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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 527

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「これとこれ、これも追加でお願いします」

「はいはい。ちょっと待ってなねぇ」

何度か実験をした後。

伊奈野は結局目的のものは得られなかったため、店主さんのもとに行きさらに新たな種を買い付けた。今回は完全に欲しい物が決まっているため、特に迷うこともなくすらすらと言葉が出てくる。

そんな伊奈野から、店主さんの方も何かが起きていることは感じ取れる。

ということで、気になるところは伊奈野に尋ねてみようと考えたようで、

「成果の方はどうなっているんだい?何かうまくいったのかい?」

「特に何も成功はしてないですね。薬の生産とかはできているみたいですけど、別にそれが欲しいわけではないですから」

「薬?というと、何の薬だい?特に薬になるような組み合わせじゃあなかった気がするんだけどねぇ」

伊奈野の発言に店主さんは首をかしげる。

それもそのはずで、この薬の知識に関しては上位存在さんが教えてくれたものなのだ。それは、現在では使われていない、それこそ古代に使われていたような薬なのである。

ろくに記録も残っておらず、司書さんなどならともかくとして店主さんが知るはずもない。

そのため気になっている様子の店主さんに気を聞かせて伊奈野がその薬と言うものを持ってきてみれば、

「こ、これは!?全く知らない薬だね。まさか、こんなものがあるなんて」

「そうなんですか?そこまで私もこの薬に関しての情報を沢山持っているわけではないので、申し訳ないんですけど店主さんの疑問には答えられないんですよね」

「それはかまわないよ!それよりも、この薬を売っておくれ!作れるのであれば、定期的な売却を!!」

「え、えぇ~?」

店主さんの眼の色が変わって詰め寄られても、伊奈野としては困るだけ。例え大量に購入してくれるのだとしても、伊奈野はもう新しい収入など必要ではない程度の金額を保有しているため嬉しくはないのだ。

店主さんの頼みとなるとあまり断りたくはないのだが、今は時期が悪い。

伊奈野も農業を新しく始めたとはいえまだ公立学校の受験が控えているため、あまり変なことに時間を使ってはいられないのだ。

そんな伊奈野の微妙な気持ちを汲み取ったのか、店主さんはさらに言葉を重ねて、

「生産に何か必要なら、それはこっちで手配して支給するよ。もちろん、料金は取らず提供と言う形にする。必要であれば研究費として改良のための資金だって支払うよ!」

「そ、そうですか。それは魅力的…………なんでしょうか?」

伊奈野にはよく分からない。

ついでに言えば、わざわざ提供などしてもらう必要など全くなかった。費用だけならいくらでも伊奈野の方で出すことができるのだから。

だが、話していくとだんだん店主さんの協力が得られることは悪い事ではないという風に思える要素が出てき始めて、

「この装置を使うとねぇ。温室と同じ状況を作ることができるんだよ。本来ならこれの利用には国の許可が必要なんだけど…………協力してくれるなら私の方で話をつけておこうかねぇ」

「そんなものがあるんですか?確かにそれは欲しいかも」

「さらに、最適肥料検出器もつけるよ。植物と土壌の状態を計測してそこで使う最適な肥料と、その量を教えてくれる優れものさ。とあるところの研究所で作ってるものだから一般に流通してないけど、こっちも話をつけておくよ?」

「肥料も何を使えばいいのか迷う時がありますし、土壌のpHなども考えて検出してくれるなら非常にありがたいですね。かなり悩む部分が減りそうです」

「そして、最後にこっちは自動水やり機だよ。これに設定をしておけば、規定の時間に自動的に水やりをしてくれる。とても便利な優れものさ」

「あっ、それはいらないです。勝手にやってくれるのがいるので」

「あ、あれ?そうかい?」

大本命はいらないと言われていしまったが、それでも店主さんのアピールは伊奈野に響くものとなっていた。他にも便利そうなものがいくつもあったり、それこそ伊奈野がそこまで手をかけなくても薬の方も簡単に作れるようになるアイテムも提供してもらえたりと都合のいい部分は多い。

伊奈野としても、メリットが得られることは間違いなさそうだった。

となると、ここから始まるのは損得勘定。

伊奈野がその薬などにかける労力と得ることができるメリットを比べて、どちらの方が大きい影響を与えるかを考えるわけだ。

店主さんの話によれば伊奈野でももう少し今より難易度が高い植物も育てられるようになるアイテムも貰えたりするらしいので、かなり状況は変化するように思えるわけだ。

現状もすべての組み合わせを試すことができたわけではないが、新しい可能性が開けることとなるのは間違いないわけで、

「…………分かりました。どこまで数をそろえ続けられるかは分かりませんけど、やれるだけやってみます」

「本当かい?そういってもらえると助かるよぉ」

伊奈野の承諾でホクホク顔となる店主さん。その頭の中ではすでにどうやってどれくらいを稼ぐのかと言うことを考えていそうだった。

ただ、伊奈野もそれを見て笑うこともできない。これから提供されるものでどれだけ改善がされるかを考えているのだ。それこそ、黒い本を超えるどころか伊奈野の安全が半永久的に守られるような本が出来上がるところを想像していた。

もちろん、それだけでなく薬の方の事もしっかり考えてはいる。

店主さんから事前の投資としてかなりのアイテム提供を受けることができるため贅沢にいろいろと考えつくものを用意してもらって、

「黒い本。それじゃあ、今日からここを工場に変えるよ!」

「なんで?」

伊奈野がもらってきたのは、大量のコンベアと言った工業用機械。薬を作るところを自動化するため、それに必要そうなものをいくつも貰ってきたのだ。

こんなものを用意しても通常のプレイヤーであればどうすればいいのか分からないだろうが、伊奈野はすでにこうした工業化はダンジョンのクッキー生産(魔法陣設置)で慣れている。薬が作れるようにラインを整えることくらい、なんということはなかった。

それこそ他の貰ってきた装置なども組み合わせれば、

「この一帯は何も手をかけたりしなくても動かせそうだね」

「一応水を補充したりとかはしないといけないけど、とりあえずは完成ってことで良いかな?やっぱり、できるだけ楽ができるようにはしておかないとね」

ほぼほぼ全自動化することにも成功する。

魔法の不思議パワーによって現実よりも楽に行える工業化は、伊奈野には特に難しい物ではなかった。

後はただひたすらにこの装置がサイクルを回し続けるところを見て問題点がないかなどチェックするだけであり、伊奈野達がすることはそう多くはない。

休憩時間を2回分ほど使うことにはなったが、それ以降はたいしても労力をかけないにもかかわらず伊奈野は農業のために必要な諸々を手に入れることに成功するのだった。

《スキル『自動薬品作成』を獲得しました》

《称号『薬品工場長』を獲得しました》

もちろん、伊奈野とてこのような工業家系になれているとはいえ大得意と言うわけでもない。よってその品質は自らの手を使って作成する時より下がってしまうわけだが、

「かまわないよ。品質が低くても、こんな誰も知らない薬の良し悪しなんて誰も知りやしないんだから。それよりも、これだけ数をそろえてくれたことの方が大切だねぇ。これなら、予定より多くに配れるし…………ククッ!クククッ!!」

「店主さん、凄い悪そうな顔してますね」

今どきはpHのことをペーハーとは言わないんですよね?


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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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