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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 474

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弾けて消えた邪神の使徒。

シャボン玉かと思うようなそれだったが、それを引き起こす要因となった1つでもある伊奈野もまた驚きを隠せないでいた。

「なんで消滅?岩に使ったときも消滅まではしなかったけど…………もしかして一定以上ダメージを受けると消滅する仕組みが元からあったのかな?」

自分が行なった攻撃の結果だということは何となく予想できるが、それはそれとして消滅させられるほどのものかと言われると自信はない。ということで、ダメージが一定値まで行くと消滅するタイプの敵だと考えたわけだ。

このゲームだと通常の敵がどういうものかあまりよく分かっていないが、敵が分身するパターンではそうなるようなイメージがある。

そこで、伊奈野は今消滅した邪神の使途は分身した個体なのではないかということまで考え始めていた。

「それなら納得、かな?本当にそうかどうかは分からないけど、取り合えず他の敵にもやっておこうか」

伊奈野としてもまだ何が起きたのか正確に把握しきれたわけではないのだが、それでも次に進むことを決定した。

黒い本を次の敵に向けて進め始めるのである。

近くの敵に黒い本が当たるとまたパンッ!という音と共に敵は弾けて消滅し、伊奈野は簡単な作業として敵を片づけていけるようになった。

「す、すげぇぇ!!!」

「グリモワール最強過ぎね?」

「これがグリモワールの力!もうマルチ商法ニキじゃ買えないだろ」

周囲もこの光景に驚愕するとともに、それをなしているように見える黒い本の力に歓喜する。黒い本が元々それなりに人気があったうえでこの結果を示して見せたものだから、気分は爆上がり、フロアは沸き上がりというわけだ。

「いや、どういうこと?…………それはそれとして、他のところも参加した方が良い感じ?たまたま黒い本が敵に効果的っぽいし、どうにかできなくもないような気がするけど」

すぐに周囲の敵を片づけ終わってしまった伊奈野は、他の場所への参戦を検討し始める。

実際伊奈野の思う通り黒い本は邪神の使徒に非常に有効な手段の1つであり、解決に1番貢献できる存在でもある。

ただ、

「いや、そんなにいくつもやんなくていいよね?ここの人達が他の場所に回れるならさすが解決するでしょ。とりあえず、図書館の近くだけ片付けよう」

伊奈野は決して町中の問題を解決したいわけではない。ただ、図書館の周りにある脅威を排除して、勉強場所の消滅を回避したいだけなのだ。

ということで、伊奈野はただ見える範囲の邪神の使徒だけを排除し、図書館へと戻っていく。

それらの場所でたたかっていたプレイヤーたちは別の場所に移動できて他の場所の戦力は向上したのだが、ある程度被害が出てしまったことも間違いない事だった。

「ご主人様、途中でやめちゃってよかったの?」

「ん?黒い本、人化したんだ。珍しい…………って、そうか。今日は魔女さんたちもいないしここで人化しても誰にも見られないんだね」

黒い本は途中で邪神の使徒討伐をやめてしまったことに疑問を持ったようだが、その問いかけに対して伊奈野は答えず黒い本の人化の方に驚く。図書館で人化している姿を見るのなど、かなり久しぶりの事であった。

そこなのかという部分に反応する伊奈野に黒い本は若干の不満を持ちつつ、

「本当に大丈夫なの?被害が出たところから苦情が来るんじゃない?」

「いや、大丈夫でしょ。誰に不満を言うのかって話だし。それに、ただの自分の実力不足なんだから人のせいにしないでほしいよね」

「でも、そうは言っても不満を言う人は多いと思うんだけど」

不安そうな黒い本。

しかし、伊奈野はそこから出てくる不安要素を聞いても全く焦ることはなった。

なぜなら、

(どれも私関係ないし問題ないよね~。黒い本を使って私が攻撃したとはいえ、私のことは誰にも認知されてないでしょ?認知されてるのは黒い本だし、サイコキネシスで操られていたから自分で動くように見えてたはず。私が責められる要因なんてどこにもないでしょ)

などと、屑っぽいことを考えているからであった。

ただ実際その屑な発想は間違いではなく、黒い本はサイコキネシスで操られていたため若干不自然な動きはしていたものの自分で動いて攻撃しているように多くの者からは認識されていた。

そして加えて言えば、他の影響を受けている可能性を考えたものの中にも、伊奈野という個人が関わっていると考えたものは全く存在しなかった。

もちろん、伊奈野という認識がないだけで黒い本の所有者が何かしているという考えにはなっているようだが。

ということで、苦情が来るとしてもそれは黒い本にだけ。伊奈野の勉強が邪魔されることはないということだ。

伊奈野の勉強場所の安全は守られるのである。

そんな余裕な状態の伊奈野は特に黒い本に親身になることもなく適当なことを言い出して、

「そんなに心配なら、しばらく人前に出なければいいんじゃない?不満を持たれてても見つからなければ何も言われることはないわけだし。別に、ずっとそういう人たちの周りで何かしてなきゃいけないわけでもないんでしょ?」

「確かにやりたいことはたくさんあるしそれはそうなんだけど…………」

黒い本も必ず人前に出なければならないわけではない。

それは確かなのだが、伊奈野が考えるほど軽く選択できるようなことでもなかった。そう簡単には不安を解決するような策は思いつかないのである。

黒い本も伊奈野の反応が適当なことは見て分かるため、自分で何かしら思いつくかもう少し伊奈野に真剣に考えさせる必要があるように思い焦り始める。

問題が起きてからでは困るのだから、どうにかはしておきたいところなのだ。

そうして不安と焦りをくすぶらせていると、

「…………あれ?」

違和感に気づく。

黒い本は少しずつではあるが、力が制御できなくなってきていることに気がついたのだ。

それは嫌な感覚であるとともに、憶えのある感覚であり、

「マズい!暴走する!」

「え?何その厨二ワード」

秘められし力が暴走することとなるのだった。

たぶん、ルナティックバーストとかいう読み方をするやつである。

だが、そうして伊奈野が嫌がりそうな名前の付きそうな現象が起こったわけであるが、内容自体はそこまで嫌なものではない。というか、どちらかと言えば少しうれしいようなものとなっていた。

何せそれは、

「あっ、また私黒いところに閉じ込められる奴?」

封印をするために、伊奈野は黒い本の生み出した空間に取り込まれることとなるのだから。これから伊奈野は、封印のために大量の問題と向き合っていくことになるのである。

ただ、伊奈野の表情は以前ほど明るくなっていない。

確かに少し機嫌は良くなっているように見えるが、あくまでもそれは少し。以前取り込まれたときのような大喜びがないのだ。

それはそこで出される問題が期待外れだからだとかそういう理由ではなく、

「この時期は、別にいろんなパターンの問題を出してほしいとかいう時期じゃないんだよなぁ。もう志望校の過去問とか予想問題をひたすら解いて傾向に慣れていく時期だし」

単純に、二次試験の本番が近いからであった。

《称号『変わっちまったね』を獲得しました》

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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