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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 520

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かなり早い段階での幹部級の爆破。

分体の量産による戦闘。

邪神もそれなりに手札を切り代償を支払っているが、それでもよく分からない連中がノリと勢いでやり始めたことによって抑えられている。邪神にとって今の状況は、完全に不利だった。

だがしかし、邪神は何もしない。もちろん分体の生産は行なうしたまに適当な攻撃は放つが、それでも本気にはならない。

それは何故か。

そもそも邪神にとって今の拠点などどうなってもいいという気持ちがすでにあることは要因の1つとなっているが、それ以上に理由として大きいものが、

「どこだ。どこにいる。賢者の師匠!!」

賢者の師匠。

そう呼ばれるプレイヤーを待ち構えているからに他ならなった。

他のほとんどを捨ててでも、今回何としてでも逃さずに始末すると意気込んでいる邪神が、時を待っているのだ。

そもそもこのような考えになっていることは、最近の邪神の不幸の連続が起因している。

侵略しようとすれば手ひどくたたかれるし、逃げようとすれば女神の力によって押さえつけられさらに攻撃され続ける。しかもその間に拠点を攻撃されて幹部などの手駒のほとんどは消えるし、もともと信用はしていなかったがついにはプレイヤーの邪神の使徒は全員辞めてしまった。

それの原因を考えた際、邪神は理解したのだ。全部、結局は賢者の師匠と言うプレイヤーが悪いのではないか、と。

そいつさえいなくなれば、まだここからでも巻き返せるのではないか、と。

「良いだろう。待ってやる。今日でなくてもいい。数日、貴様が来るまで耐え続けよう。そして我が前に姿を現した時が最後。感知範囲に入ったら最後。ありったけの力を、貴様にぶつけてやる」

賢者の師匠と呼ばれるプレイヤーには、キルされても即座に生き返ることができるようなスキルがある。だが、そんなものを保有していても無駄なくらいには邪神の本気の攻撃と言うものはすさまじい。

そして、それを受けた後のペナルティはとんでもない物になる。ステータスが全て低下することはもちろん。定期的に何らかの状態異常になったり突然体が爆発したりと不便なことになる。そんな状態が、数日や数週間どころか1年近く続くかもしれない。

例え聖女であっても、それを完治させることは不可能だろう。

間違いなくその邪神の攻撃は、賢者の師匠の致命傷たり得た。

賢者の師匠はゲームで遊ぶことも攻略も興味がないが、それでもその邪神の攻撃によるデメリットは大きすぎる。その後ゲームをやり続けることはしないだろう。

現実で勉強をした方がよほどいいと、ゲームを引退することになるかもしれない。

「来い。来い!!」

邪神は待つ。

今回邪神が攻撃できる範囲は、ほぼゲームで行くことができるフィールドのすべて。

当然伊奈野がそこから出ることはほとんどない街だって、全て射程内に収められていた。その中に現れたら最後、即座に邪神の攻撃により消し飛ぶことになる。

その感知から攻撃までの速度はすさまじく、たとえログインした後に転移を選択しようとしたところで追いつかない。それでもあまりに遅い程、攻撃が到着するまでの時間は短かった。

邪神は待ち続ける。

今回の敵の狙いは達成されてもいいと考えて。例え向こうの勝利だとか言われたところでどうでもいい。とりあえず他がどうなろうと、賢者の師匠だけは仕留める。息の根を止める。

そんな気持ちで、待ち続けているのだ。

これから現実では2日ほど行なわれる予定の逆侵攻の期間、ずっとだ。

そして、

「…………来ない」

だいたいゲーム時間で6日間ほど。

邪神は待っていたにもかかわらず、プレイヤーや英雄たちの猛攻に押されながらもどうにか拠点での命をつないでいたにもかかわらず、多くのモノを捨てたにもかかわらず。

賢者の師匠は来なかった。

まるで恋焦がれる乙女のように待っていたにもかかわらず、目的の人物は現れることがなかった。

「なんだ?こちらの狙いを見抜いていたというのか?もしや、幹部の中に裏切者がいたか?それなら、今回全て処分したから問題はないが…………いや、違うか。それよりも、この情報を知っていそうなのはあいつらか。やはり奴らは信用できないな」

あいつら。邪神の情報を握っていそうな存在。つまり、運営である。

今回逆侵攻の事を伝えてきた運営であったが、邪神は決して信用している相手ではない。今までのことから考えて運営側に敵の味方が紛れている、もしくは運営全体が敵側寄りだと判断しているため何かあれば運営が裏切ったんだと考えてしまう。

今回もまた、そういう結論で邪神は納得することとなった。

もちろん、実際のところは違う。

わざわざ邪神が逆侵攻で手痛い被害を受けないために情報を渡して、ゲーム上での1番の敵が命を落とさないようにしたのだ。しかも、賢者の師匠には邪神以上に振り回されているのだから運営がわざわざ賢者の師匠つぶしを阻止する理由がない。

株主である悪役令嬢と呼ばれるプレイヤーと知り合いであることは厄介はあるが、それでも邪神がしたことだという説明でどうにでもなる範囲の事。どこからも賢者の師匠に情報は流れたりはしてない。

では、なぜいないのか。

賢者の師匠も基本的に毎日ログインする存在であり、一応邪神の観測できないところに出現したりすることはあるものの常にそこに留まっているような人間でもない。

そんな人間がいない理由は、その日であることが関係していて、

「では、問題冊子を配ります。机上には筆記用具と受験票のみを出し、参考書などは鞄にしまってください」

「…………ふぅ」

この日は、受験日。私立大学入試の本番が行なわれる日であった。

賢者の師匠などよく分からない伊奈野は、真剣な表情で前から回ってくる問題用紙を待つ。

これまでかなりの問題を解いてきて、準備は万端と言って良い。後はただ、全力を尽くし天命を待つのみであった。

問題用紙に書かれた注意事項までしっかりと読み込み、解答用紙に名前を記入して待つ。

そして開始の合図と共にペンを持ち、そこに培ってきた集中力をぶつけるのであった。

(このパターンは、ベクトルより座標でやった方が良いパターン…………)

周囲に目を向けてみればきっと頭を抱える生徒の姿がチラホラ見えただろうが、当然伊奈野はそんなものに見向きもしない。

全力を以って問題に向き合い、周囲は無視する。

間違いなく、その場でもっとも早くペンを動かし最も本気を出しているということが見ただけで分かるのは伊奈野だった。

当然ながら、こんなことをしている伊奈野はゲームにログインなどしない。

体調を万全にするために良く寝る必要があるし、持ち物などの確認を念入りにしていればその日にゲームをしている時間などないのだ。

もちろん参考書などに目は通すが、それは家でなくてもいい。

遅れないよう早めに会場に行き、そこで勉強をしたとしても何ら問題はない。

「…………そこまで」

「…………はぁ」

「…………ふぅ」

数時間すればテストは終わり周囲から疲れたような声が聞こえてくるが、伊奈野がそんなものを出すことはない。ゲーム内とはいえかなりの集中力を出し勉強し続ける伊奈野は、この程度で疲れるような思考能力はしていないのだ。

テスト中に出した力は勿論、こうした部分でも1番であるのは伊奈野で間違いなさそうであった。

とりあえず、こういうことをしていてゲームにも参加できないのであるからイベントにも関わることはない。

ある程度メリットを示されてもイベントに参加しなかったのは、こういう理由があったのだった。なお、テストが終わった後にイベントなどの事は愚痴や世間話のような形で瑠季から聞くことになる予定である(瑠季はいろいろな力によりすでに行く大学が決まっているため受験をせずイベントで遊んでいても何も問題はない)。

乙女な邪神君と勉強一辺倒で恋愛に興味のない伊奈野ちゃんのラブコメはここですか?

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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