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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 93

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世間ではお休みらしいので本日2話目ですw

「で?屈辱さんはどういう話を聞きたいんですか?」

1時間近く勉強を行なった後、伊奈野は屈辱さんへと尋ねる。

何の教科を学びたいのか、と。

そう問われれば、やっと教えてもらえると目を輝かせ、屈辱さんは、

「僕は錬金術師なので、薬品のこととか知りたいです!特にこの本のベンゼン環のところとか興味深くて、この………」

「あぁ。なるほど。そこですか。ここは3か所それぞれできる確率というものがありまして……」

自身の興味がある部分を熱く語りだす、そこの内容が魔女さん達とはまた少し違った部分であり、伊奈野も普段説明しないところということで着眼点を楽しみつつ質問などに答えていく。

一応海外サーバでうるさい人と宗教勧誘少女に教えた有害ガスの発生なども掠る部分はあるが、それよりも相手が興味を持ってくれていて知識も最初から持っているということで楽しい。

こうして教えていると屈辱さんもテンションが上がってくるようで、

「すごいね!僕そんなこと考えたこともなかったよ!」

「ちょっ!?あんたさすがにそれは!」

口調が完全に崩れていた。下僕のくせして主人にタメをきいてやがるのである。

その様子を見て慌てて魔女さん達が注意しようとするが、

「あっ。良いですよ口調とか気にしないで。私も別に気にしませんし」

「やっふぅ!さっすがご主人様!心の広さが違うねぇ~」

伊奈野があっさりと許可を出す。そうなってしまえば、弟子たちは何も言えない。

ただ、

「師匠。この子調子に乗りますよ?」

「別に良いですよ?ただ、あんまりうるさいようであれば他のところに行きますし」

「「「「っ!?」」」」

魔女さんが懸念を話すと、伊奈野はあっけらかんとその時の対応を言ってしまう。ダンジョンができたことである程度他の場所という心の余裕が生まれてしまっているのだ。というか、定期的に観に行かないとどう変わっているのか分からないという不安もあるため、行かない期間をあまり開き過ぎたくないと言う気持ちもある。

ただそんなことを言われてしまえばそれを言われた側は、「お前以外の女のところに行けばいいから」とクズ男から言われた依存系彼女のようになってしまい、

「待ってください師匠!絶対それは避けるので!!」

「うるさいようであれば私も少し対策をですね」

「出禁にしますので定期的に来ていただければ」

弟子と読み友が慌てたように言葉を並べていく。

何かあった場合は屈辱さんが3人により全力で排除されることになるらしい。

「い、いや!僕もご主人様いなくなると困るし、やんないからね!?排除しようとしないでくれる!?」

「まあ、そうならないことを期待してます」

「ご主人様まで!?」

屈辱さんは3日間土下座を続けるという行動力を見せつけて伊奈野に認められた(?)ものの、その行動力がありすぎるせいで微妙に信用がないのだ。何かあれば、自分の欲望のままに伊奈野の邪魔をしてしまうのではないかと。

屈辱さんに我慢ができるかどうかというのが問題なのだ。

「とりあえずそんな感じでお願いします。私は勉強するので」

「「「「あっ。はい」」」」

後のことはすべて丸投げ。伊奈野は再度机に向かい勉強を始めた。

そうして伊奈野が自分の世界に入り込むことで取り残された4人は、

「分かってるわね?」

「分かってるよ!どうしてそんなに僕の信用はないのさ!」

「いや、それは、ねぇ?」

「そうですね。一応あなたの役割は隣街の守護ですので」

「いくら外から人が来たからと言って、役割を放棄して勉強に来るというのはさすがに」

「う、うぐっ!?そ、それはそうだけどさぁ。でも、一応領主の許可はもらってきたんだからね!」

「どうせ無理矢理押し切ったんでしょ?脅すとか今までの貸しを使ってとか」

「……………」

図星をつかれて顔をそらす屈辱さん。彼女の信用はやはりなかった。

ただそれは兎も角として、屈辱さんの能力自体は本物である。限定的だが特定の薬品関係の分野では今まで伊奈野が関わってきたNPCの誰よりも理解が深く、

「見てくださいご主人様!塩酸に魔力を混ぜてみました!!」

「は、はぁ。それはどんな効果があるんですか?」

「飲んだら死にます!たぶん!!!」

「……………」

伊奈野もどう判断すればいいのか分からないような薬品を大量に作り出していた。

ただ、伊奈野は知らない。この薬品などがただの危険物であるという認識しかないが、

「最近売れてるそうじゃない」

「そうなんだよねぇ。かけると魔物が凄い弱ったり怯んだりするみたいで、原価の1000倍くらいの値段で売れるんだよ!!」

「ぼったくりじゃない」

「良いんだよ!誰も文句は言ってないから………それに、売り上げの4割はご主人様に渡してるし」

「ああ。まあ、それなら良いのかしら?」

新しく解放されたフィールドのボスに効果があるということでも飛ぶように売れていて、その売り上げの一部が伊奈野の財布の中に入っているということを。

彼女の所持金の増加速度は、とどまることを知らない。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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