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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 481

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体調不良だったため投稿が遅れました

皆様も夏バテには気をつけてくださいね

黒い本のものではないらしい空間の裂け目。しかし、それは明らかに黒い本のものと酷似していた。

本当に違うのかと伊奈野が黒い本に目を向けるがやはり首を横にフラれて、

「僕じゃないよ。さっきの人達が逃げるために使ったものじゃないかな?放っておいたらすぐに消えちゃうと思うよ」

「なるほど?邪神の使徒が使ってたものってことか」

邪神の使徒が使ったものであることを伝えられる。

勇気があればこのまま追撃のために裂け目に入ってもいいのかもしれないが、帰りの事を考えると進む勇気は出てこない。

というかまず、伊奈野にはここに入ってまで追撃をしたいという気持ちすらなかった。何せ、伊奈野は元々戦闘に特化しているわけではないのだから。

ただ、入らないからといって何もしないわけにもいかない。

こちらから出る際に使われたが、向こうから入ってくる場合にも使える可能性は十分考えられるため、

「黒い本が言うようにすぐに閉じるならいいけど、私が掃除している間にまた入ってこられても面倒だよね。とりあえず近寄らせないようにしないと『牽制魔弾』」

裂け目を通ってくれるかは分からなかったが、とりあえず伊奈野は『牽制魔弾』を使用。これで、できる事ならば裂け目の向こう側にいるだろう邪神の使徒たちに攻撃をしたいというわけだ。目的は当然、入り口から常に攻撃が出てきていれば近寄りがたいだろうと考えて向こう側からこちらに人が来ないようにするため。

入り口に近寄らせないよう、このような行動に出たわけである。

そしてそれと共に、

「盾とか使って無理矢理突破される懸念もあるかな?とりあえず、屈辱さんにもらった薬品でも使っておこうか」

伊奈野はアイテムボックスからいくつかの瓶を取り出す。それらはすべて、屈辱さんから貰った薬品。

それも、毒薬の類のものとなっている。

これならばたとえ『牽制魔弾』を盾で防いだとしても、近寄りがたいことに変わりはないだろうという風に考えて、

「えいっ!」

それらの瓶をまとめて裂け目へと投擲した。

音は聞こえてこないが、きっと裂け目の向こう側で割れているだろうと判断して、

「さっき掃除で使った魔法が効果的かな?煙とかがこっちに来ませんように、と」

風を送る魔法まで使い始める。ここまですれば、さすがにこちらへ毒が漏れ出てくることはないだろうというわけだ。

牽制魔弾に毒。この2つを裂け目の先に送っているわけだが、やはり伊奈野としてはこれで満足はできない。まだまだ安心材料には思えないわけだ。幸いなことに邪神の使徒には黒い本が効果的ではあったが、それ以外の攻撃はどこまで通用するのかは分からないのだから、

「もっとダメージを稼いだ方が良いかな?作った魔法陣の中にいいものがあると良いんだけど」

新しい攻撃手段を探し出す伊奈野。意外と、遠隔攻撃手段はパッと思いつかないのだ。アイテムを覚えていればまた違ったのだろうが、伊奈野もさすがにそこまでは把握していない。

ということで結局そうして使えそうなものを探しているうちに、

「あっ、消えちゃった」

「消えちゃったねぇ」

裂け目は閉じ、完全に消えてしまった。

最後の閉じる瞬間黒い本が近づき一瞬触れたように伊奈野には見えたのだが、それでも開くことはできなかったようだ。

もちろん、開けなかったことは伊奈野としては何の問題もない。何せ、伊奈野として危険視していたのは再度邪神の使徒たちが戻ってくることであり、決して邪神の使徒たちに追撃をかけて滅ぼしたいわけではなかったのだから。

「それじゃあ、あとはここの中のお掃除だけ済ませればいいかな。黒い本はどうする?」

「僕も手伝う!」

確認し終われば、あとは内部を調べればいいだけだと考えた伊奈野。

その頭からは、もう裂け目のことなどほとんどなくなっていた。当然、裂け目の先で起きていることなど考えているはずもない。

「な、なんだよアレ!」

「明らかに実力差がありすぎるだろ。一撃でやられたぞ?」

「おい。追いかけてくるかもしれないんだから警戒を…………うわああぁぁ!!!???」

伊奈野は近寄らせなければいい程度で考えていたが、裂け目の向こう側にいる存在達はそんなに軽くは受け止められていなかった。彼らは転移により邪神陣営の本拠地のような場所に戻っていたのだが、ホームグラウンドに戻ったのにもかかわらず全く安心できないでいた。

どうにか黒い本から逃げられたとほっとしていたのに、そこへ突然攻撃が来たのだ。パニックになるのも当然の事だろう。

黒い本の攻撃ではないにしても先ほど経験した攻撃なのだから、牽制魔弾がダメージの低い攻撃であると気づくこともできずただただ慌てることになる。

「た、助けてくれ!」

「ちょっと待て!俺も動きが!」

「行動疎外系の攻撃かよ!俺たちを逃がさないつもりか!?」

たとえダメージの低さに気づけたとしても、牽制魔弾の効果が邪神の使徒を不安にさせる。ほんの少しとはいえ動きを止める効果のある魔弾なのだから、それを連射してきたということは自分たちをその場から逃がさないつもりだという風に意図を汲み取ってしまうわけだ。

それは大きな不安を呼び起こす。

「大技が来るんじゃないか!」

「逃げろ!逃げるんだ!」

「助けてくれ!もう俺も力がなくなりすぎてるんだ!これ以上キルされたらデスペナが!」

「他人を助けてる余裕なんてあるかよっ!」

言い争いのようなものをしながら、多くが我先にと逃走を始める。牽制魔弾の被弾しやすい場所にいたために移動を封じられ、助けを求める数人を置いて。

今回の襲撃でこそまとまることができた彼らだったが、ここでは協力することができなかったのだ。

しかし、代わりに近づく者もいた。

それは本拠地への攻撃という物を警戒した通常の邪神の使徒とは比べ物にならない力を持つ者達であり、

「へぇ?逃走用の裂け目を使って、逆に攻撃を仕掛けられるとはねぇ。邪神様にとっては初めての事じゃない?」

「そうかしらぁ?そういわれてみれば、確かに思い当たる節はないわねぇ」

「無駄口を叩くな。少しは警戒しろ」

邪神陣営の幹部クラスの者達であった。

それらのほとんどは、裏切った準英雄たちや設定上では前回の邪神の侵攻の際からすでに邪神陣営についていた者達が締めている。

間違いなく実力のある集団であり、

「っ!た、助けてください!動けなくて!」

牽制魔弾の被害を受けている邪神の使徒が助けを求めるのも当然の事であった。

そこまで強い者達なら、きっとどうにかできるだろうと信じて。

しかし、

「あらぁ。あなたは肉壁として頑張ってもらわないと困るわぁ」

「助ける価値があるようには見えないけど?」

伊達に邪神の配下となっていない。誰一人として、ろくに助けようとはしなかった。

それによって邪神の使徒が表情を凍り付かせた瞬間、

「っ!来たぞ!」

幹部の1人が新たな気配を感じとった。

そしてその言葉の直後、裂け目からいくつか瓶が出てきたかと思えば地面に落ちて割れ、

「ゴホゴホッ!」

「これ、毒!?」

「くそっ!我々が近づいていたことを感じ取られていたのか!」

毒の煙が辺りを覆う。

ただの毒ならば何も問題はなかったのだが、その毒は屈辱さんが伊奈野に教わった知識を基に配合した危険を更に危険にした劇物。生半可な『毒耐性』ではどうにもならない代物で、しかもそれが複数混ざりあうなんてことになれば、いくら幹部級と言えども苦しむことになるのは当然だった。

数人は血を吐くまでの事態にすでに陥っていた。

急いで離脱しようとするが、残念ながら今回の毒の影響で肉壁となった邪神の使徒はすでにこと切れており、

「う、動けない!?」

「うわあああぁぁぁぁ!!!?????」

「まだ裂け目は閉じられないのか!」

「くっ!お返しよ!『イービルジャッジ』」

そろそろ書店にも並んでいるのではないかという期待……

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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