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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 479

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発見され、生存が確認されなおかつ暴走が収束したことが発覚した黒い本。その周囲のプレイヤーたちは大騒ぎし、次々にプレイヤーたちはイベントへの参加を取りやめていった。

なぜならば、イベントに参加していたのは黒い本が暴走してしまった時の対処をイベントに参加中の英雄たちに頼むつもりだったのだから。

これのお陰でキルされたプレイヤーたちがまたイベントに戻るなどということをせず、誰かさんが大技をたき込める手助けをさらに行なえたというわけである。

なんてことが起きていることは当然知らない伊奈野は、相変わらずがれき撤去作業を継続。

拾えそうであれば近くのがれきを拾って捨てて、それが難しいようならば『サイコキネシス』で遠くの小さながれきを捨てていく。

そんな復興の役に立つことはしているが、特に伊奈野は楽しくもない時間を過ごしていた。

ということもなく、

「へぇ?こういう時はアイテムボックス使えると楽なんだ。確かに効率を考えればそうかもね」

自分では思いつかなかった回収方法を知りそこそこ楽しんでいた。

特に衝撃的だったものががれきをいったんアイテムボックスに詰め込むというやり方で、伊奈野は思いつかなかったがこれができるのであればかなり効率がいいということは間違いない。1つ1つ運ぶより、まとめて運んだ方が往復の時間が必要なくて効率も上がるのだから。

ただ、この手法も決して万能というわけではない。

瓦礫という物はそもそもアイテムとして使う前提のものではないため、

「全部が全部アイテムボックスに入るわけではなさそうかな?一定の大きさ以上のものじゃないと無理とか?」

あまりに小さくなってしまった物や、逆に大きすぎる物。そういった物はアイテムボックスに収容できなかった。

大きい物なら砕いて収納できるサイズにもできるのかもしれないが、その時には追加で収納できない細かすぎる物も出てくることも考えなければならない。それならば、大きいままで動かした方が楽だという見方もできるだろう。

ただ、だからと言ってそこに苦戦するかというとそういうわけでもない。

小さい物であれば軽いため、風魔法などを応用すればまとめて動かしたりもできるわけだ。もちろん周囲に飛び散る可能性があるため慎重に行う必要はあるが、それができればかなり一瞬にして周囲はきれいになる。

「空気清浄とかも同時にできてるっぽい?私も風魔法のスキル持ってる気がするし、ちょっと使えるようにしてみたいかも」

良い環境で勉強するには、やはり空気もきれいでなければならない。

それを考えれば、伊奈野がその空気すら綺麗にする風魔法を習得したいという気持ちがわくのも自然な事だった。

こうして伊奈野も様々な刺激を受け、復興作業を手伝いつつ新しい道を発見したりするのだった。

とはいえ、それだけで終わる伊奈野でもない。

学習したのであればそれを活かすことだってするのだ。

「とりあえず風魔法に私のサイコキネシスのものを乗せてもらえるから移動速度アップするかな?」

細かい物を運ぶための風魔法だが、それでも風は狙っていない関係のない部分にも吹いてしまう。

伊奈野はそれを利用して『サイコキネシス』で動かすがれきを風に乗せ、移動速度を上昇させているのだ。

お陰で、少しだけだがサイコキネシスで移動させる時間は短縮され、その分効率が上がっていく。

《スキル『追い風』を獲得しました》

伊奈野は気づかないが、ログも流れていくこととなった。

他にも伊奈野はできそうなことが色々と思い付きはするのだが、

「さすがに転移を繰り返すのは良くないかな?これだけ人が多いといちいち転移先のことを確認しなきゃいけなくてめんどくさそう」

だからと言ってそれが今の状況に適した方法かと問われると、そうだとは言えなかった。

結局伊奈野は自分で動くか『サイコキネシス』で移動させるかという2つだけでがれきを片付けていくのだった。

そうしていればすぐに10分程度経過し、休憩時間は終わる。結局黒い本との合流もできないままに伊奈野は図書館へと戻っていくのであった。

もちろん戻れば勉強を再開。相変わらず楽しそうな様子で机に向かうのであった。

ただ、ここで終わる伊奈野ではない。

「風魔法、私もうまく使えないかな?魔法陣にその系統のものがあってもいいと思うんだけど」

伊奈野は次の休憩の時にはすでに、新しい方法を考え始めていた。

とりあえず最初に案として考えたものが、風魔法を使うという物。先ほど風魔法を有効活用している事例を確認したため、伊奈野もここでは風魔法が使えるのではないかと考えたわけだ。

幸いなことに伊奈野には大量に作って特に利用はしていない完成された魔法陣があるし、その中には風を起こすようなものが1つはあるはずなのだ。ということで伊奈野は作った魔法陣の束を引っ張り出し、1つ1つ確認をしていく。

「おっ、これとか使えそうじゃない?」

やはり探してみれば目的に合いそうなものがあるもので、伊奈野は早速使用してみることに。

また先ほどの場所まで戻って辺りを歩いてみると、意外と奥の方にはがれきが散乱しているもののプレイヤーたちが撤去作業に取り掛かっていない場所もあったため、

「ここで実験してみてもいいかな。魔法陣を起動、っと」

そこで早速魔法を使ってみる。魔法陣に魔力を流せばすぐにそこから風が発生してがれきを揺らし、動かし始める。

先ほど見たものほどではないが、十分撤去作業に貢献できそうな力は出せていた。

「ただ、間違いなく効率はあげられるよね。もうちょっと試してみようか」

伊奈野の考えたものはこれで終わりではない。先ほど見たプレイヤーたちに負けたままでは終わらないのだ。

見つけた魔法陣の中で使えそうなものはこれだけだったが、伊奈野とてできることは魔法陣の使用だけではない。それこそ色々と応用してみれば、

「『サイコキネシス』『設置』『サイコキネシス』『設置』『サイコキネシス』『設置』『サイコキネシス』『設置』『サイコキネシス』『設置』『サイコキネシ…………」

伊奈野がスキルを使用するたびに、少しだけだががれきの山が浮き上がる。

伊奈野は今、『サイコキネシス』のスキルを地面に『設置』することで、上にあるものを浮かび上がらせるという作業を行なっているのだ。何か物を掴もうと思って『サイコキネシス』を使うと1つ2つくらいしか掴むことはできないが、ただ浮かせるような一定方向の力をかけ続けるのであればある程度の範囲をいっぺんに行なえる。

お陰で、周辺一帯に『サイコキネシス』を『設置』するだけでほとんどのがれきを浮かび上がらせることができるというわけだ。

ここまでできれば、あとはお分かりの通りである。

先ほど使った魔法陣を再度使用してみれば、やはり地面に落ちていた状態の時よりも圧倒的に風が押す力が効果的に働いて、

「おぉ~。動いてる動いてる。ちょっと埃とか舞って煙いけど、かなりキレイに動かせてるんじゃないかな?この辺で出た砂ぼこりは別の風魔法がもっとうまく使える人にやってもらえばいいでしょ」

若干の問題がないわけではないが、いっぺんにがれきを動かすことに成功していた。瓦礫の大小によって多少の効果の差はあるものの、それでも1人でやっていると考えれば十分効率は良い。

こうした作業を続けていれば周辺は急速にキレイになっていって、

「ありがとねぇ~。お嬢ちゃん。ずいぶんと魔法が上手いのねぇ」

「ああ。ありがとうございます?」

すっかりがれきの山はなくなり、そこは更地となっていた。

周辺の住民のNPCなのだろう人に伊奈野は礼を言われ、そういえばこれは復興支援のようなものだったことを思い出す。

住民がいるのであれば丁度いいということで伊奈野はその人にいろいろと聞いてみて、

「とりあえずこの辺は片づけましたけど、他は大丈夫ですか?向こうは人がいっぱいいますし、私がでしゃばる必要はないと思うんですけど」

「ああ。そうだねぇ。他のところは片づけてくれている人がたくさんいるし、もう邪魔ながれきに関しては大丈夫かもねぇ…………そうだ。手が空いているなら、お嬢ちゃんには別のところのお掃除を頼んでもいいかい?」

「は、はぁ。お掃除ですか?私でやれるでしょうか?」

「お嬢ちゃんならいけると思うよ。実はそこの地下道に今回の件で影響が出ているかもしれなくてねぇ。ぜひとも何かあるようなら片づけてしまってもらいたいんだよ」

「地下道、ですか?」

2巻が発売されました!

書店等で見かけた際は是非是非よろしくお願いいたします。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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