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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 537

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伊奈野から球体の生み出したアイテムを譲って(?)貰い、一部の能力の説明をしてもらった黒い本。

しかし、受けた説明などアイテムの機能のほんの少しでしかないことも同時に告げられている。そのために他の能力も把握しておくべく、唯一解析して能力を知っている(なお完全に理解したうえで使えるとは言っていない)上位存在さんに追加の説明を求めにいった。

当然ながら色々と入れたためその能力は様々であり、上位存在さんも再度の解析をしながらの説明をすることになる。

ただ、聞く側は黒い本であるためそこまでの問題はない。何せ、その本体は本であるため自分の中に情報は記録することができ、忘れることもないのだから。

一度聴けば把握できるし、情報を咀嚼していけばそれぞれの能力同士のつながりなども見える。

結果として時間こそかかったがすべての能力を把握し終わり、

「ご主人様がマズいのでは!?」

と言う結論に行きついた。

伊奈野と上位存在さんは伊奈野が受けたものなどあくまでも秘密を暴かれる能力、暴いた後に自爆させる能力、そして回復阻害の3つだと思う。

実際、秘密を暴いただけならその3つしか効果は発揮しない。

上位存在さんが全てのつながりを把握できていないとはいえ、それくらいは上位存在さんでも見逃すことはなかったのだ。

だが、ここで忘れてはいけないのが最初にアイテムから伊奈野が受けたダメージ。

球体が最初にアイテムを放出する時、そのアイテムは上に飛んで伊奈野の上に落ちてきたのだ。この時に、ダメージを負っているのである。

HPは3割ほど減少し、そこで回復阻害効果がついていることは把握した。

ただ、残念ながら直接攻撃は秘密を暴いて爆発させる時とは当然ながら効果が異なる。

能力の中にはトリガーが直接攻撃となっているものもあって、

「ご主人様が、カシューナッツしか喋れなくなっちゃう!」

恐ろしい事態になると黒い本は感じていた。

その顔は、まだ熟していないカシューアップルのように青い。

直接攻撃を条件として発生する効果は、対象の言語を縛るという効果となっていた。色々とその直接攻撃の中でも条件は細分化されていて、当たる部位や攻撃の際に所持者(手で持っている存在)がいるかによって変わってくるのだが、上位存在さんから聞いた当時の状況から推察するに伊奈野は「カシューナッツ」という単語しか使えなくなるという効果が発生すると推測された。

黒い本は急いで農場のある元邪神の拠点へと戻って時間的にも休憩に入っているだろう伊奈野の状況を確認しに行くのだが、

「カシュー?ナッツ!」

「くっ!遅かった!」

すでに伊奈野には効果が発生してしまっていた。

なお、前回の休憩時間でこうなっていなかったのにはこの能力のいやらしい部分が関係している。

なんと、この能力はまるで忘れたころにやってくるというように少し時間を空けて発動するようになっていたのだ。行ってしまえばある種の呪い(このゲームにおける呪いとは違う一般的な意味でのもの)に近い物と言うわけだ。

なお、伊奈野も自分の変化には気がついているようだがそこまで焦った様子はない。

変なことにはなっているが、どうせ時間経過で解決するだろうと高をくくっているのだ。実際、たいていの状態異常はその種類や強さにもよるが放っておくと勝手に治ったりするのでその認識は間違ってはいない。

だが黒い本はどこか焦ったような表情で伊奈野に事情の説明を行ない、

「…………と言うわけで、これのせいなんだよ」

「カシュ~」

「でも、問題はそこじゃないんだよ!この効果、結構効果長いの。下手をしたら1か月くらい続くかもしれなくて」

「ナッツ!?カシューナッツ!?」

「そうそう。そうなんだよ!…………なんて言ってるか分からないけどたぶんそう」

1か月。

それを聞くとさすがの伊奈野も表情が変わって焦り始めた。

それがゲーム内時間だとしても現実の時間だとしても、1か月は長すぎるのだ。数時間と言うくらいならまだ変なことになったものだと笑えたが、そこまで長くなると不便な部分の方が圧倒的に大きい。

どうにか解決できないのかと対応策を考え始める。

もちろんゲーム側もそこまでひどいことはするつもりがないため解決策は用意してあるのだが、そんな方法が今使えるものかどうかというのは別の話。どう考えたって上位存在さんは今のゲームの進行状況で出てきていい存在ではないため、当然ながらその所持していた球体に吸収されたアイテムなども今の段階で出てきていい物ではないのだ。

現状の解決手段と言うものはそう簡単に見つけられるようなものではない。

プレイヤーによっては諦めるしかできないような状態だった。

「カシュー!カシュカシュカシュ」

「解決手段を僕は知らないんだよね。薬がちょうどあるから、それを使ってみる?」

「カシュー」

黒い本の言葉に伊奈野はうなずく。

ちなみに本人は最初から薬を使ってみると言っていたのだが、黒い本はそれを理解できていなかったため自分の提案が受け入れられたという風に勘違いをしていた。

一度破壊こそされたもののそれなりの時間が経ってある程度復旧も進み、現在は以前の3割ほどの稼働率となっている。

まだ植えたばかりの植物が多く収穫できていないようなものもあるためその影響で作れていないような薬も多くあるのだが、それでも伊奈野が休憩時間に試すには十分な量である。

状態異常を引き起こすようなものもあるため一応そういったものは避けつつ、片っ端から飲んだり塗ったり被ったり。

そうしていると目的の効果以外にも色々と起きてくるわけで、

「カジュー!」

「ちょっと声が変わった?なんか濁った感じになってるね」

カシューナッツ以外の事が言えるようになった、と言う風な言い方もできなくはないような状態になったりもしていた。

とは言ってもそれは喉の調子が少し変になるような薬の影響であるため、結局のところ自由にしゃべることができるようになったということからは程遠い。ただ喉の調子が変になっただけで解決には近づいてすらいないという風に観た方が良いだろう。

「カジュ~」

「そ、そんなにな落ち込まないで。きっとどうにかできるはずだから!」

「カジュカジュ。カジューナッヅ」

「僕、頑張るよ!!」

気落ちしたような声を出した伊奈野に、黒い本は励ますように声をかける。それから視線を向けてきた伊奈野と視線を合わせて、自分がどうにかして見せると意気込んで微笑んで見せた。

なお、伊奈野はどちらかと言うと今解決につながっていないことより適当に黒い本が伊奈野の言いたいことを解釈していることにストレスを感じている方が伝えたいこととしては大きかったりする。

ただ、言葉では伝えられずとも伊奈野に意思疎通の手段が一切存在しないわけではない。

当然ながら、ノートを出して筆談をするということくらいは問題なくできるのだ。どうしてもやりたいことは、ノートにサイコキネシスでペンを動かし書いて行けばいい。

そうすれば黒い本もそれを読んで理解し、すぐに行動に移してくれて、

「無駄口をたたいてないで新しい薬を、って?分かったよ~」

黒い本に伊奈野の不満が伝わり、伊奈野はやっと不満そうな顔を元に戻す。

結局その段階で解決には至らなかったが色々と薬を試すことはできたため、黒い本も薬の効果や副作用、飲み合わせ、更には伊奈野の状態と言ったことを記録することができた。

大半が伊奈野の目的からは外れてしまっている気がするが、伊奈野の解析が進み現状の理解が深まっていることも間違いない。

伊奈野もその薬の大量服用の影響か、

《称号『乱用者』を獲得しました》

称号を獲得したりもしている。

これが良い事かどうかは分からないが、もしかするとさらに飲んでいけばまだ先に何かあるかもしれないという風に予想することもできる。

最初はバナナにする予定だったんですけど、なんとなく有りがち(!?)な気がして変えちゃいました


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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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