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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 494

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図書館のいつもの部屋へと戻ってきてしまった伊奈野。

理解ができない現象を引き起こして槍を怖がらせましょう!とした結果槍が本当にビビって伊奈野を主と認めたからなのだが、当然伊奈野がそんなことを知るはずがない。

当然ながら突然の事態に困惑することになるわけで、

「私、私何かしたっけ?」

「さぁ?僕は知らないけど、何かしててもおかしくはないと思うよ?」

伊奈野の疑問に対し、黒い本はある意味信頼の表れである言葉を口にする。伊奈野なら確実に何かしでかしてくれるだろうという信頼がこもった言葉を。

そんな風な信頼を寄せられている伊奈野だが、また同じように勉強用の個人の空間が欲しいという気持ちはある。

さすがにここまでのことから何がトリガーになっているかは理解しているため、

「ねぇ?また連れて行ってくれない?もう1回くらいできるでしょ?」

宙に浮かぶ剣と槍に対してこんなことを言い始めるのであった。もちろんその要求は通るはずがない。

伊奈野が放り込まれた空間は試練のための空間であり、武器固有の能力と言うわけではないのだから。出そうと思って出せるものではないのである。

それでもそんなことを知らない伊奈野に圧をかけられ求められ続けるのだから困ってしまうもので、

「あぁ~。なるほど?もう1回ご主人様を連れていくことは難しいってさ」

「えぇ?絶対に?」

「うん。今のところは、絶対に」

黒い本に助けをもとめに行った。

伊奈野も多少は称号の効果などもあって武器たちの感情すら把握できるのだが、やはり黒い本の方がそれを読み取る力は大きい。何せ、同系列の存在(?)であるわけなのだから。

伊奈野としてもそこまで言われるとさすがに無理だと理解できるわけで、

「じゃあ、他の武器とかを使ってまた連れて行ってもらうしかないってことかぁ」

「そうなるんじゃない?」

自分が求めるものを得るために必要なことも理解した。だが、だからと言ってすぐにそれを実行できるかと問われるとそれは別の話だ。

まず気になることは、どんな空間に放り込まれることになるのか分からないということ。今のところ自分のスキルや剣の力などでどうにかしてこれたが、今後も入る世界で自分の力のみによる突破が可能かは分からないのだ。

実際先ほどまでいた槍の作り出した雪山のような世界だって、事前に手に入れていた炎の剣がなければどうにもならなかっただろうことは容易に想像がつく。

自分だけの空間に行かせてもらえるということは非常に魅力的だが、それ以上のデメリットを抱えることになるのである。とてもではないが、今後も気軽に手を出せるかどうかという部分は怪しい。

「うぅん。事前にどんな空間か予想がつけばある程度対応もできると思うんだけど」

「そうなの?もしかしたら僕ならわかるかもしれないし、調べてみる?」

「調べる?どうやって?」

黒い本の言葉の意味がよく分からず首をかしげる伊奈野だったが、それに構わず黒い本は提案した事柄を実行し始めた。

まずやることは単純で、人間の形態から本の状態に戻ること。見慣れたクリスマス仕様のそれに伊奈野はまだ何がやりたいのかわからず困惑していたが、その黒い本が自らページを開きそこのページの文章に目を通したことでやっと理解できた。

「写真検索?いつの間にそんな機能が追加されてたの?」

黒い本にいつの間にか追加された新機能。写真検索。

この機能を使えば、黒い本の中にあるデータから伊奈野が武器の作る空間に予想を立てられるようになるということだ。

本当にそんなことが可能なのかと疑う気持ちも持ちつつ伊奈野はいくつか武器を取り出して写真検索を実行し、

「あっ、2個ヒットした…………へぇ。だいぶ昔の資料っぽいから完璧にこれだとは言えないかもしれないけど、結構近い物かも?」

意外と悪くない結果が得られたことに驚く。

さすがにすべての武器で情報を得られるわけではないが、それでもいくつか得られるものがあるだけでも十分。

伊奈野はその中でも正確性がかなり高そうな組み合わせを見つけて、それが自分でも問題なく使えるものかどうかを考えてから、

「過去を見る能力がある武器、か。これなら私も昔した勉強の復習ができて便利そう!」

今までの武器とはまた違った力を持つ武器を手に持ち、振った。

いや、振ろうとした。

しかし次の瞬間、やはり今までと同じように認めない存在に自分を振らせるものかと武器が伊奈野を試練のための空間へと引きずり込み、

「これは…………確かに私の過去っぽい?」

伊奈野の周囲には、見覚えのある空間が広がっていた。

それは間違いなく、

「さっきまでの図書館の部屋だよね?ほとんど変わり映えがないんだけど」

見覚えのある空間。と言うか、さっきまで見ていた空間だった。

伊奈野が見せられることとなったのは、過去にやっていた自分の勉強の景色…………と言うわけではなく、

「ん~?だいぶ昔に解いた問題だと思うからちゃんと憶えてないけど、私ってこんな解き方してないよね?もっと汎用性の高い解き方をしてたはずだけど」

それとはどこか違う者。

幻影だと思われる自身と同じ姿をした存在が、いつもと同じ机に座り伊奈野の記憶にない解法で問題を解いていた。

それは伊奈野が記憶している解法とは違って汎用性には欠けているのだが、

「確かに、こうしたほうが早く解けはするね。私の工夫が足りなかったとか、そういうことを伝えたいのかな?」

この空間の試練、のような何かは、対象に後悔をさせるためのものである。相手が過去にやったこととは別のやり方をした場合の未来を見せることによって、相手の精神にダメージを与えようというタイプのものである。

人によっては激しい後悔にさいなまれ、試練と向き合えなくなってしまうだろう。もしそうなればその人は失格となり試練は失敗と言うことになる。

ただ、今のところ伊奈野は全くダメージを受けたという様子はなく、

「ふぅん?そんな解法があるんだ。確かにこれが思いついたら早いけど、あまりにも限定的過ぎる気がするなぁ。こんなもの使えたところで応用は効かないよ?」

幻影に対してぶつくさと文句を垂れていた。

その幻影のみせる解法が奇麗だし自身のものよりも早く解けるものだということは視ただけで分かるが、それはそれとして実際に使いたいかと問われると微妙なのだ。

あまりにもその解法が使える部分は限定的だし、そんなパターンをいくつも覚えたところで本番で使えるようになるにはいくつパターンを覚えればいいのかも分からない。最悪、1つもその解法が使える問題が出てこないなんて可能性すら考えられるのだ。

ならば、そんなものを覚えずに時間はかかるが汎用性の高い解法を覚えた方が良いだろう。

伊奈野はそんな綺麗な解法を見せられたところで傷つくことはなかった。

もちろん、関心はするし面白いとも思いはするが。

それに、

「あっ、その問題にこの解法が使えるんだ。それは考えたことなかったなぁ。結構参考になるかも」

稀に参考になる物もあるのだからどちらかと言えば伊奈野としてはテンションが上がるし嬉しくもなる。一向に試練で心が折れる様子はなかった。

それならばと言うことでだんだんと伊奈野に見せられる光景は勉強のものだけでなくなってきて、

「これは、私がもっとプレイヤーの人とかNPCとかと交流をしたパターン?確かに楽しそうではあるしゲームもやりたくなるけど…………今は受験優先なんだよなぁ。こんなことしてたらすぐに勉強時間が無くなっていきたい大学に行けなくなっちゃうよ?」

少しだけ伊奈野のメンタルに届くものも現れ始めた。

特に自分が楽しくゲームをしているパターンを見せられると、自身もまたゲームをやりたくなってきてしまうのだ。この気持ちを抑え込むことは大変なのだから、試練は精神的ダメージを与えることに成功したと言ってもいいだろう。

もちろん、まだまだ折れるほどではないが。

しかも、伊奈野は自分が実際に戦っているところを見るわけだから、

「へぇ?そういう風に魔法って使うんだ。それなら私でも使えるものがありそう」

その自分から学習し、新しい方面の力を手に入れそうになっている。間違いなく、伊奈野の強化にも繋がってしまっていた。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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