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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 504

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上位存在さんが何か新しいことを黒い本に憶えさせようとしている。伊奈野はそれを止める必要性も感じていないので何も口を出していなかったのだが、また勉強へと移行する直前、

「あっ、そういえば黒い本の中に吸い込まれて自分だけの勉強ができる空間に居させてもらうことがたまにあるんですよね。あれをいつでもできるようにしてほしいです」

『む?よく分からんが…………そこは本から詳しいことを聞いた方が良いか。とりあえず了解したのじゃ。出来そうならやってみるとしようかの』

伊奈野は黒い本に憶えさせたいことを思いついた。それこそが、いつでも勉強用のプライベートな空間に連れて行ってもらえること。伊奈野は知らない物の本来は封印が解けかかっている時に再封印をするために連れていかれるところなのだが、伊奈野はそれをいつでも使えるようにしたわけだ。最悪普段のように問題が出て来なくても自分の勉強用のスペースとして使えるようになれば万々歳。そこでなら、武器に取り込まれる時と違って危険も少ない(という伊奈野の認識)し、かなり気楽に勉強を進められるはずなのだ。

今までは常時使えるものではなかったし意図したタイミングでの使用ができないことから不満を感じていたが、好きなタイミングで使えるようになれば伊奈野の勉強に大きな変化がもたらされる。

出来れば武器が尽きる前に習得を完了させてほしいと伊奈野は願うのであった。

なお、受験までに武器をすべて使いきることができるかがまず怪しいところではある。

「ぜひお願いしますね。では、私はまた勉強をするのでしばらくは出てこれませんけどお気になさらず」

『うむ。早いな。じゃが良いじゃろう。頑張ってくるのじゃぞ?』

伊奈野は期待をしつつ、また勉強のために武器を取り出してそれを振る。上位存在さんの応援の言葉を浴びつつ伊奈野はまた武器の作る試練用の空間へと吸い込まれていき、

「………大丈夫そうかな?さっきまで程暗くはないし」

まずは周囲の状況を確認。伊奈野は勉強が十分可能だと判断できた。

なぜならそこは暗闇なのだから。

「多分『暗視』とかのレベルが凄い上がってるんだよね?このくらいの距離なら全く問題ないし」

伊奈野は現在、非常に高いレベルとなった『暗視』のスキルを持っている。その理由は当然、『暗視』があるにもかかわらずほとんど周囲を見ることができない場所にいたからだ。つまり、上位存在さんと同じ空間にいたからである。

そんな場所は『暗視』のレベル上げには適していて、現状ではちょっとやそっとの暗さで伊奈野に視覚的な問題を与えることは難しくなっている。

それこそ現在のように、闇属性だろうと思われる武器の空間にいたとしても問題がないくらいには。

これでまったく明かりもなければ『暗視』だけではどうにもならなったのかもしれないが、幸いなことに伊奈野には炎を出す剣がいる。それが明かりの代わりにもなってくれるのだから、伊奈野の勉強をこの暗闇程度では邪魔することなどできない。

僅かな炎の明かりだけでも、伊奈野には十分だった。

「さて、それじゃあ勉強を始めようかな」

早速伊奈野はその暗闇の中勉強を始める。当然この空間にも試練の相手がいるはずなのだがそんなことは一切気にせず、本を開いてペンで答えを書き始めていた。

もちろん、この状態になってしまえば敵も近づけなくなってしまう。その圧倒的な威圧感の前には、試練の相手も何もできない。

しかも今回の相手はまたその状態の伊奈野と相性が悪く、遠距離攻撃を所持していなかった。そのため、勉強中の伊奈野にちょっかいをかけることは完全に不可能。

ただただ伊奈野の事を遠巻きに眺めていることしかできなかった。

しかも、現在の伊奈野は1人ではない。頼もしい(?)仲間がいるのだ。

遠巻きに眺める事しかできないだけでもかわいそうだというのに、どこからか氷が飛んで来たり炎が飛んで来たり。回避こそできるものの、伊奈野の武器たちは一方的に攻撃できるという最悪な状況でこの試練はしばらく時間が流れていくことなった。

こうなると試練を与える武器側も困るため剣の時や槍の時と同じように環境を変えようとするのだが、いくら闇を深めたところで伊奈野の『暗視』を超えることはできない。多少上位存在さんのいるところほどではないにしろ、『暗視』のレベル上げに役立つかどうかというくらいのものにしかならなかった。

「…………」

「…………」

ちなみに、剣や槍には遠距離攻撃も多少はできるためこうして嫌がらせができるものの、神楽鈴と鎌に関しては特にそうした能力がないため待っていることしかできない。なんかこの状況から使用者がアッと驚くような武器たちの使い方を思いついたりしないかな~なんて思いながら待つことしかできないのであった。

こうして色々と起きているわけだが、残念ながら今のところ決定的な事態は引き起こされていない。確かにモンスターは伊奈野に近づけないし炎や氷で嫌がらせを受けているが、だからと言って攻撃が当たっているわけでもダメージを受けているわけでもないのだ。そしてこのモンスターに疲労というものは存在しないためいくら逃げ回ってもデメリットはない。

現状は、決定打がなくどちらが有利とも言えない状況だった。

だからこそ、これが崩れるのは伊奈野が勉強を終わらせるときである。威圧感が消えた時こそが、この中途半端な状況を変える時になるのである。

そのまま同じことを繰り返していればやはり伊奈野の勉強の終わりはやってくるものであり、

「…………こんなものかな」

伊奈野がペンを置いたその瞬間、全てが変化し動き出した。

なくなった威圧感により即座にモンスターは動き出し、

「っ!?『龍落とし』」

「グギャッ!?」

あと少しで伊奈野に届くというところまで迫ったところで伊奈野の『龍落とし』によってその動きを止められた。ただ、その距離は本当にあと少しと言ったところ。ほんの少しでも伊奈野の反応が遅れていれば、伊奈野は確実にダメージを受けていただろう。

そうなった理由はモンスターの速さにある。このモンスター、実は速度に特化しているタイプのモンスターなのだ。だからこそ、炎も氷も当たることがなかったし、伊奈野がギリギリまで気づかないほどの接近ができた。いくら伊奈野の『暗視』のレベルが高く遠くまで見えたとしても、その姿を捉えていたところで動きを目で追うことができなければ意味はない。そして、そんな風に意味がなくできるほどの力を、モンスターは持っていたのだ。

今回は運悪く反応されてしまったが、次もまた反応されるとは限らない。伊奈野の反応速度では不可能なような速度で死角から攻め続ければ、いつかその体に攻撃を命中させることができるだろう。

…………と、いうのはある意味間違いではないのだろうが、

「『牽制魔弾』『繰り返し』『寒冷の瞳』」

伊奈野がそれを許してくれるかどうかというのは別の話である。

伊奈野は行動を阻害するスキルを使用し、『龍落とし』の硬直がキャンセルされてしまう前にひたすらそれを叩き込んだ。

モンスターの側も速度に特化しすぎたため硬直からの復帰や防御力、そして『麻痺』への耐性などといった面はあまり成長をさせられておらず、伊奈野の足止めに逆らって行動することは不可能。

しかも、

「あっ、凍らせてくれたの?センキュ~」

その全身は、槍の力によって氷漬けにされてしまった。もうほとんど行動は不可能である。速度はあっても、束縛を破壊する力など持ち合わせてはいないのだから。

つまりもう、そのモンスターは詰みの状態にあると言ってもいい。

だが、不幸はまだまだ終わらない。

行動不能にされるだけならまだ良かったのだが、途中から伊奈野の『牽制魔弾』によるモノだけでなく、

「ん?鎌も何かするの?…………あっ、普通に刺した。そっか。わざわざ能力を使う必要もないもんね」

鎌が体に刺さった。ここまでの中で1番の大ダメージを受けたことになる。

しかも、鎌もまたただの武器ではない。そのうちに封印されている吸血鬼の力により、一気にモンスターの血液は吸収されてしまう。

「ん?ちょっとしおれていってない?」

結果として、伊奈野にも分かるくらい血液を吸い上げられてシオシオになってしまった。潤いがなくなっていしまったのである。

こうなってしまうと、完全にこれ以上の活動は困難になり、

「あっ、消えちゃった」

その姿は消える。討伐完了と言うわけだ。

《称号『吸い上げろ』を獲得しました》

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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