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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 476

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伊奈野が中途半端な対処をしたためにそれなりに被害を出しながらプレイヤーたちが倒すこととなった邪神の使徒。

だが、それなりの代償を払ったからこそ討伐もどうにか完了して、

「くっ!ここまでか…………だが、俺たちの力はこんなものじゃない」

「この様子から考えれば、成功したんだろう。せいぜい震えて待つが良い」

「何を言っているんだ?」

「負け惜しみか?」

「おい。時間稼ぎされても困るしさっさとキルしようぜ」

邪神の使徒たちは暴走した力も弱まり正気を取り戻し、急に意味深なことを言い始めた。プレイヤーたちは当然何を言い出すんだと怪訝そうな顔をするが、

「分かってないのかよ。これだから三流共はよぉ」

「なんでグリモワールが途中からいなくなったのか気づかなかったのか?」

「え?」

「グリモワールって…………確かに理由は分からないが、まさかお前たちが何かやったのか!?」

「クククッ!そうだ!俺たちは力を暴走させた。その余波は、きっとグリモワールにだって届いている!」

「もうすでに図書館の方で強い邪神の力を感じている。間違いなく暴走は始まっているな。賢者の師匠が抑え込んでいるのかもしれないが…………いったいいつまで持つんだろうな。クハハハハッ!!!」

邪神の使徒たちは非常に伊奈野達にとって(というより黒い本にとって)得になることを言い出した。

今回の黒い本の暴走をわざわざ口にしてくれたのである。おかげで、黒い本が懸念していた途中で抜けてしまったことを恨まれるということもなくなるわけだ。これには黒い本も邪神の使徒たちへの好感度を上げざるを得ないだろう。

「なっ!?グリモワールが暴走なんて…………」

「どうするんだよ!邪神の使徒に軽くぶつかるだけで消滅させてたんだぞ!?俺たちにどうにかできんのかよ」

「俺たちじゃグリモワールにはかなわないんじゃないか?賢者のお姉様の師匠が抑え込んでるって言ったって限界があるだろうし…………ヤベェよ」

プレイヤーたちに広がる動揺。

絶対に自分たちではグリモワールこと黒い本に勝てないという確信があるのだ。特に、邪神の使徒相手に見せた圧倒的な力を考えれば、とてもではないが数秒すら前に立ちふさがることも難しいだろうと思える。

邪神の使徒が言うには賢者の師匠とやらが押さえつけているようだが、それでもいつまで抑え込めるかは分からない。翌日のイベントが終わり、英雄たちが戻ってくるまでどうにかできるとは到底思えなかった。

そうなった結果、

「お、俺はイベントに参加するぞ!少しでも早く邪神を押し返して英雄を呼び戻さないと!」

「急げ!賢者のお姉様の師匠の限界が来る前に邪神をどっちか片方で良いから押し戻すんだ!」

「どちらが簡単か掲示板で情報共有しながら確かめるぞ!」

プレイヤーたちは団結する。ここで一旦、英雄を呼び戻すために。

ほとんど全員がイベントに参加し、邪神を撃退しようと考えることになるのだ。実際に撤退にまで追い込めるかどうかは分からないが、ここで邪神にかなりのダメージが入ることになるのは間違いなかった。

では、そうして心配をされる黒い本の状況はというと、

「あれ?もう新しい問題が補充されなくなってる?大丈夫かな?」

伊奈野にも心配されることとなっていた。

ただこの心配はどちらかというと力が暴走して周囲へ被害が出るということではなく、問題の出題が継続されるかどうかへの心配。伊奈野の役に立ち続けられるのかどうかの心配であった。

せっかく予想問題のようなものを作ってくれているのに、この程度で終わってもらっては困るというわけだ。

だが、伊奈野がいくらねだったところで問題は新しく追加されることなどない。

伊奈野の前に大量にあった問題の束も、いつの間にかほとんどなくなってしまっていた。

「なんでこんなに問題数が少ないの?前やった時はもっといっぱいあったよね?」

首を傾げる伊奈野だが、今回の状況は仕方のないものであった。

何せ今回の暴走は、邪神が意図して起こしたものではないのだから。あくまでも、邪神の使徒の影響で暴走しただけなのだ。

であるからこそ、以前のような激しい暴走というわけではないのである。

しかし、こうなってしまうのもまた仕方のない事だった。

何せ、邪神の使徒たちや多くのプレイヤーはこの黒い本の暴走が何度かすでに起きていることなど知らないのだから。

最初の封印こそ賢者の師匠なる存在が行なっているのは知っているが、その後の邪神が引き起こした暴走に関しては知らないのだ。だからこそ、邪神の使徒は暴走させればとりあえず勝ちみたいなことを考えてしまうし、プレイヤーの多くもマズい状況だと考えてしまう。

どちらかと言えば伊奈野からすると物足りないくらいであるというのに。

「…………残り2問、か」

伊奈野の取り組める問題もついには残り数問というところまで減ってしまう。

最後ということでそれなりに頑張った内容ではあったため1問に30分程度はかかるのだが、それでも伊奈野のミスを誘うことはかなわず、

「終わり、かぁ」

伊奈野が最後の問題の答えを書き呟いたところで、だんだんと黒い空間は消えていく。そしてそのまま、黒い本か吐き出されることとなるのだった。

つまりこれで終わり、というわけである。

「黒い本、もうちょっと頑張れなかったの?」

「…………」

伊奈野は黒い本に更なる問題を求めるが、答えは静かな否定(今は本の状態であるため)。

もう新しい問題は出すことができないという真実を伊奈野に突きつけることとなった。

「むぅ。もうちょっと頑張れない?とりあえず試してみたら出て来たりとかしない?」

「…………」

「えぇ?無理なの?絶対できると思うんだけどなぁ」

伊奈野はそれでもあきらめず食い下がろうとするが、黒い本には取り付く島もない。バッサリと伊奈野の希望は切り捨てられることとなるのだった。

そうなると伊奈野としてもいつまでも要求したところで無理だろうと思うわけで、

「結構長い事やって来たし、ログアウトしようかなぁ。今何時だろう?」

一度休憩。それも、ログアウトして現実で休むような休憩に入ろうかと考え始める。

実際それなりの時間勉強していたうえに黒い本の暴走で長い時間がとられたのだから、たとえ時間延長があったとしてもそれなりの時間現実世界でも経過していることは分かる。

確認してみれば、かなり当初のログアウト予定時間よりも大幅に経過していたため、

「じゃあログアウt」

「無事か師匠ぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

「っ!?」

ログアウトしよう。そう言おうとした途中で、その言葉はさえぎられることとなった。

突然の大声に伊奈野は何事だと思いながら声のした方向に目を向けてみれば、

「ん?(土下)座天使さん?」

「おっ!?師よ!無事であったか!?」

「え?ええ。無事ですけど…………そんなに私が心配されるような要素ってありましたっけ?特に危険なこととかした覚えはないんですけど」

(土下)座天使さんがいた。

かなり長いことあっていなかったため忘れている人もいるかもしれないが、同じ天使の仲間が伊奈野に迷惑(攻撃を仕掛けてきた)をかけた影響で責任者として伊奈野に土下座をすることになったかわいそうな人(熾天使)である。

ちなみに、伊奈野の勉強した生物の知識に魅了されて弟子入りをした人物の1人であもある(なお伊奈野から本をもらっただけ)。

そんな久々の(土下)座天使なわけだが、何やら伊奈野を心配していた様子。

一体どうしたのかと伊奈野が聞こうとしてみたのだが、

「ん?なるほど。すでにグリモワールも収まっている。つまり、師はすでに解決していたというわけか!さすが我が師!」

「え?」

「これはいらぬ心配をして失礼した!では私はこれで!」

「…………え?」

何も事情も説明せぬまま(土下)座天使は去って行ってしまうのであった。

《称号『天使も心配無用』を獲得しました》

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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