれと共に、一部の人たちがもめているような光景が目に入ってきた。

間違いなく、小規模ではあるものの戦闘が起こっていそうな様子だった。

「なんだろう?イベント中にもかかわらずこっちに人が多いのと何か関係があるのかな?」

前回宣伝してから、少しですが新作がランキングに乗りました。

皆様ありがとうございます。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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