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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 480

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伊奈野は新しい仕事を任されることとなった。

ただ、気になるのは地下道という単語。あまり聞きなじみがなく、

(地下って言うと、図書館の地下にも何かあるって話だったよね?後はコスプレ魔王がいた場所も一応地下って言っていいのかな?)

なんとなく重要そうなイベントの香りがしていた。

そうした考えにより心配になったため一応確認してみるのだが、

「1時間後くらいでも大丈夫ですか?それと、あまり広いようなら難しいかもしれませんが」

「ああ。大丈夫だよ。1時間後でも問題ない。今日中にやってくれるならそれでいいさ。それこそ明日だっていいくらいだね。ハハハッ。もちろん広さも問題ないよ。ちょっとは広いかもしれないけど、お嬢ちゃん1人でも十分どうにかなる程度のはずさ」

「そうですか。それならいいんですけど」

どうやら伊奈野の出す条件でも問題ないとのこと。

開始が1時間後だったりあまり長く仕事はできないだったりと普通なら事情を知らないと理解できないし問題だと思われるようなことまで言っているのだが、それでもかまわないと言われれば伊奈野も受けるしかない。

よって場所などを確認してみようと一度入ってみたのだが、伊奈野以外に人はおらず、

「…………ん?いないわけではないっぽい?」

暗い地下。

しかし、伊奈野の視界にはぼんやりと光るものが映る。その光は自然のものではなく、ただ同時に誰かがつけた明かりでもない。ただただシステム上伊奈野には光って見えるようになっているから感じられる光で、

「もしかして、邪神の使徒?」

なんとなく見覚えがあるそれは、邪神の使徒が放つ光とよく似ていた。

正確に言えば墓地の霧の中で目にした『エフェクト変更』で見ていた光とよく似ていた。

つまりそれは、この中に邪神の使徒がいるのではないかという推測につなげられるわけである。

「邪神の使徒って、さっきまで戦ってて倒し終わったんじゃなかったの?まだここに居る?」

色々と疑問に思う部分は多い。どうして邪神の使徒がいるのか。どうしているにしても場所がここなのか。先ほど伊奈野に掃除を頼んだNPCは、これを知っていたのか。そして、理解しているならなぜ伊奈野に頼んだのか。

伊奈野には分からないところがあまりにも多すぎた。

だからこそ、

「よし。勉強しよう」

伊奈野はいったん帰って勉強を始めるのであった。

もちろんこんな事態にならなくとも勉強をしに帰ることは変わらなかったが、現在の伊奈野は余計に早く戻って勉強したいという気持ちが湧き上がったのだ。

あまりにも理解することが難しく、理解しようとすると頭がこんがらがりそうだったために。

「そんな理由とか考えて頭のリソースを使ってる余裕はないんだよ」

余裕はないから仕方ないということで、伊奈野は誰に対していっているのかわからない言い訳を口にしながら勉強へと逃げるのであった。

だがここでいくら逃げたとしても、時間は流れていくし勉強も進んでいく。あっという間に休憩時間はやってくるもので、

「あ、あと2問。あと2問だけだから」

伊奈野はその休憩時間を先延ばしにした。

幸いなことにややこしい事情を考えることが嫌だったためか集中力は継続することができたのだが、それはそれとして集中力が継続してしまえば問題を解く速度は決して遅くない。早いと言ってもいいだろう。

だからこそ、伊奈野は逃げられない。

「終わってしまった…………い、いや、でもまだ1問解けるかも」

なんてことを更に往生際悪くし始めるが、さすがにいつまでも伊奈野の集中力も体力も続かない。必ずどこかで休憩が必要となることは当然の事だった。

そうなると行きたくなかった伊奈野もそんなことは言ってられず腰を上げることになり、

「約束しちゃったからね。仕方ないね」

なんてそこに行くこととなる自分に必死に言い訳をしていた。行かない理由を言うときには誰に言っているのか分からない言い訳をするが、行くとなると今度は自分に言い訳をし始めるのである。とありあえず何かにつけて伊奈野は言い訳をするようだ。

そんなことをしながら転移してみると、急に暗い場所へと行くことになり何も見えなくなりそうなものだが、

「そういえば私『暗視』スキルとか持ってるんだったっけ」

『暗視』の効果で暗い場所へ放り込まれてもすぐに周囲は確認できる。さすがに日光がある場所に比べると圧倒的に見える範囲は狭くなってしまうが、それでも行動をするには十分な距離は見えていた。

そして見えるものは周囲だけではなく、相変わらず、

「いるよね、邪神の使徒」

邪神の使徒と断定して良いのかは分からない。だが、伊奈野はそれを邪神の使徒だと認識していた。なぜなら、その色の光は邪神の使徒だとダンジョンのあるサーバなどの墓場でしっかりと刷り込まれてしまっているのだから。

そしてそれと共に、

「『牽制魔弾』『繰り返し』」

こういうことにつながるということもまた刷り込まれているのだった。

最近はやっていないが、それでもこれはあまりにも慣れ親しみ過ぎた作業だったのだ。

「な、なんだ!?」

「攻撃が来ているぞ!」

「どこからだ!?」

「気をつけろ!上から来るぞ!!」

突然の攻撃に邪神の使徒たちも大慌て。まだどこから攻撃が来ているのかも把握できていないようで、逃げ惑ったり臨戦態勢をとったりと対応もバラバラである。

ただ、ここで1つ伊奈野には問題があった。

(つい癖で攻撃しちゃったけど、これは私だけじゃ対処できないのでは?)

『牽制魔弾』は相手の動きを止めることに特化したスキルである。今はそれをただ『繰り返し』使用しているだけ。

『牽制魔弾』ではいくら相手の動きを止められるとは言っても、ダメージが低く倒しきるようなことはできない。しかもそれなりの人数差があることを考えれば、圧倒的に不利なのは伊奈野の方なのではないかと思えた。

「失敗したな~。墓地なら骸さんの配下とかがいたから私が動きを止めてる間に片付けてくれてたし、その癖でやっちゃうととどめを刺せないよね」

伊奈野がこの作業をするときは大抵誰かしら何かしらとどめを刺す機構があった。しかし今の伊奈野にそれはない。

例え動きを止めている間に武器で攻撃などしても、到底キルできるほどのダメージを出せるとは思えない。

となるとここでできることはかなり限られてきて、

「来て」

やはり頼るのはこれである。

少し前にも使ったばかりである気がするが、伊奈野の手には虚空から現れた黒い本が握られていた。

「邪神の使徒も人数が結構いるし、近づくのもリスクは高いよね。そうなると、『サイコキネシス』を使うしかないかなぁ」

もうこの日のうちに何度も使っているスキル、『サイコキネシス』。それでまた黒い本を操り、邪神の使徒へと近づけていった。今まで全くそんな使い方はしてこなかったが、今日だけで効果のほどは完全に保証されたため伊奈野には便利なものという認識が根付いており、

「ガッ!?」

「こ、この気配は、グリモワール!?」

「マズい!逃げろ!!」

そして邪神の使徒たちにはそれが危険なものであるという認識が根付いている。

黒い本が来てしまった段階で、自分たちは終わりだという認識が。黒い本に勝てるわけがないという認識が。

「無理だ!グリモワール以外のやつもどこかに潜んでやがる!」

「この魔弾、グリモワールからのものじゃないぞ!」

「仕方ない。正面から逃げられないなら、転移するぞ!!」

お陰で邪神の使徒たちは逃げの一手を取るしかない。黒い本から逃げ、伊奈野の牽制魔弾からも身を隠し、正面から逃げられないと判断した彼らが最後に頼ったのは転移だった。

転移も簡単に扱えるものではないのだが、緊急時であるから仕方がないという考えの基彼らは消えていく。

しかし、それは大きな間違いだった。

なぜなら彼らの転移というのが、

「ん?黒い本、この裂け目みたいなものって黒い本が作ったやつじゃないよね?」

「うん。違うよぉ」

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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