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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 483

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伊奈野の報告により調査が行われた地下道。

そこではやはり様々な証拠が見つかって、

「この痕跡、間違いない。邪神の使徒だ」

「このアイテムとか明らかにそうだろ。この食品は邪神の使徒がよく食べてるやつじゃないか?」

「誰か神官呼んできてくれ。まずは浄化しないと!」

「あ、あの~。実は私が回収していた武器類もあるんですけど確認されますか?」

「何!?」

「それを先に言え!すぐに確認する!」

残っていた物品だけでも十分邪神の使徒がいた証拠になるというのに、伊奈野が出した装備品などを含めて考えるともう確定すると言ってもいい。

そうなるとその邪神の使徒が残したものを放置していられないということで、神官が呼ばれて浄化が行なわれて、

「あっ、私の拾った装備は回収させてもらってもいいですか?」

「構わんが…………お前、その装備使うつもりか!?」

「おいおい、やめとけお嬢ちゃん。いくら邪神の使徒の使う装備が強いとは言っても、悪影響の方が大きいと思うぞ。ロクな目に合わないと思うが」

「特に自分で装備して使うわけではないですよ。そこは大丈夫だと思います」

「そうなのか?それならいいんだが…………」

「気をつけて使うんだぞ?」

伊奈野が装備を回収しようとするとものすごく心配されることになった。どうやら伊奈野の想定以上に、邪神の使徒の装備という物は危険なものであったらしい。

そういわれると『サイコキネシス』で使う使い方であっても少し不安になってしまう伊奈野なのであった。

そこからは浄化が行なわれたりアイテム類のより詳しい検査などが行なわれたりするということらしいので伊奈野も邪魔になるだろうと考え帰ろうとしたのだが、

「ああ。ちょっと待ってくれ。いろいろ重なったとはいえ邪神の使徒がいた痕跡を見つけてくれたのは本当にありがたい。それにこの様子だと、嬢ちゃんの攻撃で大慌てして逃げたんだろう。そういうことなら、ちゃんと礼をしなきゃならん」

「そうですか?特にそういう物を求めてやったわけではなかったのですが」

「だとしても、こちらも誠意ってものを見せておかなきゃならんからな。ちょっと待っててくれ」

どうやお礼をもらえるらしい。伊奈野も欲しい物など特にないのだが、何か貰えるというのなら貰っておいて損はないだろう。

もし損をするとしてもそれは時間だけだ。それも、勉強時間ではないただの休憩時間の。

数分待っていると袋を持って伊奈野のもとに人が戻ってきて、

「あまりもので申し訳ないんだが、アクセサリーの詰め合わせだ。ステータスも向上するはずだから、もし気に入ったものがあったら使ってみてくれ」

「ありがとうございます」

どうやったらアクセサリーが余るのかは分からないが、伊奈野はとりあえずそうしてアクセサリーの詰め合わせをもらった。

中を少し覗いてみるとそこには様々な種類のものが入っており、髪飾りからペンダントにアンクレットなどどこに着ける物もそろっているといった様子。

「私がつけてもどれだけ意味があるかは分からないけど…………黒い本、つけてみる?」

自分でつけようとは思わなかったが、何にも使わないことはもったいないと感じたのか黒い本に装備するか尋ねてみる。

ただ、現在の黒い本は本の状態である(しかもクリスマス仕様っぽくなってる)。とてもアクセサリーが似合う状況ではなかった。

それを本人(本)も分かっているのか、黒い本は軽く体を横に揺らして拒否を示してくる。

「そっか。じゃあコスプレ魔王にでもつけてみようかな。魔女さんも喜ぶでしょ」

黒い本を見て似合わないということはすぐに分かったため伊奈野もそれ以上強く要求したりすることもなく、黒い本と共に今度こそ図書館へと返っていく。

呆然とした様子の周囲のNPCたちを置き去りにして。

「…………え?いつからアレいたんだ?」

「あの本、邪神の力を感じたぞ!?もしかしてあの嬢ちゃんも邪神の使徒なのか!?」

「いや、よく思い出せ。あの本、たぶんグリモワールだろ。賢者様の師匠が封印したとかいう」

「ちょっと待て。じゃああれは、賢者様のお師匠様だっていうのか!?あの嬢ちゃんが!?」

やっと言葉を話せるようになり出すと、ざわざわと騒ぎ始める。

まず黒い本という明らかに邪神関連の存在がいることもそうだし、それに全く気づかなかったことも驚き。そして何より、それを連れている伊奈野という存在が異質だった。

一体どうなっているのかと皆騒ぎ出すのだが、それと共に納得できることもあって、

「そう考えれば邪神の使徒が逃げ出したってのも分かるな」

「あのお嬢ちゃん1人で攻撃して邪神の使徒が逃げたっていうのが引っ掛かってはいたが、そういうことならば納得だな。賢者様の師匠なら、そりゃあ邪神の使徒数人くらいどうにでもできるだろう」

「賢者様の師匠って、確か研究狂いのパートナーでもあったはずだから、邪神の使徒の装備を欲しがるのも分かる気がするな。きっとあの人も変な人なんだろ」

邪神の使徒がたった1人のプレイヤーの攻撃で逃げ出した理由に、伊奈野が邪神の使徒の装備を欲しがった理由。それらがすべてわかった気がしたのだ。

伊奈野がこれを聞いても否定するかもしれないが、あながち間違ってはいない意見も少なくない。

とりあえずそうして、NPCたちは納得をすることとなるのだった。

そしてそれから考えることは、

「賢者様の師匠がやったってことは、俺たちが考えてたことよりも凄いことだったんじゃないか?報酬、あんなに適当な物じゃダメだったのでは?」

「い、いや、でも、元々報酬が欲しくてやったわけじゃないって話だったし」

「だとしても、だろ。俺たちもしっかり感謝を示さないとだめじゃないか?こんなところに潜んでいた邪神の使徒なんて、絶対危険な存在だっただろうし」

本当に伊奈野に渡す報酬は、余ったアクセサリーの詰め合わせで良かったのか、というもの。

伊奈野の評価がとんでもなく高まっているため、通常のプレイヤーの想定で渡したようなものでは駄目だったような気がしてきたのだ。それこそ、金一封とか渡さなければならないのではないかという気さえしてくる。

幸いなことに伊奈野自身が報酬目的ではなかったことを伝えたのでさすがにそこまでのものを渡すという話にはならないのだが、

「…………ふぅ。終わり終わり。休憩しよ」

「あっ、ご主人様休憩なの?じゃあ、これ届いてたから確認しておいて~」

「これ?」

戻っていた伊奈野が一度勉強をはさんで休憩に入った時、黒い本から紙袋を1つ渡された。

その紙袋はお礼を渡さなければいけないと考えた人たちが図書館の職員に渡し、さらにその職員が伊奈野の出す威圧の影響で部屋にまで来れないため黒い本が受け取り頑張って運んできたものとなっている。

色々な意味で努力の結晶とも言えるだろう。

そんな伊奈野は誰のものからなのかと説明を聞きつつ中を確認して、

「別にアクセサリーとか十分すぎるくらいにもらったから良いのにね…………これは、スキルスクロール?また?」

若干嫌な顔をすることになるのだった。

伊奈野の手に渡ったのは、スキルスクロール。本日2度目のスキルスクロールであり、伊奈野の脳裏にはまだ『遠隔献金』の影がちらついている。

夏休み期間用に投稿していた作品を終わらせたので、良ければ作者のページから見ていってください

また、あわせて新作

「エンディングが消えていく!?」

の投稿も始めました

こちらも是非是非お願いします!

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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