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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 491

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瑠季に新たな邪神攻略のヒント(?)を与えた伊奈野。2人でしばらく話をした後はそれぞれやらなければならないことがあったため部屋に戻り、ゲームへとログインする。

もちろん瑠季はイベントでの勝利のため。そして、伊奈野は勉強のためである。

ログインした伊奈野はまず転移をしていつもの図書館の部屋へと到着するわけだが、ここでまた新たな展開が起きる。

なんとなく既視感はあるのだが、

「あれ?またこの間のところに連れていかれるのかな?」

伊奈野はまた知らない場所へと移動させられることを感覚的に理解した。また面倒なモンスターや人と戦わなければならないと考えると、相当面倒くさいことは間違いない。

しかし、伊奈野は1つ勘違いをしていることがある。

それが、これから伊奈野が行く空間の事。

まず、今から行く空間は前回と同じものではないのだ。なぜなら今回の空間は、前回伊奈野が部屋に放置していったためただただ伊奈野を待ち続けることしかできなかった槍の作る空間なのだから。

炎属性っぽかった剣が作った空間とはまた違い、

「ん?何か視界が白い…………って、寒っ!?」

そこは銀世界、であればまだマシだったのだが、極寒の雪山かと思うような場所。吹雪が吹き荒れ、まともに前すら見えない。それと同時に足元には大量の雪があるのだから身動きもとりづらく、だんだんと伊奈野の全身は寒さで動きが悪くなる。

すでに凍結などの状態異常も受けていた。

現在の伊奈野は、そこまで寒さへの耐性を持っているわけではない。確かにダメージを受けても回復はするが、動きが悪くなることに対しての対策は持っていないのだ。体の動きが悪くなれば勉強にも支障が出るし、伊奈野としては頭の痛い状況である。かなり伊奈野にとってはピンチな状況であった。

が、それは伊奈野だけであればの話であり、

「ん?なんか暖かい…………あっ、昨日の剣じゃん。結構燃えてて熱そうだけど、こういう時には便利かも」

凍える伊奈野の前に現れたのは、見覚えのある燃え盛る剣。昨日伊奈野に想定外の方法で試練を突破され、伊奈野を主として認めざるを得なくなってしまったかわいそうな剣である。

その剣から出る炎により伊奈野は温められ、全身の震えなどもだんだんと収まってくるとともに、体も問題なく動くようになり始める。

自分の剣にして早々活躍をしてくれたその剣は、なかなかの忠義者だと言えるだろう。

その忠義が伊奈野に受け止められるかは別として。

「なら、このくらいに来てもらえれば明かりにもなるよね?熱が体にも来るから結構便利かも。勉強がはかどるぞ~!」

元から浮いていた剣を『サイコキネシス』で支えてさらに位置を調節し、自分の勉強に最適な位置へと戻っていく。まるで夜に勉強する際に使う蛍光灯のような扱いだ。

そのまま位置調整が終わると伊奈野は勉強を始めそうになるわけだが、さすがにこの場所もそんな風に勉強場所を提供してくれるだけの場所ではない。

「ガアアァァァァァァァ!!!!!」

「ああ。昨日と同じ感じか。別に構わないけど、代り映えしないね。なんというか、ワンパターン?とりあえず、防御手段は必要だよね」

響き渡る咆哮。雪ばかりでなかなか声も遠くまで届かなさそうな中でそれでも伊奈野まで聞こえてくるのだから、なかなか強い喉と肺をお持ちなことは伊奈野にも理解できた。

当然感想としては、近くに来られると耳がキーンとしそうだとかそんなものである。

当然、伊奈野にはそのモンスターだと思われるまだ姿の見えていない存在への対応が急務。それをどうにかしなければ勉強も万全な状態では勧められないだろう。

昨日と同じように並列思考を使った後、まずは牽制魔弾の繰り返しで動きを止められないか試してみる…………のかと思いきや、

「『かまくら生成』『魔力障壁』」

今回使うのは、前回戦った人に使った相手を閉じ込めるための手段。今回は最初から相手を動けなくさせてしまおうという考えなのだ!

…………なんていうことはない。

そもそも今回牽制魔弾の繰り返しを行なわなかったのは、相手の姿が見えないから。姿さえ見えていればまずそれを試しても良かったのだ。

しかし、今のところ全くその姿を捉えられていないため見えない状態での対処をしなければならない。その対処方法に相手を『魔力障壁』や『かまくら生成』で囲んで動けなくさせるなどというものが入っているわけがないだろう。

では、そうでないというのなら何に使ったのかと言えば、

「この寒い中でも、かまくらの中は暖かいのでは?」

自分を囲うようにして展開した。これでは完全に相手の姿が見えなくなってしまうのだが、伊奈野はそれでもかまわない。

とりあえず魔力障壁とかまくらで自分の周囲を囲めば自分の身は守れるという考えになったのだ。

並列思考中であれば破壊されてもまた増やせばいいだけだし、勉強にも特に支障はない。

伊奈野はただただそれを生み出し続けて自身の身を守りながら勉強をすることを決めた。

なのだが、

「あれ?全然破壊される気配がないんだけど?」

勉強開始から数分。

並列思考中の伊奈野は口からそんな言葉をこぼした。

彼女にも何故かはよく分からないが、一向にかまくらも魔力障壁も破壊される様子がないのだ。外からかすかにモンスターの声は聞こえるため攻撃をして来たりしているのは間違いないと思うのだが、それでも一向に破壊される気配がないのだ。伊奈野がおかしいと思うのも当然だろう。

ただ、おかしいとは思うものの破壊されないならばそれはそれで構わない。

これ以上伊奈野が勉強以外の事を考える必要もなくなったため『並列思考』を中断し、いつもの状態での勉強に戻った。もう完全に、脅威はないという判断である。

「ガアアアァァァァ!!!!!!」

そんな伊奈野の判断は油断だと考えることもできなくはないのだが、実際外で暴れているモンスターは大苦戦をしていた。

なにせ、硬すぎるのだ。

魔力障壁が?

いや、違う。かまくらが、だ。

かまくらなんて言う雪でできたものは、この極寒の環境では非常に優秀なものに変わる。強度が前回の場所より上昇することは当然として、常時よりも圧倒的に硬くなっている。

はっきり言って、今のかまくらは魔力障壁すら超す強度だった。

「ガァァァァ……ガァァァ…………」

何度攻撃しても壊れないそれに、モンスターも苦しんでいる様子はある。もちろんそれはただ苦しんでいるというだけでなく伊奈野の威圧感の影響が出始めているからなのだが、それはそれとしてこの圧倒的なかまくらが壁となっていることは間違いなかった。

そしてこれに困るのはモンスターだけではない。

この空間の主である槍もまた、同じように頭を抱えることになっていた(抱える頭がないが)。

前の主人が倒した中でも1番の実力を持っていたモンスターを出したのにもかかわらずこれなのだ。恐ろしいと感じてしまう上に、このままではマズいと感じる。

しかし、どれだけ寒さを増してみても、かまくらの強度が増すばかりで一向に楽になる気配はない。自らが持つ権能は、ただただ自分の苦しむ結果しか持ってきてはくれなかった。

かまくらの中にいて、しかも剣で暖を取っている伊奈野にまでその寒さを届けることはできなかったのだから。

なんていう風に苦しんでいる者達がいるとは知らず、

「うぅん。良い環境だね。こういうところで勉強するのも悪くないかも」

伊奈野は自分だけが勉強できる空間の良さを昨日に引き続き感じていた。

そして、その前で明かり兼暖を取るためのものとなっている剣は、激しい威圧感を感じながらも昨日面倒な事態を引き起こして試練を滅茶苦茶にしてくれた存在が苦しんでいることを感じて愉悦に浸るのであった。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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