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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 500

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結局、簡単に目を通した限りでは上位存在さんが何者であるかと言うことを決定づける根拠は見つけられなかった。最初に見つけた『原初の神』だけでなく、「古の神々」や「破滅をもたらす者」「終焉の使者」などなんだかそれっぽいネーミングの存在がいたことは分かったため、そのたぐいの存在だろうことは何となく理解した。

ただ、だからと言って何ができるようになったかと問われると何もできるようになったとは言えない。時間をかけ過ぎて待たせても問題になるため全力でスキルなども活用して調べたのだが、結局そこまでが限界だったのだ。名前は書かれていても詳しい情報はほとんどなかったのである。

「とりあえずどれも封印が解かれるととんでもない争いとか事件とかが起きることになるのは間違いなさそうだし、封印の解除とかには協力しないようにしないと」

伊奈野も絶対に協力してはならない部分は分かったため、成果が全くなかったわけではなかったのかもしれない。

そうして最低限のラインを定めつつまた部屋へと戻って裂け目に入り、上位存在さんと黒い本が待つ空間へと転移していく。

そこからまた雑談でもしようかとなるところが一般的な流れなのかもしれないが、それはそれとして伊奈野も何となく上位存在さんの寛容な部分もこれまでの関わりで少し見えてきたため、

「すみません。やりたいことがあるので3時間くらい出てこないかもしれないんですけど大丈夫ですか?」

『3時間?……出てこないというのはよく分からないが、構わんぞ。妾もお主の事を縛り付けてしまっておるし、多少ここでやれることがあるのならばやってしまってかまわんのじゃ』

あえて勝負に出てみて、そして勝利をもぎ取った。伊奈野は勉強をする許可をもらったというわけだ。

さすがにこの空間では『暗視』があってもなお暗いため勉強に不向きなのだが、

「これを使えば問題なし、と」

伊奈野はアイテムボックスから取り出したものをふるう。

それは当然、

『ぬお!?消えた!?』

剣や槍、そして過去を振り返らせたものと同じ武器だ。

ちなみに補足しておくと、過去を振り返った時に使った武器は神楽鈴、神社で使うシャンシャンと音が鳴る物だったりする。

そんなものを使ってきた伊奈野が続いて使う物は何かと言うと、これも過去を振り返る時に使ったものをと同じく黒い本の写真検索にヒットした物であり、巨大な鎌となっている。

ただそうして武器を振った結果中に入ったはいい物の、なんだかそこで作られる空間は今まで経験した物とはどこか違って、

「ようこそ、妾の城へ。歓迎するのじゃ」

「ん?上位存在さん?」

伊奈野に話しかけてくる人らしき存在がいた。しかも喋り方が先ほどまで話をしていた上位存在さんとそっくり。明らかに上位存在さん程上位存在としての格を感じないのだが、意外と見た目や中身は違うのかもしれないという風に考えることだってできる。

だが、

「妾は偉大なる吸血鬼………と自己紹介したいんじゃが、先に外にいる者について教えてもらっても良いかのぅ?なんだかものすごく強大な力を感じるんじゃが?もしあれに勝とうと思ってこの試練を突破しようとか考えてるんじゃったら無駄じゃよ?妾がどんだけ頑張ったってあれには勝てんからな?」

どうやら上位存在さんとは別物らしい。明らかに格が違う生き物なようである。

伊奈野は上位存在さんの姿が視れたのかと少し喜んでいただけに、そうでなかったことには落胆。だが、上位存在さんに怯える必要はないというのは安心して勉強できる要素だと考えて切り替え、

「特に倒そうとかは考えてないので大丈夫ですよ。安心してください…………それより私は勉強をするので一旦失礼しますね」

「へ?勉強?…………って、なんじゃこれ!?威圧!?」

簡潔に伝えたい事だけ伝えて勉強へと移行した。吸血鬼と名乗る目の前の存在などほとんど気にせず始めてしまったのである。

しかしそれも仕方のない事。上位存在さんと出会ったり扉のところで苦戦したりと、ここまで伊奈野の望む形での勉強ができていなかったのだ。ここで取り返そうという気持ちが出てきてしまうのである。そんな伊奈野に、上位存在さんと言う絶対に気にしなければならない存在がいなくなった以上もう周囲の事を気にする余裕はないのだ。

当然ここで困るのは、気にされなかった吸血鬼。

こうした武器の中の空間では見たことがないような伊奈野との意思疎通ができてしかも定型文で会話をしない相手なのだが、

「試練せんで良いのか~?妾、お主に近づけないんじゃけど?怖すぎてこれ以上は無理なんじゃが?できればその威圧を解除して妾に近づきやすくしてくれんかのぅ…………ぜ、全然反応がないんじゃけど。もしかして妾、試されておるのか?妾が試練をするつもりじゃったんだけど、もしかして妾の方が試練を受けさせられておるのか?自分の武器になりたいならこの程度の威圧を乗り越えてこいと言うことなのかのぅ?」

意思疎通ができるだけの自己を持っているだけに、恐怖があまりにもささり過ぎた。試練をしようにも、伊奈野に近づくことができないのだ。もちろん伊奈野が攻撃なんてするわけもなく、吸血鬼は近づけず、だからといって倒されるわけでもなく。ただただ吸血鬼にとって暇な時間ができてしまうのだ。

なお、こうして吸血鬼が他の武器ではなかったほどの自己を持っていることには理由がある。

それのせいで、他の武器ならば自分の中の空間を調整して伊奈野の注意を引いて試練に持ち込もうとする動きもできないのだ。

「お願いじゃからやらせてくれんか?な?この通りじゃ。マジ頼むのじゃ」

吸血鬼は頑張って頼むのだが、当然伊奈野にそれが届くはずもなく。吸血鬼はあまりにもひどい対応に心が折れかけるのであった。

しかも、

「ちょっ!?貴様ら、いくら何でもそこで煽るのはズルいじゃろうが!文句があるならこっちまで来んか!安全圏で煽ってないで表に出よ!!」

その姿を煽られて少し切れていた。

もちろん、伊奈野が煽っているわけではない。無視はしているが、それでも煽りなんてことはしないのだ。伊奈野にはそんな人の心がないようなことできるはずがない(大嘘)。

ただ伊奈野はしなくても、その周囲はそういったことをするときもある。

例えば、伊奈野の周囲に浮かんでいる者達とか。

「おのれ~。妾より先に頭を垂れた雑魚の癖に付け上がりおって。おぬしら等、そこから出てくればこうじゃぞ?こう!」

吸血鬼は伊奈野の周囲と言う安全圏から煽ってくる武器たちを睨む。伊奈野の威圧さえなければ即座にぶっ飛ばせるのにと唇を尖らせるのだが、それを見ても彼らはそれぞれ自分の持つ力を少し開放して炎を上げたり氷を出したりと、やれるものならやってみろと言わんばかりの対応を見せるだけであった。

バチバチの状態が出来上がってしまっているのである。

「や、や~い!臆病者!主人の側を離れたら負ける雑魚~」

「は、はぁ?妾は別にビビってないし。近づいたら危険かなって思って行かないだけで、全然ビビってないし!!」

煽り煽られ、吸血鬼はどんどん残念な感じになっていく。最初からかなり残念だったのにさらに残念になるものだから、伊奈野の武器たちに躊躇など存在しなくなっていた。最初こそ少し自分たちより格上なんじゃないかと言う気もしていたのだが、現在は全くそんな気はしないのである。

こうして色々なものを捨ててしまった吸血鬼だが、必ずしも悪い事ばかりではなかった。

単純に、暇つぶしにはなったのである。伊奈野に放置されて何をしようかと1時間くらいずっと考えなければならなかった状態が、これのお陰で解消されたのだ。全くそんな気持ちにはなれないだろうが、この点に関しては吸血鬼も武器たちに感謝して良いだろう。

「絶対ぶっ飛ばしてやるからのぅ~!!覚えておれ~~!!!!」

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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