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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 486

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武器。

それは、人にはよるが戦いに身を投じる者にとっては相棒のような物。

それこそ、同じ武器を長年使う人間にとっては本当に相棒という認識なのかもしれない。

では、過去に英雄と呼ばれた者達が持つ相棒が、何の変哲もない武器であることなどあり得るだろう?

当然そんなことはない。

英雄の相棒となることができるほどにはその武器もまた強く、そして癖がある。

だからこそ、

「それじゃあまずは、この剣でも振ってみようかな」

ただ触れられるだけなら、まだ耐えられたかもしれない。

しかし、自身を使おうという者が現れるのであれば、それを何もせずにそれを認めるというのもまた難しいものがあった。

それはプライドのためか、それとも過去の相棒を忘れられないためかは分からないが、

「…………ん?あれ?ここは?」

気づくと伊奈野は、知らない場所にいた。

そこは辺りが炎に囲まれており、場所によっては溶岩が噴き出しているようにも見える。全く見覚えのない場所であり、伊奈野は首をかしげるばかり。

しかし、周囲はそんな伊奈野に理解をする時間など与えてくれず、

「ガアアアアアアァァァァァ!!!!!!!!!」

「わっ!?強そうなモンスターだね。私には勝てないんじゃない?」

突如として目の前に現れるモンスター。

咆哮を上げるとその衝撃で周囲の空気はびりびりと震え、伊奈野も力の差を感じ取った(気がするだけ)。

自分ではどうしようもないと伊奈野は考えるわけだが、周囲を見回しても頼れる相手はいなさそう。となると、黒い本などを呼び出す必要が出てくるわけだが、

「まずは『牽制魔弾』『繰り返し』『寒冷の瞳』」

何が効くかは分からないが、黒い本を呼び出す前や最中に攻撃が来ても困るため伊奈野は全力でまず妨害に徹した。ロクにダメージなんて与えることはできないし牽制魔弾の最初の数発は簡単に避けられてしまうのだが、それでも寒冷の瞳の効果で凍結が起きたところでどうにか命中するようになり、

「おっ。動き止まった?」

モンスターの動きが止まった。牽制魔弾の繰り返しで嵌められるということがわかってしまったのだ。

こうなれば、あとはお手の物である。

黒い本を召喚することすら忘れ、ひたすら牽制魔弾を繰り返しそれを『設置』していくことでモンスターを封殺するのであった。

そして完全に動きを止めたのちに伊奈野が考えることはというと、

「ここ、他にモンスターとかいないのかな?それなら探索するのにも時間がかかるし、1回ここで勉強してみてもいいかもしれないよね」

そろそろ勉強の時間が近づいてきている。ということで、この場所から図書館に帰る方法も分からないためいったんこのモンスターを動けなくしている間に勉強をしてしまおうと考えたのだ。

そのためには何が必要かというと、

「『牽制魔弾』『繰り返し』『牽制魔弾』『繰り返し』『牽制魔弾』『繰り返し』『牽制…………」

勉強中ただこれをひたすら言い続けるだけである。言葉を繰り返すためそちらにも思考のリソースは割かれることになるのだが、幸いなことに伊奈野には認知しているスキルの中で使えるものがある。

それが『並列思考』だ。

かなり昔、運営がお詫びとして伊奈野にくれた特殊な空間で全ての伊奈野が知っている勉強に使えそうなスキルを一斉使用して以来全く使用することがなかったスキルだが、ちゃんとまだ覚えてはいた。そして、こういうときに使おうという選択肢も出てくるのだ。

やはり普段の勉強と少しだけ感覚は変わってしまうが、そこまで不都合は多いわけでもなく、

「やっぱりスキルを使うと勉強がサクサク進む。これ、本当に実力がつくのか不安になるよね」

不安になるくらい、そしてこんなことをつぶやいていても何の影響もないくらい伊奈野の勉強ははかどっていた。今のペースであれば、本番中に問題を3周くらいはできそうなペースで解くことができていた。圧倒的である。

ここまで簡単だと伊奈野も色々な作業を同時に行なわせたくなり、ただ問題を解くだけでなく問題作成まで頭の片隅で行ない始めた。

解く方と作る方ではやはり圧倒的に解く方が速かったりするわけだが(作る側が問題の特定の数値を変えるだけの場合を除く)、それでも問題作成側が頑張ったおかげで常に問題に困るということにはならない。

それこそ何も対策をしなければ途中で現在伊奈野が持ってきている問題を解き終わってしまいそうなほどであったが、それも防止することができたのだ。

問題作成をさせるという伊奈野の判断は間違っていなかっただろう。

「グオオオオォォォォォ!!!!!!!」

伊奈野にとっては、悪くない状況にも思える現在。

しかしそれは伊奈野にとっての話であって、決してこの空間にいるもう1体にとっても悪くない物であるということはなかった。

どちらかというと、最悪と言ってもいいかもしれない。

何せ、動けなくされているだけでもひどくストレスがたまるというのに、そこへ急激な恐怖がやって来たのだ。精神がひどい状態になるというのも仕方のない事だろう。

モンスターとしては勉強によって威圧を周囲に与える伊奈野から今すぐ離れたいところではあるのだが、残念ながら牽制魔弾の繰り返しがそれを許してはくれない。どうあがいたところで、長時間の苦痛を受け続けることになることは避けられようもなかった。

《スキル『待て』を獲得しました》

「『牽制魔弾』『繰り返し』『牽制魔弾』『繰り返し』『牽制魔弾』『繰り返し』『牽制…………」

ただこれに困るのは、モンスターだけではない。この空間の主もまた困り果てていた。

この空間は、当然だが普通のフィールドとは違う。伊奈野が触れた剣によって作り出された、新しい主人として認めるための試練の場所のようなものなわけである。そしてそんな空間に出すモンスターもまた作り物であり、本来ならば恐怖など抱くはずがない。試練用のモンスターにそんな機能など付けても無駄でしかないのだから。

だが、だからこそ困るわけだ。なぜか恐怖を抱かないはずのモンスターが恐怖し、もしかすると全力を出せばどうにかできなくはないかもしれないこの状況を打破することができないのだから。

困り果てた空間としてはこの状況を変えるために何かしたいところなのだが、どうするにしてもまずモンスターが解放されないと困る。

ということで、

「ん?なんか地面が赤くなってる気がする?いや、気のせいか」

伊奈野は勉強中であるためほとんど気にしなかったが、環境に変化を起こし始めた。

使えるエネルギーの関係上あまり大きなことはできないのだが、それでも地形を少し変化させることはできるのだ。例えば、周囲を囲む炎や溶岩を、伊奈野にまで届くようにすることだってできる。

そして今、伊奈野はじわじわと地形ダメージの影響を受け始めていた。

伊奈野の足を炎が焼いていき、着実にダメージを重ねていく。

伊奈野に今気づかれなくたって構わない。

数分、数十分。伊奈野が気づき焦ってモンスターの討伐に動くまで。もしくは伊奈野を倒せるまで続けるつもりでこの空間の主はひたすらそれを続けた。

「ふむ。なるほどね。自分で作った問題のはずなのに凄い良い問題に思える。やっぱりスキルって便利なんだねぇ」

だが問題は、空間の主は伊奈野の能力を正確に把握できていないこと。

伊奈野の回復能力が尋常ではないということを知らないことだ。

生半可な継続ダメージで倒せるほど、伊奈野の回復能力は低くないのだ。その程度の小細工でどうにかなる相手ではないのである。

それはただただ、伊奈野が気づかない間に伊奈野の耐性を上げる手伝いをすることにしかならないのであった。

「うん。良い感じかも。スキルのお陰でまだまだいけそうだし、限界が来るまで頑張ってみようかな」

地獄は、終わる気配を見せない。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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