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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 73

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相変わらずステータスまとめるのに時間が………作者よ!こだわりを捨てるんだ!

いくつものイベントがことごとく潰されていく。

その原因のほとんどは、ただ1人のプレイヤー。

「なんであのプレイヤーと関わってその勝ち筋を作れるんだよ!おかしいだろ!!」

「いやぁ。予想外でしたね。まさかほとんどプレイヤーとのかかわりがないあの賢者の師匠が、ピンポイントでトップギルドの2人と接触するとか」

「悪役令嬢じゃなかっただけマシではあるのかもしれないが……頭痛いな」

「性能上げたせいでバランスが壊れたってことで、経験値量がとんでもないことになりましたからね。あの3人が余計に手を付けられなくなりましたし…………」

頭を押さえる運営達。

彼らの計画はことごとく失敗させられている。アバター変更ブームが起きて課金ラッシュがあったため多少ボーナスこそ入ったものの、正直給料はもともとかなりの額貰っているので休みの方が欲しいくらいだった。

ただ、それでも心が折れない辺りがこの会社の社員として選ばれるほど優秀なところである。

「準英雄の邪神勢力への裏切り。これで片を付けるぞ」

「ちょうど司書のパートナーは賢者の師匠ですし、ここで1人減らせるのは大きいですね。パートナーであるだけにあの賢者の師匠も容赦なく攻撃するということは難しいでしょうし」

「ああ。というか、もともと準英雄はこのための要素の1つでもあるからな」

「NPCへの不信感を植え付ける、でしたっけ?」

「ああ。プレイヤーがNPCへ不信感を抱けば、一致団結なんて不可能。そしてそんな状態じゃ、邪神に対抗などできない。クククッ!その後は計画の最終段階へ………」

笑みを浮かべる運営達。

彼らの目的は計画を最終段階と呼ばれるものまで進めること。今までいくつも計画は破壊されているが、最終段階さえどうにかできればいい。

終わり良ければそれで良しを目指しているわけだ。

「で、どうですか管理AI?裏切り者は結構出てるんですか?」

『はい。つながりのなくなった準英雄が存在しますので、おそらく邪神勢力へと寝返ったのではないかと』

「よしよし。計画通りだな」

邪神が最終的に狙う相手は、ゲームの管理AIである。そして、邪神の勢力となった者達の動向は、敵対関係にある管理AIには見ることができない。

邪神と言うのは、最高位と言って良いほどの権限を持っているにもかかわらず唯一管理AIが触れることのできない存在なのだ。

だからこそ勢力の内部がどうなっているのかは分からないが、裏切る存在が出てきているのは間違いなかった。

しかし、

『1つ問題があります』

「問題?内部の状況が分からないのに問題が見つかるのか?」

管理AIの言葉に運営達は首をかしげる、邪神関連の問題などそう簡単に管理AIから見つかるものではない。

そう考えると、その言葉は管理AIにとって何か不都合があるため運営達を言葉巧みに操りたいか、もしくは、

「本当にどうしようもないほどの問題が起きたか、のどちらかか」

『そうですね。元々私は計画を最終段階まで運ぶことが目的ですので皆様をわざわざ動かすようなことはするつもりがありませんし、今回も計画のことを考えれば大きすぎる問題です』

「そ、そうか。で?何が起きたんだ?」

今までいろいろと計画を破壊されてきた運営達。そのため、ちょっとやそっとで驚くつもりはない。

たとえ司書が邪神勢力に奪われたことにキレた賢者の師匠が邪神勢力に、というか邪神本体に攻撃を繰り出したと言われても落ち着いて対処できる自信がある。

しかし、

『邪神勢力へ寝返った司書ですが、先ほどこちら側にもう一度寝返ってきました』

彼らの警戒する賢者の師匠は特に直接的に何かをしたということはない。

ただ、直接何かをしなくても影響を出せるほど影響力が強すぎたのだ。

「え?じゃ、じゃあ、」

『日本サーバにおいて現在裏切った準英雄は0です』

「………………マジかよ」

天を仰ぐ運営。

これでは最終段階へ進めるのが難しくなりかねなかった。

『ただ、さすがに邪神勢力から裏切ったため穢れはついているようですが』

「ま、まあ、それくらいはないとさすがにな」

全てが元通りになったわけではない。裏切りを繰り返す存在は、確実に弱っていた。

ただ、弱ったのは直接戦闘が得意なわけではない司書だ。多少弱ったところで、司書が行なうのは図書館の改造であるため大した影響があるとも思えない。

「本部に、連絡だ」

「そうするしかないですねぇ」

これ以上に影響が強すぎるプレイヤーを日本サーバで管理することは不可能である。

そう判断した運営達は、全サーバを管理する本社の方へと連絡を入れた。それも今までの連絡とは違い、そのプレイヤーのすべてを本社に頼むという形で。

では、そんなプレイヤーはと言うと、

「ん?イベント?この間起きたばっかりだった気がするけど………」

海外サーバの狭い空間で、お知らせという形で浮かび上がったウィンドウに首をかしげていた。

そこに書かれているのは、

《限定イベント『最強ダンジョン決定戦』が開催されます。これはダンジョンマスターの方限定で送られているメッセージであり………》

まだまだ変わらずに勉強を続けることは難しいようだった。

それでも最終的に彼女の勉強を邪魔することは不可能なのだが。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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