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I Got Pregnant Before the Heroine Arrived ~I Was Supposed to Be a Doomed Villainess, but Apparently That’s Not the Case – Chapter 54

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出産して半月(前世だと1週間位入院するらしいけど)はセナ様や私の母親、乳母予定でいたらしいミューゼ様の時の乳母さん(現メイド長)達が交代で赤ちゃんの世話をしてくれて、私は母乳をあげる以外は体を休める事に専念するようにと言われてほぼベッド生活をして過ごした。

ミューゼ様も甲斐甲斐しく、それはそれはマメに私と子供の世話をし、いつの間にやらおしめ替えや沐浴方法まで完璧にマスターし、至れり尽くせりで過ごした。

私が産気付いた時、クリス様とセナ様は所用で出掛けていて出産に立ち会う事が出来なかったのを物凄く悔しがっていて、「お世話くらいはさせてちょうだい!」と張り切っていた。

出産後に駆け付けたうちの両親と兄弟は産まれたての赤ちゃんを見てもうデレデレだったらしく、眠っている赤ちゃんを何時間も見続けていたそうだ。

赤ちゃんの誕生を聞き付けたシャーリンからは翌日にお祝いメッセージととっても可愛らしいベビードレスが届き、アリザとリリンからは赤ちゃん用の玩具が届いた。

キリアンからは新作の綿生地で作ったベビー肌着が届き、殿下からは滋養にいいらしいとっても不味そうなドリンクが届いた。

その他にもマリオン、ヒューゴ、クラスメイトの皆さんからも何かが届いたそうなのだが、量が多くてそれらはミューゼ様が対応するという事で何が届いたのかすら把握出来ていない。

半月の至れり尽くせり生活を終えて始まった育児生活はまぁ大変!

母乳だからなのか「一度飲んだら数時間は起きないわよ」と聞いていたのに1時間もしないうちに起きて火がつくように泣いてみせたり、かと思えば「え?大丈夫?!」って程に起きなかったり、何故泣いているのか分からなかったりでハラハラドキドキの連続。

ミューゼ様やセナ様、頻繁にやって来る我が母が色々と世話を焼いてくれているので極端に消耗する事はなく何とかかんとか子育て出来ているが、「世の母親って偉大ね!」と実感する程には赤ちゃんに振り回される生活を送っている。

そうそう、赤ちゃんの名前は『エリオン』に決まった。

エリオンとはこの世界の神様の名前で、前世でも同じような名前の神様がいた気がしたけどどんな神様なのか全く知らず、この世界のエリオン神は愛と豊潤の神様だからエリオンに決めた。

この子の人生が恵みのある、愛に溢れたものになりますようにと願いを込めて。

ミューゼ様は私とミューゼ様の名前を組み合わせる事に最後まで拘っていたのだが、2人の名前を組み合わせてもおかしな名前にしかならずに諦めたようだ。

エリオンは瞳の色は私と同じ緑色で、2人の特徴を混ぜ合わせたような子供だった。

髪はミューゼ様、目の色と眉の形は私、目の形はミューゼ様、鼻は多分ミューゼ様、口は私かな?って感じで、これがまた超絶に可愛い!

「リオちゃんは可愛いでちゅねぇ♡」

前世で「絶対に赤ちゃん言葉を使う大人にだけはなるまい」と思っていたのに、気付けばミューゼ様以外皆赤ちゃん言葉で話し掛けている痛い現状。

可愛すぎるってそれだけで罪!!

いつの間にかススーッと現れるクリス様が小声で「じぃじが来まちたよー♡リオたんは可愛いでちゅねー♡」と言っていた時は聞いちゃいけないものを聞いたんじゃないかと聞かなかったふりをしたのだが、今ではそれが通常仕様になってしまったので慣れた。

最初はグニャングニャンで首をしっかりと支えながら抱っこしなければならなかったが、3ヶ月を過ぎた辺りから何となく首がしっかりとし始め、いつの間にやら首が据わった。

産まれたての頃は乏しかった表情も、1、2ヶ月もするとあやすと笑うようになり、顔の判別が付いているのかは分からないが私やミューゼ様が抱くと「あー」等と声を出してにぱぁと笑うようになり、そうなると益々メロメロになるのは当然で、恐らく私は甘々な母親だという自覚がある程にエリオンに夢中になっている。

時々「エリオンにフェリーを取られた」とミューゼ様が拗ねているが、変わらずミューゼ様の事は大好きなので、セナ様やうちの母がエリオンの世話をしてくれている時はミューゼ様と2人だけの時間を過ごしている。

カメラがないこの世界で、エリオンの成長記録の絵が欲しいとぼやいていたら、ミューゼ様がスケッチブックをそっと差し出してきた。

中には出産直後の私とエリオンの絵から始まり、生後2日目、1週間後、1ヶ月後、1ヶ月半、2ヶ月…とエリオンの成長していく様子が絵で残されていた。

描いた日付やその時のエリオンの様子まできっちりと記されていて1冊のアルバムのようになっている。

「これ、ミューゼが?」

「子供の成長は早いからな。どれだけ描いても描き足りない」

「仕事もあって子育ても手伝ってくれているのに…ありがとう!」

「この位造作もない」

私も育児日誌は書いている。

その時飲んだミルクの量や気付いた事、気になる事、エリオンの様子や眠った時間などをメモ書きのように書き連ねているだけだが、時々読み返して「そうそう、この時はそうだった」と思い出してはほっこりしている。

でも絵は描けないからミューゼ様の描いてくれている絵は宝物のように嬉しい。

本当に幸せ過ぎて困る。

産後、悪露は1ヶ月ちょっと続いたが経過は順調で、完全に出血も止まり、私の体調も問題なくなり、ミヤ様からの夜の許可も下りたのだが、万全を期したミューゼ様はそこから更に1ヶ月以上我慢を重ねてくれた。

「フェリーを抱く為に結婚した訳ではない」

そう言いながら私を抱き締めて眠るミューゼ様は、エリオンが夜中に起きると一緒に起きてくる。

「寝不足になるから!」とどんなに寝ているように言っても聞かず、それなのに私よりも元気で「体力どうなってるんだろう?」と思う事がある。

産後3ヶ月が経ったある日、朝からソワソワしているミューゼ様と、微笑ましいものを見るようにニコニコしているセナ様を見て不思議に思っていたら、「そろそろ…」とミューゼ様からのお誘いを受けた。

「大丈夫よー。夜は私とソニア(メイド長)でエリオンちゃんを見てるから。役には立たないけどクリスもいるし」

セナ様からこの発言が出るという事は…。

ボンッと顔から火が出るのではと思う程に顔が熱くなったのだが、ミューゼ様は平然としていた。

夜…。

久々の行為になる訳で私はガチガチに緊張していたのだが、ミューゼ様はそんな私を優しく丁寧に解し、甘くも熱い夜を過ごした。

だけど不思議なもので私もミューゼ様も微かに聞こえるエリオンの泣き声にどうしても反応してしまう。

「あ、泣いてる」

「これはおしめだな」

泣き声でお腹が空いたとかお尻が気持ち悪いのだとかがすっかり判別出来てしまっているミューゼ様は凄いと思う。

でもそんなミューゼ様でも寝ぐずりをするエリオンを大人しくさせる事は出来ないようで「やはり母親には敵わないな」と言う。

時々エリオンを気にしながらも、久々の熱い夜をしっかりと満喫したらしいミューゼ様は、翌朝とてもスッキリとした顔で目を覚まし、何時もよりもピッカピカの肌艶ととろりとした表情で「まだ寝ていろ」と部屋を出て行った。

私はぐったりとしているのに…解せぬ。

少し遅めにベッドから出た私は直ぐにエリオンの所に行ったのだが、セナ様が「もっともっとゆっくりしてていいのよ♡エリオンちゃん、とっても良い子だから毎晩でも見ててあげる♡」と言い、その後ろでエリオンをデレデレの笑顔で見ながらクリス様がうんうんと頷いている、他所の人が見たら仰天しそうな光景をもうすっかりと見慣れた私。

「ミューゼ、一人っ子じゃない?本当は兄弟を作ってあげたかったんだけど、私の体がそれ以上の妊娠に適してなかったから産んであげられなくて…だからフェリーちゃんは私達に遠慮なんかしないでミューゼとどんどん仲良くして、可愛い子を沢山産んでくれると嬉しいわ♡あ、別に『次々に産め!』ってプレッシャーかけたい訳じゃないわよ?エリオンちゃんが産まれただけでも私達はとっても幸せだから♡ただ遠慮しないでねって伝えたかっただけ」

気持ちはとても有難いのだが、エリオンを預ける=夜…という恥ずかし過ぎる公認図式が出来上がる訳で…。

「別にそういう事をする為だけに預けるんじゃなく、2人共ゆっくり寝たい日だってあるだろうから、週に1度でも3日に1度でもぐっすり眠れる日を作ると考えて預けてくれていいのよ?」

「ありがとうございます」

優しい心遣いに頭が上がらない思いだった。

I Got Pregnant Before the Heroine Arrived ~I Was Supposed to Be a Doomed Villainess, but Apparently That’s Not the Case

I Got Pregnant Before the Heroine Arrived ~I Was Supposed to Be a Doomed Villainess, but Apparently That’s Not the Case

Heroine ga Kuru Mae ni Ninshin shimashita ~Tsunda Hazu no Akuyaku Reijou desuga, Douyara Chigau youdesu~, ヒロインが来る前に妊娠しました~詰んだはずの悪役令嬢ですが、どうやら違うようです~
Score 6
Status: Ongoing Type: Author: , Artist: Released: 2022 Native Language: Japanese
Marquis’ daughter Ferry Romanna is in love with her fiancée, Myuse Lambast, and is pregnant. However, Ferry suddenly realizes that she is in the world of an otome game she played in her previous life, and that she is the villainess! Just as in the game’s scenario, the heroine, Lilin, transfers to the school… The villainess is destined for condemnation, but her pregnancy dramatically changes her fate!

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