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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 102

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昨年は怒涛のような一年だった。

色々な事が多すぎて、そして綱渡りだった気がする。

・テイグーンの開発が少しでも遅かったら……

・魔法士の囲い込みが少しでも足らなかったら……

・今の仲間がいなかったら……

・関門の防御が整っていなかったら……

どれが足らなくても、全てが終わっていた気がする。

これまでは、5歳から行動を起こし9年間、結果的に言えば噓みたいに上手く事が運び過ぎた。

そのお陰で【前回の歴史】で身の回りに起きた禍を回避することはできた。

ただ、問題は上手く行き過ぎたことだ。

その結果、男爵領(今は子爵領)だけの事を考えていた俺は、いつの間にか更に上、【前回の歴史】では関係の無かった大きな渦に巻き込まれている気がする。

・20歳になる以前で、より敵愾心を増した隣国の存在

・余計な宮廷闘争

・それに関する身に覚えのないやっかみや疑念

家族を、仲間を、そして領地を護るために蓄え、磨いた力は、更に大きな役割を求められるようになった。

せっかくの歴史改変行動も結果として、自身がいるステージを一段上に上げてしまっただけだ。

この先どうなるか、【前回の歴史】を知るだけでは、回避できない局面に来てしまっている。

未知の領域への対処、これが今後の大きな課題になるだろう。

そう思いに耽っていた所に、ミザリーの声でふと我に返った。

「でも、金貨が足らなくて本当にやばかったです」

ミザリーが思わず笑ってこぼしたひと言、これも本来なら大問題になるところだった。

確かに……、毎年、財政上は自転車操業の綱渡りをやっている気がしないでもない。

ミザリーとクレアが中心となり、行政府がギリギリの所で管理していた金貨は、テイグーン防衛戦時の大盤振る舞いで、底をついていた。

なんせ、領民に向けに3,000枚も大盤振る舞いしていたから……

「ほんと、戦功の報酬や、王様からの支援金が無ければ、戦いに勝っても、新年の税収が入るまでに飛んでましたね」

クレアも笑っている。

「それから比べると、今は夢のようですね」

アンも、戦役後も合同最上位大会準備、大会での視察団対応など、色々あった後でやっと一息つけた感じだった。

「でも、色々投資があったからこそ、街は活況を極めています。その分、税収も一気に増え、良い循環ができ始めていますね」

商家の出身であるヨルティアは、経済にも明るい。

彼女も今は行政府でなくてはならない舵取り役のひとりになっている。

戦役後、教会(グレース神父)との秘密協定が結ばれたあと、新たに7人の仲間も増えた。

・重力魔法士:1名 (ヨルティア)

・風魔法士 :2名 (イリナ、ブラント)

・地魔法士 :1名 (ライラ)

・聖魔法士 :2名 (ミシェル、ティアラ)

・光魔法士 :1名 (レイア)

教会の公式記録には、風魔法士が1名のみ適性が確認できたことになっている。

今後は最上位機密事項として、両親や家族にも伝えるつもりはない。

余計な陰謀に巻き込まれる事のないように。

実際これでソリス子爵領は、公式には中央貴族でも最上位の公爵級、それぐらいの魔法士の陣容を誇っている。

公式には、と言ったのはあくまでも目安だからだ。

それぞれの領地人口に対し、魔法士の存在する割合、それを機械的に計算した数が目安だ。

実際に目安通りに見つかることは少ない。

また、力のある貴族は、下位貴族から魔法士を召し上げ、個別に囲い込んでいるケースも多々ある。

そもそも魔法士自体、適性を確認するには大きな費用が掛かるため、裕福な環境や、スポンサーが必要になること、それも魔法士数の格差の要因のひとつだ。

たかが辺境の子爵領で、多くの魔法士を抱えていることが、十分脅威と認定され、粛清や良いように利用され、使い潰される可能性も高い。

現在ソリス子爵領には、身の丈に合わない数の魔法士がいる。

・風魔法士 :8名

・聖魔法士 :6名

・地魔法士 :4名

・火魔法士 :4名

・水魔法士 :3名

・氷魔法士 :1名

・光魔法士 :1名(1名戦没)

・闇魔法士 :1名

・時空魔法士:2名

・重力魔法士:1名

——————————-

合計    :31名

「皆揃ったようです。全体会議を始めましょうか」

ミザリーに促され、魔法士31名、行政府関係者2名、俺とアンで総勢35名が集い、今年の方針を共有する。

「みんな、忙しいなか、急遽集まってもらってすまない。既に個別には話しているが、今後の方針や開発について、話をしていきたいと思う」

「先ずは全体の方針を、俺から話すが、その後はそれぞれ担当から状況を報告、その後は自由な議論を行なって欲しい」

◯担当する魔法士

・テイグーン市街 カーリーン(イリナ、キニア)

・開拓地農地開発 クレア(サシャ、クローラ)

・北出丸(宿場町)ヨルティア(ライラ、レイア)

・南出丸(放牧村)メアリー(アイラ、ブラント)

・魔境側関門改装 クリストフ(ダンケ、リリア)

・新規関門町構築 エラン(ウォルス、アストール)

・兵力の再編成 ゲイル(ゴルド、マルス、アラル)

・特命(対外諜報)バルト(カウル、ラファール)

・特命(疫病対策)マリアンヌ(ローザ、他4名)

◯全体方針

<優先度:高>

テイグーン市街の改築や増築。

テイグーンもやっと【町】から【街】と呼べる体裁になり、改築の実施内容も明確だった。

改築の実施もほぼ軌道に乗っており、このままの推移で問題ないと思われる。

<優先度:最高>

開拓農地の開発は、急務のひとつだった。

テイグーン一帯で、増えた人口に対する域内での食糧自給率の向上が急務となっている。

街の外でも安心して住める開拓村を開発し、農民の入植を進めることは、今年、大きく進めていきたい。

<優先度:高>

北出丸(宿場町)の構築。

これはもともと構想にあったもので、今回、突貫工事で作った、競技場、兼、宿場町を再整備し、砦としても活用できるようにすることだ。

これにより、一帯で抱えられる人口にも余裕がでる。

<優先度:中>

南出丸(放牧村)の構築。

宿場町と対をなす砦、ここには現在、街中の空き地を活用していた放牧地を移す。

昨年末から移住希望が一気に増え、そろそろ空地の住宅転用も必要になってきた半面、人口が増えるに従い、食肉の需要は高まるばかり。

間もなく、500名の辺境騎士団も駐屯してくる。

彼らの胃袋を賄う、それだけでも大変なことだ。

<優先度:低>

魔境側の関門の改装については、色々思案している。

既にクリストフには懸念を伝えてあるので、彼の話を聞いて、補足しようと思う。

<優先度:低>

フラン側の関門強化についても、課題がある。

既にエランに懸念を伝えてあるので、彼の思惑を聞いて、補足しようと思う。

<優先度:中>

兵力の再編は、ちょっと頭を悩ましている。

テイグーンの常備兵50騎を、辺境騎士団に編入せねばならず、今現在、街独自の兵力はかなり流動的だ。

常備兵:70→20(騎士団編入)→50(兼業兵を移籍)

兼業兵:80→50(常備兵編入)→80(自警団を移籍)

自警団:500(防衛戦要員と、その後の加入者)

当面、新規兵力の補充と訓練が必要になってくる。

何年かかるか分からないが、100名ずつの定員が満たせるようにしたいと考えている。

<優先度:高>

これまで諜報について無頓着だったのを反省している。

今後は、王都の動向や、帝国の動向も微妙になっているので、国内と国外の諜報活動も必須と考えている。

当面、兄にはグレース神父の情報を共有しており、その方面は任せるとして、交易に紛れ、バルトやラファールを帝国に派遣したいと考えている。

<優先度:最高>

最後の特命は、もちろん2年後の疫病対策。

過去の疫病の調査や、治療法などの研究に加え、防疫の観点からも対応を研究してもらおうと考えている。

あと、俺から依頼した案の実証実験も。

各担当者からの報告と議論も進み、現時点では、特に議論が必要な、2人の発言に順番が回ってきた。

「クリストフ、魔境側の関門に関し意見が聞きたい。

本来なら、大きく手を入れる要素はないと考えていたけど、視察団が入った時点で幾つかの秘匿情報も丸裸になったと思う。これに対して提案、また他の皆も意見があったら、是非聞かせてほしい」

「はい、正直言って、関門と回廊には色々と仕掛けをしましたが、これ以上、大きく何かができるか?

それには、難しいと言わざるを得ません」

だよね……

俺も、そうそう何かができるとは思わないし。

「ですが、可能なら、ひとつ提案があります。

魔境側の回廊出口、ここを大きく取り囲んだ防壁を作り、そこに新たな砦を築くこと、防壁の内側に新たな入植地を作るのはいかがでしょうか?」

「皆の意見は?」

「費用は膨大で、しかも建設には危険を伴います。

でも魔境の開拓、これは以前からあった目的のひとつと行政府でも考えています」

「僕もクリストフとミザリーさんの意見に賛成です。

僕が一番懸念しているのは水の問題です。テイグーン一帯では、上水の確保が今後問題になります。

魔境側なら、テイグーン山からの水も活用できます」

エランの意見は、今後を見据えた場合、最も深刻な課題だった。

積極的な反対意見もなく、開発プランを作り、目先の優先事項が解決した後に、本格的に建設を行うこととした。

おそらく、来年以降の話にはなってしまうが……

「では、次にフラン側の関門について、エランの考えを聞きたい」

「はい、魔境側と比べ、フラン側は攻撃に対して脆弱です。そのため、鉱山側への分岐路の先に、新たな、そして強固な砦(関門)を作り、そこに製鉄所や鍛治工房などを移設し、全体の効率化を図る。

そんな形はいかがでしょうか」

「私は賛成です。

その砦には鉱山で働く者の宿舎も用意できれば、距離も近く、今以上の鉱夫を投入できます。今の鉱山の環境は、もう少し改善の余地があると考えていたので」

エランの提案にはクレアが最初に賛同した。

「そうなると水の手はどうなりますか?

あちらは岩場で、井戸を掘るのも手間が掛かると思うのですが……」

「サシャの言う通りです。

僕の提案は、少し距離がありますが、西側の川から水路を引くこと、これも併せての提案となります。

そしてクレアの言う通り、関門と鉱夫の住居を一体化できれば、警備も一元化できると考えています」

「では、こちらも、魔境側の砦と同時に工事に入るとしよう。エラン、それまでに開発プランを頼む」

2つの懸念事項は、取り敢えず方向性が見えた。

「他に意見が無ければ、会議は終了とするが……」

ヨルティアが遠慮がちに手を挙げた。

「宿場町ですが、今回臨時で設置した、飲食街や娼館について……、どうしましょうか?」

「うん、まだちょっと先になるけど、辺境騎士団支部が整えば、街には新たに500名の屈強な男たちがやって来ることと、彼らの多くは独り身なので、それなりに需要はあると考えている。

これを機会に、街中の娼館は高級路線に統一してもらおうと思う。

宿場町が完成すれば、第四区画に住まう期間労働者と捕虜はそちらに移動してもらう予定だしね。

1,000人近い男性が宿場町に移動するので、中級店はそちらに移ってもらう、そんな感じでどうかな?」

男女の人口比の改善、これまでもずっと努力はしていたが、状況は益々悪化するばかりだった。

「また、ここだけの話だけど、飲食店や娼館と警備詰所の関係を強化し、来客に不審者や不穏な動きがあれば、察知できる情報網も作りたいと考えているんだ。

アンと共に、その辺の構想を詰めてもらえるかな?」

そう、以前に母が、ヨルティアの情報網から、父や兄のご乱行の全てを掴んでいたこと、俺はそれに注目していた。

同じ男としては、空恐ろしい話だが、そういった場所と信頼関係で結ばれた、情報入手の手段があれば今後、大きく役に立つのでは? そう考えていた。

こうして、カイル歴507年の方針は固まった。

<カイル歴507年 年初時点開発予算残高>

——————————————————————-

個人所有残額 金貨約 12,000枚

開発資金残額 金貨約 58,000枚(税収後)

借入金の残額 金貨 ▲7,000枚

<カイル歴507年 年初個人所有金貨>

——————————————————————-

当初残高     1,700

・射的場景品代  ▲180

・定期大会賞金等 ▲240

・魔法士紹介報酬   0

・召喚儀式費用  ▲140

・教会工作費   ▲420

・バルト預け金    0

・バルト交易収益   0

・投票券収益   2,000

・投票券準備費  ▲ 30

・最上位大会賞金 ▲620

・最上位大会準備 ▲100

・受注売上      0

・外注製作費他  ▲200

・その他     ▲ 50

——————————————————————-

差引残高     1,720

戦功報奨     10,000

その他収益500

——————————————————————-

個人資産計    12,220

ご覧いただきありがとうございます。

ブックマークやいいね、評価をいただいた皆さま、本当にありがとうございます。

凄く嬉しいです。毎回励みになります。

また誤字のご指摘もありがとうございます。

本来は個別にお礼したいところ、こちらでの御礼となり、失礼いたします。

これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

<追記>

10月1日より投稿を始め、遂に100投稿を超えるまでに至りました。

日頃の応援や評価いただいたお陰と感謝しています。

今後も感謝の気持ちを忘れずに、投稿頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。

また感想やご指摘もありがとうございます。

お返事やお礼が追いついていませんが、全て目を通し、改善点など参考にさせていただいております。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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