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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 509

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勉強を終わらせた伊奈野。

そんな伊奈野が最初に目にした光景は、あまり目にしたことがない物だった。

「…………何やってたんですか?」

「ぜぇぜぇぜぇ…………………」

「ハァハァハァハァ…………少々、運動を」

地面に倒れ込んで動かないいつもの図書館のメンバーたち。全員息も絶え絶えで、かなり疲れているのだろうことが分かる。激しい運動などをしたんだろうが、ここまでになるほどの運動と言うものにイメージがわかず伊奈野は首をひねった。

事情を聞いてみてもまだ息が切れていて満足に説明をしてもらえるような状態ではなかったため、一旦それは諦める。

代わりに、

「もしかして、遊んでもらってたの?」

「「「「…………」」」」

伊奈野が視線を向けたのは、武器たち。黒い本も含むそれらにどこから呆れたようしながら尋ねてみた。

もちろんすべて無言ではあるのだが称号の効果による意思の汲み取りやそれらの動きからだいたい伝えたいことは分かり、

「なるほど。皆で遊んで暴れていた、と。皆さん、お付き合いいただいてありがとうございます」

「あっ、いえ」

「遊び…………遊び、ですか」

「私たちが付き合わされたということでは特にないので」

伊奈野は疲れ切った者達にお礼を述べる。

礼を言われた方はなんだか言いたげな雰囲気はあるが、だからと言って実際に何かを言ってくるということは特になく。少し微妙な空気のまま話は終わった。

もう魔女さん達が武器の遊び相手をしてくれたんだという伊奈野の認識は変わらないのだ。

そして、伊奈野は完全に別の方向性に思考をしていく。

ここまで数人の大人が1時間程度で動けないほどに疲れるような遊びの相手をさせられるということは、相当武器たちは激しい遊びを求めているということ。

普段あまり遊ばせるようなことはしていないため、やはりずっとそんな状態にしているとストレスが高まるのではないかと思ってしまうわけだ。ということで、伊奈野が考えるのは武器たちをどうやって遊ばせるのか。

(遊び相手の必要性ももしかしたら考えないといけないのかもしれないけど、何よりもまず考えなきゃいけないのは遊ぶ場所だよね。どこなら武器が遊びまわっても危なくなく、問題にならないようにできるかな?)

街中で武器を遊ばせるなんて言うことをさせるのはマズい。どう考えても確実にマズい。

もちろん武器たちも気をつけはするだろうが、それでも危ないと思うわけだ。少し熱くなりすぎたりしてしまえば、NPCを傷つけるなんて言うことになってしまいかねない。

もちろんプレイヤーを攻撃してしまう可能性もあるが、それ以上に問題になるのはやはりNPC。プレイヤーと違って復活なんてできないため、問題が起きてしまう可能性があるのだ。

どこかいい場所はない物か、伊奈野がそうして頭を悩ませていると、

「あれ?主!久しぶり!!」

「ん?犬っころ?」

丁度良く伊奈野の耳に聞こえてくる元気のいい声。

その声の主こそ、伊奈野がチュートリアルでテイムに成功してしまった元チュートリアルボスの犬っころである。戦う際には狼の姿になったりするのだが、今は人化して黒い本が人化した時と同じような身長の子供となっている。

そんな犬っころは元気過ぎって伊奈野も相手をしていられず基本的に放し飼いをしているのだが、その姿を見て思いついてしまった。

そんなに元気であるというならば、

「武器の遊び相手に丁度いいのでは?」

「ほぇ?」

犬っころは伊奈野の考える、最高の武器の遊び相手だった。

そしてこの犬っころを相手にした場合、遊び場所という問題は解決する。普段犬っころが活動しているモンスターがいるようなフィールドに連れて行ってもらえれば、多少羽目を外してもあまりひどい事にはならないだろうと思えるわけだ。

となれば話は早い。

伊奈野は犬っころに武器を預け、

「それじゃあ、よろしくね」

「よく分かんないけど分かったぁ!」

どっちだよと言いたいところではあるが、伊奈野はそれをぐっと飲みこんで笑顔で見送る。

犬っころも武器たちと言う新しい遊び相手が出てきてテンションが上がっているようで、すぐにまた狼の姿に戻ると外へと駆け出して行った。

すぐにその背中は小さくなって良き、あっという間に視えなくなる。

「…………そういえば、犬っころが何でここまで帰ってきたのか確認せずにまた行かせちゃいましたけど大丈夫だったんでしょうか?」

「さぁ?どうなんでしょう?」

「大丈夫ではないでしょうか。あの子が気ままに帰ってきて特に何もせずにまた駆け出していくのはいつもの事ですし」

「あの負け犬が何かを考えているとはとても思えないので問題ないかと」

伊奈野は少し心配したのだが、基本的周囲の反応は問題ないだろうというものであった。犬っころはいい意味なのかは分からないが、信用はされているようだった。

ただ、数分後。

また図書館のその部屋に新しい人物が現れて、

「む?いない?」

「あっ、コスプレ魔王。どうしたの?」

「おお。解放者か。久しぶりだな…………さっきここで待ち合わせをしたはずなんだが、先に行ったはずの奴がいなくてな」

「なるほど?…………もしかしてそれ、犬っころの話?」

「ああ。もしかして、もう来ていたのか?ついでに俺との約束を忘れてどっか行ったか?」

伊奈野は自分が行かせてしまったことがミスだったということを知る。

どうやら犬っころはコスプレ魔王と何か約束をしていたらしい。しかしコスプレ魔王が待ち合わせ場所に来てみたら、先に来ているはずのその姿はない。

約束の内容次第だが、これにはコスプレ魔王も困りものだろう。

伊奈野達はコスプレ魔王に事情を説明し、一応用件を聞かなかったことは謝っておく。

もちろん犬っころが忘れていたことが1番悪いのだが、それはあまりにも予想できたことではあったためいう必要がない。当然コスプレ魔王もそんなことは理解しているわけで怒るはずもなく、

「では、俺も行ってくる…………と、その前に、そういえば解放者に渡したいものがあるんだった」

「私に?」

仕方ないと軽く息を吐いた後、追いかけようとしたコスプレ魔王は途中で伊奈野に渡す物があったとその足を止める。

そして不思議そうにする伊奈野に渡してくるのが、

「インク瓶?」

「ああ。この間邪神と戦った時に手に入った」

インク瓶。それも、たっぷり中にインクが詰まったものだ。

正直な話をすれば機能上の都合でインクなど使う必要はなく書き放題なのだが、くれるというのであれば伊奈野としても貰って損にはならない。

礼を言いつつ受け取り、次の勉強の際に軽く使ってみることにする。

そんなやり取りをしていたところは見ていたのだが、特に魔女さんたちはその場では何も気づかなかった。

どちらかと言うと、こうして武器がいなくなった隙に黒い本をどうにかできないものかと狙っていたりしたのだ。もちろん伊奈野が気づかないくらいだから、全くそれができそうに放っておらずほとんど行動には移せていないのだが。

ただ、そうしていても見るには視ていたため、途中でふと思い出し、

「あれ?さっきい師匠に渡されたインクって、邪神と戦った時の物って話だったわよね?」

「え?そうでしたか?…………師匠!今すぐそのインクを使うのをやめ、あぁ~。ダメですか」

「もう始めちゃってる」

「しかも、がっつりインクを使ってますね。これは一体どうなってしまうんでしょうか?」

急いで伊奈野がインクを使おうとするのを止めようとはしたのだが、間に合うはずもなく。

伊奈野はすでに問題を解き始めており、書き込むペンにはしっかりとそのインクを使われていた。

もちろんそのインク、邪神関連の物であるため普通の物ではない。

色々と特殊な効果があったりする厄介な代物だ。

特に魔法陣を書いたりする際に使われるものであるのだが、今のところ伊奈野はそんなことをしそうにないためそんなことは関係なさそうな気はした。もちろん、気がしただけだが。

一部のキャラの主人公に対する呼び方など、忘れてるところがあって頭を抱えました

作者、頑張って設定を考えたはずなんですけどねぇ

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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