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I Got Pregnant Before the Heroine Arrived ~I Was Supposed to Be a Doomed Villainess, but Apparently That’s Not the Case – Chapter 55

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エリオンは生後6ヶ月になった。

もうぷくぷくのふにふにでとっても元気!

5ヶ月を過ぎた頃からは寝返りを始め、今ではベッドの中でコロンコロンと転がるから危なっかしくて目が離せない。

うっかりうつ伏せになったまま寝ちゃったらなんて考えたら怖くてたまらない。

そしてエリオンは寝返りだけではなく、脚力だけで寝たまま移動する器用な技まで覚えてしまった。

気が付くとベッドの柵に頭をグイグイと押し付けながら仰向けで足だけを動かして移動しようとする。

何処まで移動するんだろう?と素朴な疑問から床に清潔で柔らかいマットを敷いて寝転がしてみたら物の数分でマットの端まで移動してしまって驚いた。

前世にあった歩行器のような物があれば何処までも移動するんじゃないだろうか?と思っている。

仰向け移動のせいなのか後頭部の髪の毛が団子状にダマになって絡まっている。

見つける度に梳いて絡まりを直すのだが直ぐに出来てしまってイタチごっこだ。

表情はもうすっかりとハッキリしていて、見知った人の顔ならば見分けも付いているようだ。

リリンとアリザがくれた玩具は今ではすっかりエリオンのお気に入りで、カラカラ音の鳴る小さなクマさんを振り回したり口にしたりしてご機嫌で遊んでいる。

エリオンが6ヶ月になったという事は私とミューゼ様の結婚式が6ヶ月後に行われるという事でもあり、私は最近少しだけ忙しい。

招待客へ送る招待状だけ任せられたのだ。

もっと色々と手伝いたいのだがミューゼ様が「俺がやるから大丈夫!任せておけ」と言って聞かないのでお任せしている。

私が下手に手を出すよりもミューゼ様に任せた方がセンス良くなるのも知っているからなのだが、時々「この料理はどう思う?」とか「式場に飾る花はこれでいいだろうか?」と私の意見は聞いてくれているので有難い。

ウエディングドレスは入籍してすぐに2人で決めたデザインの物を今のサイズに合わせて仕立ててもらっている。

式までにまだ半年もあるのでサイズを絞ろうかと思ったのだが、「そんな事をして体を壊したらどうする!今のままのフェリーが美しい」と言われてしまったので特別ダイエットもしない方向で決定している。

最終的なサイズは式直前に直せるそうなのだが、一生に一度のウエディングドレスを少しでも綺麗な姿で着たいと思うのが女心。

ミューゼ様には必要ないと言われたが、これ以上太ったりしないように、少しでも万全の姿でウエディングドレスを着られるように密かに無理なく体を絞ろうと思ってはいる。

最近エリオンは私達がお茶をしていると飲み食いしている物に興味を示して涎をダラダラと垂らしながらこちらに手を伸ばしてくるようになった。

「そろそろ離乳食を始めていい頃合いだろう」

ミヤ様がそう言うので、今日から離乳食が開始される事になった。

といっても突然沢山のものをあげるのは危険なので、今日は林檎の絞り汁にすりおろした果肉をほんの少しだけ混ぜてかなり薄めた物を一さじだけ。

「エリオン、あーん」

「あーん」と言っても口を開ける訳もなく、ミューゼ様が抱っこして座らせた状態のエリオンが口を開いたタイミングでスプーンを口にそっと差し込んだ。

一瞬「ん?」という顔をしたものの、お気に召したのか私の手を掴んで離さず、もっとくれとばかりに「あーあー」「うーうー」言っている。

「今日はこれだけ。また明日ね」

そう言っても分かってくれるはずもなく、私の手の中のスプーンを何度も口に入れては「ない!」って顔。

その顔がまた可愛い!

我が子ながら何故こんなに可愛いのか!

その後順調に成長しているエリオンは出来る事が増えたし、小さくて可愛らしい歯も生えてきている。

6ヶ月頃から生え始めると聞いていた歯だが、エリオンは8ヶ月手前でやっと生え始めた。

今は下の前歯が2本と上の歯が1本顔を覗かせ始めている。

お喋りも始め、私が「ミューゼ」と呼ぶからなのかミューゼ様の事を「ムー」と呼び、私の事は「マァマ」と呼ぶ。

「パパ」と呼んで欲しいミューゼ様は一生懸命「パパ」と教えているのだが、「ムー!」としか呼ばない。

授乳の時にニヤリと笑いながらグリグリ噛む事を覚えてしまって「痛い!痛いから!」と私が顔を顰めて痛がる姿を見ては声を上げて笑うという鬼畜ぶりまで見せ始めた(誰に似たの?!)。

1人で座れるようにもなり、ハイハイも出来るようになり、掴まり立ちを覚え、10ヶ月になった頃には伝い歩きを始め、11ヶ月を目前にして1人で小さな一歩を踏み出した。

「あ、歩いたわ!」

「あぁ、歩いたな」

「エリオン天才じゃない?!」

「1歳で歩きだすと聞くが、エリオンは運動神経がいいんだろうな」

早い子だと10ヶ月より前に歩く子もいるらしいのだが、完全に親馬鹿の私達は「凄い!」「天才!」と大喜びした。

大喜びしたのは私達だけではなく、今ではすっかり屋敷中の皆がエリオン馬鹿になっており、初めて歩いた日にはそのお祝いパーティーがささやかながら開かれ、クリス様がデレデレの顔で「リオたんはちゅごいでちゅねー♡」と言っていたのは聞き流した(赤ちゃん言葉が1番凄いのがクリス様である)。

最初の頃は立ち上がって一歩踏み出しても直ぐに尻もちをついたりひっくり返っていたエリオンだったが、式近くになった頃にはまだ足取りは危なっかしいながらも1人でテトテトと歩けるようになっていて、ミューゼ様が「これで式に一緒に歩けるな」ととても喜んでいる。

結婚式用のエリオンのお洋服は、歩きやすさ重視ながらも何時もよりもちょっぴりお洒落な水色のロンパース。

試しに着せてみたらおしめでお尻がもっこりとしていたのはご愛嬌 (アヒルみたい)。

靴を履かせると上手く歩けない為、危険のないようにカーペットを敷いた上を靴下で歩く事が決まり、後は式を待つばかりだ。

※歩くのが早い事を「天才!」と喜んでいるのは単に親馬鹿故の発言であり、歩いたり出来るようになるのが人より早い事が凄い事だという事ではありません。

I Got Pregnant Before the Heroine Arrived ~I Was Supposed to Be a Doomed Villainess, but Apparently That’s Not the Case

I Got Pregnant Before the Heroine Arrived ~I Was Supposed to Be a Doomed Villainess, but Apparently That’s Not the Case

Heroine ga Kuru Mae ni Ninshin shimashita ~Tsunda Hazu no Akuyaku Reijou desuga, Douyara Chigau youdesu~, ヒロインが来る前に妊娠しました~詰んだはずの悪役令嬢ですが、どうやら違うようです~
Score 6
Status: Ongoing Type: Author: , Artist: Released: 2022 Native Language: Japanese
Marquis’ daughter Ferry Romanna is in love with her fiancée, Myuse Lambast, and is pregnant. However, Ferry suddenly realizes that she is in the world of an otome game she played in her previous life, and that she is the villainess! Just as in the game’s scenario, the heroine, Lilin, transfers to the school… The villainess is destined for condemnation, but her pregnancy dramatically changes her fate!

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