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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 533

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前回、かなり誤字が多かったようで申し訳ないです!

今回は前回ほどではない、はず…………メイビー、たぶん

まさかの事実が発覚した。

伊奈野や黒い本は一切疑っていなかったのだが、どうやら渡された種に間違いがあったらしい。

とは言っても、まだそれが原因で今回の事が起きたとは断定できない。上位存在さんが言うように思っていた材料と違う材料を使った結果それが起きたと断定するには、その上位存在さんが言及して種を間違えていたと店主さんが言ってくることが確定させる条件となるわけで、

「…………ということで、そこを間違えたんだよ」

「あぁ~。なるほど」

完全に上位存在さんの予想通りだったことが確定した。やはり店主さんは本の実験に使った植物を間違えてしまっていたらしい。

とはいえ、店主さんが間違えることも珍しく思えるし、何より情報を集めて記録しているはずの黒い本が間違えたことも不思議だ。種も成長した姿も情報通りのものだとするならば、なぜ気がつかなかったのかが分からないわけだ。

そうした疑問に関しても店主さんは明確な理由を示してくれて、

「渡した種はねぇ、色々と実験をして手が加えられたものなんだよ。確かお得意様もよく一緒にいる研究狂いが関わってるんじゃなかったかい?」

「屈辱さんですか?なかったかい、と言われても私にはよく分かりませんが…………あの人が関わってるなら納得できてしまいますね」

錬金術が得意で毒やら薬やらいろいろ作っており、伊奈野からは化学や数学などを学んでいる変人。ちなみに弟子ではなく下僕である。

屈辱さんが関わっているのであればそうした変なものがあることは理解できるが、それはそれとして疑問は残る。

「なんでわざわざそんな実験をしたんでしょう?他の植物と同じ見た目にした、ってことですよね?」

「そうだねぇ。恐らく、花が奇麗だから庭で育てたいという声が多くてそれに答えようとでもしたんじゃないかい?あれは高価だし育てるのも大変だから、そのまま売られても手が届かないことが多いんだよねぇ」

「へぇ。そうなんですね」

店主さんからいくつも同時に種を買った伊奈野からすると分からない感覚だが、そういうモノらしい。

簡単に手を出せるものではない値段設定なのだそうだ。それでもそれを育てているという雰囲気を楽しみたい人々のために作られたのが伊奈野が渡された物。食材に例えるのなら、カニが買えないし食べにくいからかにかまを買ったようなものだろう。

ただ、かにかま枠のその植物は実験の結果なんて言う話もあったため、本当にそれだけを目的に作られたものなのかは少し怪しくも思えるが。

更にいえば、

「これ、商品として販売されてるんですか?」

「いや、まだ開発段階だから販売はしていないよ。私も本当は誰かにあげるつもりもなかったんだけどねぇ。安全性も分かってないし」

「やっぱりそうなんですね」

「やっぱり?というと、何か問題が起きたのかい?」

ここまで伊奈野が事情を把握したところで、やっと今度は伊奈野の説明をするターンがやってきた。

簡潔に、しかし誰が何をやったなどの事は少しぼかして上位存在さんの事を一応感付かれないようにしながら話をしていく。店主さんも気になるところはあるだろうがさすがにそこまで大きな被害が出たということを聞けばそちらの対応をしなければならないという気持ちになるようで、

「そこまでになってしまったなら仕方がないねぇ。市販品以外のものはどうにもできないけど、私が売れるもので壊れてるものは全部無償で提供するよ」

「ありがとうございます。助かります。また被害の詳しい集計が終わってから報告しますね。あと、一応実験室からと言われていたものは回収して被害が出ないようにしたので気にされなくて大丈夫ですよ」

「そうかい。悪いねぇ。気を遣わせちゃって」

店主さんから補填の約束を取り付ける。

正直伊奈野としてはお金で解決できる部分はどうでもいいのだが、こっちがミスをして納品が遅れるという状況を作らなかったという部分は良いところだろう。あちら側の不手際による事故なのだから、伊奈野が何ら責任を感じなくていいということは非常にありがたい事だった。

ただ、そうして補填してくれるという店主さんもそれだけで終わるような人間ではない。

さすがに無茶な要求はしてこないが、それでも伊奈野の説明を受けて気になったらしいのが、

「その材料で作ったっていう、玉は今どうなってるんだい?」

「知り合いに解析をしてもらってます。確か、制限をかけたとかいう話をしていたような気がしますね」

「へぇ?制限?それじゃあ、今はその被害を出した時と違ってある程度こちらの自由に使えるようになってるってことかい?」

「どうなんでしょう?私が直接見たわけではないので何とも言えませんが…………一先ずしばらくは被害を出すことはないんじゃないでしょうか」

被害を生み出した吸収する玉。

伊奈野はもうしばらく上位存在さんに預けてどうにかできるのであればどうにかしてもらったうえで自分の盾として使おうと考えているわけだが、そういう使い方を考えたかどうかは別として、

「それ、見ることはできるかねぇ?」

「え?見ることですか?…………うぅん。どうでしょう?一応聞いてみますね。多分許可は取れませんけど。後、もし許可が取れて持ってこられたとしても暴走した際にはどうしようもないですよ?」

「ああ。大丈夫。責任を押し付けたりはしないよ。安心して頂戴な」

店主さんがそういっても、周囲の店主さんの所有する場所以外にまで被害が及んだ場合には伊奈野の責任が追及されることとなるように思われる。そのため店主さんの保証はあまり信用できないのだが、どうせ許可なんて出るわけがなかろうと考えて安請け合いをしてしまう。

ただ、もちろん上位存在さんとてそれをどこにでも出していい物とは考えていないようではあるものの、

「えぇ?これを欲しておる奴がおるのか?変な奴もいるものじゃなぁ」

「私も店主さんが欲していたのは予想外です。別の人なら危険物であろうとねだってきそうだとは思って警戒していたんですけど、店主さんがそうなるとは考えていませんでした」

伊奈野の脳裏にちらつき警戒してたのは、当然ながらコレクターさん。ダンジョンコアなんてものを持っていたくらいなので多少危険がある程度どうでもいいとコレクションに加えていきそうに思えるが、今回はコレクターさん以外からそんな危険な要求が来たのだ。伊奈野も予想外だろう。

考えてみても、球体を店主さんがどのように使うのかは謎。要求が不思議に思えた。

そこにどのような真意があるのかは伊奈野にも上位存在さんにも読めない。

であるから、

『良いのではないか?一応制限は一通りかけたし、ここ以外でどのような挙動を見せるか観察するにはよい機会じゃろ』

「え、えぇ?いいんですか?危険では?」

『危険ではあるかもしれんが、いつまでもここで保管しておくわけにもいかんじゃろ。特に、お主が使おうと思っておるんじゃったらな。このまましばらく放置しておっても、これ以上の制限はおそらくかけんぞ?』

何と驚いたことに、何に使うつもりなのか知りたいということもあって上位存在さんの許可が下りた。よって、店主さんのもとへと球体はわたることになる。

とは言っても、譲渡するというわけではないのだが。

では、その店主さんがどんな使い方をしたのかと言うと、その吸収の能力を使うという想定通りではあることを行なったのだが、

「いや~。ありがたいねぇ。処分しにくい書類をどうしたらいいのか、ずっと困ってたんだよぉ。定期的に持ってきてくれると助かるねぇ」

「…………そうですか」

「お金を取って他の連中の書類なんかも吸わせていいかい?もちろん、分け前は渡すよ。あっ、あと、この産業廃棄物もいいかねぇ?」

「…………お好きにどうぞ」

かなりブラックな使い方をしていた。


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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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