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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 514

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ログ。

それは今まで伊奈野がごくまれにしか開いてこなかった、様々な身の回りで起こった事柄を確認するための物。

そんなログの活用方法と言うと、伊奈野の場合ダメージの確認などには使わないことからかなり限られてくるわけで、

「さっき走った時に何かスキルとか獲得してないかな?入るために役立つものがあればいいんだけど」

獲得したスキルや称号の確認。そして、レベルアップしたスキルの確認。

このくらいの用途でしか伊奈野が使用することはない。

だが逆に言うと、こういう時には役に立つということを今までの経験から理解していた。間違いなく、ゲーム上でのシステム的な助けが欲しい時には便利な機能なのだ。

だからこそ全幅の信頼と言って良い物を持ってログを開き、

「う、うわぁ~。信じられない速さで動いてるんだけど」

伊奈野は眩暈がした。

下から上へと次々に流れていく何かの知らせ。ほとんどそれは一色で埋められているのだが、たまに色が違う表示が流れていたりすることを考えると何か特定の種類の行為が繰り返し行われ続けられているのだろうということは分かる。

これではまともに伊奈野が知りたいものなんて知ることなどできないと思ってしまうところだが、

「あっ、スキル関係だけの表示にできるじゃん。便利~」

そこまで不便な物をゲーム側も提供してはいない。

操作次第で、知りたい物だけに絞って見ることができるのだ。

スキル関連のものだけで見ればそれまでの恐ろしいほどの速さで流れていた物はぴたりと止まり、それからゆったりとしたペースでたまにその情報を更新していく。

ちなみに、こうして消えてしまった先ほどまでの大量に出ていたログはダメージログだ。

敵に与えたダメージ。そして、自分が受けたダメージを表示し続けたためにあのようなものになってしまったのである。

特に今回は伊奈野のまだ獲得したばかりなユニークスキルと魔法の代償の両方で敵(植物)に細かくダメージを継続的に与えているためにこのようなことになってしまったのである。

もちろん伊奈野はそんなことに興味はないため特に原因など調べようとも思わずスキルの方に目を向けるわけだが、

「こんなスキル獲得してたっけ?『ロケット加速』」

幸いなことに新しく使えそうなスキルを見つけることはできた。

記憶にないスキルだが、新規獲得の表示は特にないうえにそれなりのレベルがある。一体いつ手に入れたものなのかと思いながら使ってみれば、予想以上の加速が伊奈野の体にかかった。

「へぇ。いいじゃん。『疾きこと風の如し』『連続ダッシュ』『疾走』『ロケット加速』」

思わず笑みを浮かべるほどのスキルの力。

こうして伊奈野の走る際のスキル群に新しい物が加わる。体に受ける空気抵抗もかなり大きくなり出した。

ここまですればさすがに魔法の発動のタイミングで次の地点まで間に合うようになる、とまではいわないがそれなりに距離を詰められるようになってくる。

当たり前のように何度も再チャージされる炎のレーザーはギリギリ見えるようになった次の壁を容易に貫き、更に伊奈野に道を示してくる。

全くたどり着けそうにない次の壁を思いながら、伊奈野は地面を更に強く踏みしめるのであった。

《称号『移動砲台』を獲得しました》

称号まで獲得し、更に伊奈野の速度には補正がかかる。

最速とは言えないかもしれないが、今の伊奈野であればプレイヤーの中でもトップクラスの速度を誇るのではないかと言うほどにも見えた。

惜しむべきは、やはりクールダウン中の『疾きこと風の如し』が発動できていないことだろう。

だが、さすがにここまで走るといい加減伊奈野も違和感を覚えだす。

大きいとは思っていたが、

「迷路、長くないですか?」

一向に終わりが見えてこない。

これは間違いなく、引き返すべき異変だろう。

「いや、そういうルールだったっけ?」

伊奈野はそれでいいのかと首をかしげる。

それで解決できるとはあまり考えにくい。さらに言えば、もしその方法で解決できない場合引き返した時間はかなりのロスになるだろう。

とても今から選択できるような物ではない。

では、何を選択すればいいのか。それが問題だ。

今の状況を考えれば、この迷路だと思っていたものはおそらく終わりがない。

終わりがあるというのなら、こんなに長いわけがないんだから。それこそ真面目に突破しようと思えば数日どころか数週間、下手をすれば数か月かかることすらあり得てしまうほどの規模なのだ。

さらに言えばこれは試練のような形で生み出されたものであるため、途中でログアウトして同じところから再開と言うことができるのかも怪しい。

「そもそもルールが示されていないから、勝手に迷路だと思わせているだけと言う風に考えることもできる」

ないとは思うが、この試練が迷路を突破することを目的としていないのであれば相当性格が悪いと言わざるを得ないだろう。いかにも迷路だと言わんばかりのものを見せつけて置いて、というか迷路を見せつけておいてそれを突破することが試練ではないとするのであれば詐欺もいいところだ。

とはいえ、その場合も突破する方法がないという風に考えることは早計だ。

どちらかと言うと、そうした性格の悪い仕掛けをしている方がきちんとゴールを設定していたり突破口を用意していたりする可能性が高い。それに今まで気づけなかったと相手に思わせることで悔しがらせるために。

「機構としては何だろう?無限ループ?それとも幻覚?魔法を使っているのに背中から戻ってきたりしていないってことは無限ループとは考えにくいかな?ただ、幻影だとした場合は私に対抗策があるわけではないし」

様々な可能性は考えられるが、どうなっていたとしても伊奈野には簡単に突破できるようには思えない。

となると逆に、

「そんなに複雑なことは考えない方が良い?」

こういう風に考えた方が今は良い。

色々と試してみて、それでもだめだったらしっかりと考えればいいのだ。まずは行動してみないことには何も分からない。

それこそ例えば、

「迷路の外にある壁が実は虚仮威しなんていう可能性もあるし」

迷路の外側にある壁。

それはどう考えても頑丈そうで破壊など不可能なように見えるわけだが、伊奈野はそれこそが盲点となっているのではないかと言う風に考えたのだ。

もちろん可能性の話でしかないが、走りながら少し手を出してみれば、

「『牽制魔弾』『繰り返し』」

魔弾が飛んでいき、壁をすり抜けていく…………なんていうことはなく普通に当たって消えた。

どうやら壁が幻影と言うことはないらしい。

とは言っても、その数回魔弾が当たって消えただけで納得するというわけでもない。

さすがにそれで何も意味がないと判断するのは早すぎると思うわけだ。

周囲は植物の壁に囲われているためそう簡単に壁まで魔弾を届かせる機会は訪れないが、それでもたまに届くときだってある。

先も見通せるほど横まで穴が開いているわけではないためほとんど運任せにはなってしまうが、伊奈野はそういうところには『設置』なども使いつつそうし続けていると、

「ん?周囲が何と言うか…………見えづらい?」

伊奈野は異変に気付き始める。

まるで今生成しているかのように、視界の一部の比較的近くだと思われる部分が新しく突然現れてくる。

これは何となく、ゲーム側の処理が少し遅れていることによるものだと思われた。そして同時に、

「もしかして、この空間って自動で続きが生成されるようになってるの?」

そんなことに気がつき始めた。

こうなればもうやることなど決まっていて、

「生成できないところまで行けば無事脱出ってことだよね?ってことは、もっと負荷をかけろってことかな」

鬼畜の所業であった。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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