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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 9

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掲示板回が他の話より「いいね」の数多い………掲示板好きな人多いんですね

「さぁて。今日も勉強頑張りますか~」

いつも通りヘッドギアを被ってゲームにログインし。伊奈野は図書館へ向かう。

それも、腕輪による転移で、だ。

「このログインが、勉強のスイッチを入れるいい切り替えになって………って、あれ?」

伊奈野は首を傾げた。

いつも通り腕輪を使ったはずだというのに、全く景色が切り替わらないのだ。いつものログイン場所にそのまま放置である。

「転移。転移。転移………あれ~。おかしい」

何度も試してみるが、一向に転移できる気配がなく。使い過ぎて腕輪が壊れてしまったのではないかとまで思えた。

とりあえず何が問題なのか調べるため、腕輪を使い、

「あっ。こっちはでき、た?」

伊奈野は別の場所へと転移をすることにした。

そこで選んだのが、以前この腕輪を買った近くの妙齢の女性のお店。決して老婆や高齢のとか言ってはいけないとても素敵なお方である。

道を聞くためだけに話しかけたのでログイン地点からかなり近い場所のはずであり転移距離も短いはずなのだが、

………なのだが、

「え?ここ、どこ?」

彼女の周りには見覚えのない景色が広がっていた。

ただ、

「おぉ~。こっちまで来たお客さんは初めてだねぇ。いらっしゃい。何か要りようかい?」

「あっ。お久しぶりです」

妙齢の女性は、あの時と変わらず座り込んで露店を開く彼女を見ていた。

伊奈野は反射的に返事をしてから、

「………あぁ~すいません。買い物というわけではなく。ちょっとこの腕輪が使えなかったのでいろいろと試してみていたところだったんです」

「ん?そうなのかい?不良品だったわけではないと思うんだけど」

伊奈野の言葉に妙齢の女性は申し訳なさそうな顔をする。

「あっ。い、いえ。でもここで転移できたので不良品ではないと思いますよ?たぶん。ただ、図書館へ転移できなくて」

申し訳なさそうな顔をされると伊奈野としても心苦しいので慌てて否定する。適当に試すだけだったし、こんな知らないところにも来るつもりはなかったのだ。

妙齢の女性は伊奈野の説明を聞き、

「ああ。図書館は今マナーの悪い人が増えたからっていうので立ち入りに規制をかけてるんだよ。住人の許可がないと入れなくてねぇ」

そうして語られる真実。

魔女さんからプレイヤーが騒がしくしているとは聞いていたが、そこまでだとは思っていなかったのだ。伊奈野が思っていた以上に、プレイヤーたちの民度は低かったようである。

「え?そうなんですか?」

「そうそう………まあ、そういうことなら話は早いね。ほら、これ許可証だよ」

驚く伊奈野に妙齢の女性は1つの金色のプレートを手渡した。

それが許可証だというのだが、許可証というにはあまりにも豪華なデザインである。

「あっ。ありがとうございます。もらっちゃっていいんですか?」

「ああ。かまわないよ。ここまで来れるお客さんだし、お得意様みたいなもんだからねぇ。人柄も話した限りよさそうだし、特別だよ」

「ふふっ。ありがとうございます。お礼に買い物でもしていきたいですけどあれからお金なんて稼いでないので所持金が………ん?所持金が?」

相手は商人である。

少しでも妙齢の女性に何かしようと思い、買い物をしたかったのだが、伊奈野の所持金は初期に持っていた1000Gから腕輪の代金を引いた200G。とても買い物ができそうにない金額。

なはずなのだが、

「あ、あれ?増えてる?」

改めて所持金を見て見ると、知らぬ間にその額がとてつもないことになっていた。見間違えたのではないかと思うほどに、桁が増えている。

「あの、知らない間にお金が100倍以上増えていたら私はどうすればいいのでしょうか………」

「ん~。そりゃあ私の店で買い物してくしかないねぇ。お得意さん」

「………………そうですね。店主さん、オススメを教えてください」

その後伊奈野は今まで認識していた所持金とは比べ物にならない20000Gとかいうとんでもない金額を払って、妙齢の女性(以降店主さん)が持っているという地図を全種類購入したのであった。

ちなみに腕輪の代金よりおまけでつけてもらったこの町の地図の方が高額であったと知り驚愕したという事実があったりなかったりする。

「………では、失礼しますね」

「おぅ。また来ておくれぇ」

購入した後はしばらくまだ忙しいという話をした後すぐに転移を行なう。

目的地は、

「………………あれ?」

「ああ。図書館の受付に許可証を見せてからじゃないと制限は解除されないよ」

「そうなんですね………お恥ずかしい」

手を振っているのにいつまでたっても転移せず、店主さんからの説明を受けて赤面しながら本当に姿を消した。

彼女のログにはある意味いつものごとく気づいていないが、

《称号『大商人のお得意さん』を獲得しました》

というものが。

ちなみにこの後、

「なんかお金がすごい増えてたんですけど何か知りませんか?」

「あっ。私が授業料を払ったからじゃないですか?」

「授業料!?なんですかそれ!聞いてないんですけど」

「あははぁ~。この間師匠が言ってた『3年間契約、毎月30000G』みたいな話を聞いて私も授業料払わなきゃな~って思ったんですよ」

「いや、いりませんよ!私こんなにお金があっても使わないんですからね!魔女さんが使ってください!」

「いやぁ~。私もお金はあまり使わないので~」

とかいう話をした師弟がいた。


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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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