Switch Mode
I’ve removed the intrusive ads, and in exchange the free AI translation is only available for the first 50 chapters of each novel. Subscribe for just $1 to get unlimited access to the Translation Tool and the ability to customize the glossary.

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 536

Please login or register to translate this post.

球体から出てきたアイテムは、いくつかの機能を所持していた。上位存在さんはその機能の1つである他人の秘密を暴くことができるというものを使用したわけだが、発動した機能がそれだけだと言い切ることは不可能だった。

秘密を見たことがトリガーとなって何かが起きてしまう可能性もあるし、そもそも使用が他の能力とセットで起きていたかもしれない。

上位存在さんも大まかな能力はすでに把握し終わっているが、その能力の把握も完璧かと問われると何とも言えないところ。発動条件もとなるとなおさらだ。

それこそ見た能力の中には明らかに人を対象にして使ってはいけないものも含まれていた(主に上位存在さんが捨てようとして吸い込ませたアイテムなどのせい)ため、伊奈野にとんでもない危機が訪れる可能性がある。

『とりあえず、保護用の力は与えておくのじゃ』

「ありがたいですけど、それをしないといけないくらいマズい状況ってことですか?」

信じられないと言いたげな表情の伊奈野。しかし、それが現実であった。

ついでに言えば、現実は厳しい物だ。危機感を感じさせるだけのものでは終わらせてくれない。

伊奈野はいつの間にか全身から淡い光を放っていて、

『今言うことではないと思うんじゃが、良いかのぅ?』

「何でしょう?もう聞くしかない気がしますけど」

『実はこれで秘密を暴くとな、その秘密の大きさに依存した威力で自爆をさせるらしいのじゃ。今回は天罰とかいうとんでもない物も抱えておるし、相当な威力になりそうなんじゃが』

「え?ダンジョンマスターよりも天罰の方が秘密の重要度は大きいんですか?…………色々怖ぁ」

肝心な部分ではないところで驚いた伊奈野だが、それはそれとして上位存在さんに言われたことは正しく理解している。

つまりはそう、これから自分が自爆するということを分かっているのだ。

しかし、それでも焦らないのは諦めがあるからだろう。

どうにかしようにもすでにかなりその光は眩しさを増していて、暗いはずの周囲を真っ白にしている。

そのまま伊奈野の視界を完全に白一色に染め上げたところで、

「…………死ぬかと思いました」

『生きておったか。危うかったな』

「誰のせいだと思ってるんですか?」

伊奈野のジト目が突き刺さる(なお上位存在さんの方に目を向けられているかは不明とする)。

上位存在さんのせいで自爆させられたんだから、そんなこともしたくなるだろう。もちろん上位存在さんはあまり気にした様子もないが。

ただ、ハッキリ言って今回の爆発の規模と威力はジト目で終わらせていい物ではない。

上位存在さんが色々と先に手を回していたからどうにかなったが、なかったら伊奈野が死亡していてもおかしくないほどの威力だったのだ。

近くに居れば耳鳴りがしたどころか普通に爆発に巻き込まれたか爆風で吹き飛ばされたかのどちらかになったくらいにはひどい爆発であった。

「私のHP、さっきから追加で5割以上吹き飛んだんですけど?もう1割残ってないですよ?」

『生き残っておるからいいじゃろ?どうせこの後ダメージを受けるつもりもないじゃろうに』

「それはそうですけど、結果良ければすべて良しでは終わらせられませんって」

『そうか?確かに予想以上に高威力で妾のかけておった防御を貫通しておったのには驚いたが、特に害とかなかったじゃろ?』

「いや、だから結果だけで語らないで下さいと言っているんですが」

伊奈野の結果だけでない部分にこだわる考えは上位存在さんにはあまりよく伝わらない。上位存在さんは結果だけを見るというつもりらしい。

これ以上は言っても不毛だと考えて伊奈野は追求をやめるが、微妙に不満は残る。

「そのアイテム、もらって良いですか。また変な使い方されても嫌ですし」

『うむ。信用がないのぅ』

「当たり前です。結果何も問題はなかったとしても、問題を起こしたという事実は消えませんからね?」

その不満を忘れるためかどうかは知らないが、伊奈野は上位存在さんにアイテムの引き渡しを要求し、それを受け取るとそそのまま勉強に向かっていく。

なお、黒い本や武器たちなど伊奈野から農作業用の道具などを待っていた者達は伊奈野が勉強へ直行したため困惑し落ち込むこととなるのだった。

ちなみに今回の事で伊奈野はひどい目に遭っただけだと考えているが、得るものが何もなかったわけではない。

いつもながらログが流れていて、

《称号『不滅爆弾』を獲得しました》

何やら自爆能力がより強化されていた。

こうして伊奈野は知らぬ間に自爆の適性が高くなっていくのである。

それから約1時間ほど。

伊奈野が勉強を終わらせたところでやっと黒い本たちは伊奈野が買ってきたものを受け取ることができて、さっそく作業に取り掛かっていく。

すでに後片付けなどはほとんど終わっているためセットするだけで問題なく進めていける。

多少は工業化などの部分で伊奈野の手が必要な時もあるが、半分以上は黒い本たちの力だけで進めることができた。

なお、8割などではなく半分以上と言う程度にしかならなかったのは主に伊奈野が工業化した時の盤面を完璧に記憶をしていなかったからだったりする。絶妙に配置が以前と代わったり改善されたりしたため以前と同じ配置をすることができなくなっていたのだ。

もちろん、それにより効率が上がったなど恩恵も大きいので誰も文句は言わないわけだが。

そんな状態でコンベアの配置など自分の仕事が一通り終わった伊奈野は勉強前にやっていたことを思い出し、

「そういえば黒い本、これ使い道とかある?」

「何これ?」

「他人の秘密を暴いたりできるアイテムだって。私が上位存在さんに観られた時には、ダンジョンマスターだってことと魔導銃の攻撃が天罰だと勘違いされたことがバレたよ」

「へぇ。そんなものがあるんだ。すごいね!」

純粋に感心した様子の黒い本。

伊奈野の抱えているそうした秘密を暴くことができることは相当効果としてはすさまじい。伊奈野以外の秘密もかなり深いところまで探ることができるのではないかと思えるわけだ。

さらに言えば、そのアイテムの原料(?)には上位存在さんの関連するものなども多く使われており、一般的なプレイヤーが使うことができる力とはまた別種の力も含んでいるため対策が難しいという風にも考えられる。

持っていれば非常に強力な手札になることは間違いない。

ただ、黒い本がこのアイテムを今欲しているかと問われるとそれとこれとは別の話。

伊奈野と同じく、今のところはそうしたアイテムの使いどころなんて思いつかないのだ。現状こうして農作業と薬の作成などにいそしむばかりであり、秘密を暴きたいような相手との交流なんてほとんどしていないのだから。

さらに言えば、

「ちなみに秘密を暴くと暴かれた人は爆発するから気をつけてね。爆発の威力は暴いた秘密に依存するってさ。私の場合は、HPがこれで5割くらい吹き飛んだかな」

「えぇ?何に使うの、これ?」

余計に黒い本にも使いどころがよく分からない。

秘密を暴くまでは良いが、それで相手を爆発させる必要性をあまり感じられないわけだ。しかも、伊奈野の受けたダメージの事を考えると相手の抱えている秘密次第では対象をキルしかねないのだ。

更に黒い本は把握していないが、爆発の際に伊奈野には上位存在さんからダメージを抑えるような調整をしてもらえていた。もしそれがなければ伊奈野もHPが全て吹き飛ばされていた可能性が高い。

しかもそのアイテムの効果はまだそれで全てではなく、

「回復阻害効果もついてるみたいで、私のHPはさっきから全く回復してないんだよね。結構時間が経ってるはずなのにまだ効果きれてないっぽい」

「本当に、何に使うためのものなの?」

「まだほかにも効果はあるっぽいし、変に暴発させないように気をつけてね」

「どうやって!?」

本気で困惑しているという様子の黒い本。

あまりにも効果を考えると使いどころがない。しかも、まだまだ他の効果があると言われてしまえばどうしておけば安全に保管しておけるのかも分からない。

「上位存在さんが詳しい効果とかは知ってるはずだから、聞いてみても良いかもね」

「そうする!」

「でも、分かったうえで私に使ってきたから気をつけないとだめだよ?」

「…………そうする」

上位-レン「伊奈野、自爆しろ」


I’ve removed the intrusive ads, and in exchange the free AI translation is only available for the first 50 chapters of each novel. Subscribe for just $1 to get unlimited access to the Translation Tool and the ability to customize the glossary.

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

Comment

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Options

not work with dark mode
Reset