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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 107

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ずっと待ち続けていた返事が来た。

以前バルトが、海岸線のある北の国へ出た際、同行を許可してくれた商隊が、今度は南方へ旅立つという知らせだ。

かねてから俺が望んでいたこと(米の情報収集)で、ずっと様子を窺っていたが、今回は別の目的がある。

早速商隊と渡りをつけ、バルト、ラファール、他1名の同行を依頼し、交渉の結果、承諾を得た。

彼らの向かう先は、グリフォニア帝国の主要都市を巡りつつ、最終的には最南端の国境にある街。

そこはスーラ公国と国境に近く、第三皇子が本営を設けている場所だそうだ。

バルトには、帝国にはない魔境の産品(魔物から取れる武器や防具、装飾品の素材)を預けている。

商人達の条件は、産品の一部を商品として商隊に提供すること、往路はバルトの空間収納を商隊の商品輸送に使用させて欲しい事、この2点だった。

それを認める事で、商隊が便宜を図ってくれることになった。

実は、俺の手元には、通常では考えられない量の、魔物由来の素材がある。

サザンゲートの戦いの後、俺たちは戦後処理に積極的に参加し、多くの戦利品を得ていた。

戦場一帯に遺棄された、人馬の回収と埋葬(火葬)、一面に横たわる魔物の亡骸処理(焼却)、これらは当時、可及的速やかに対応することが求められていた。

魔境から溢れた魔物たちは、サザンゲート平原にまで進出し、活動していた。

これを食い止め押し返すこと、駆除を進めて、平原の安全を確保することは急務だった。

そのため、戦役が終わった後も、暫くは全軍でこの対応に当たっていた。

俺たちはこの対応中に、相当の成果を得ていた。

ハストブルグ辺境伯からは、回収に当たっては【切り取り自由】の通達がなされていたので、目ぼしい魔物の亡骸を、片っ端からバルトに収納してもらっていた。

これ以上魔物を誘因しないよう、各隊は急ぎ処理(焼却)しなければならない状況下で、俺たちは粛々と回収を進めることができた。

俺たち以外の隊は、焼却処理と並行して、手間のかかる剥ぎ取りを、思う様に進められなかった様だが……

結果、カイル王国でも高値で、グリフォニア帝国では更に高値で、取り引きされる魔物素材が多く揃った。

そうして、戦後処理が進み、ある程度落ち着いたのち、戦功のあった者は、論功行賞を受けるため王都に向かった。

ただ、戦功の乏しい貴族連合軍第一軍と、第四軍から成る部隊は、現地に残留し、引き続き魔物の掃討を行なっていた様だが。

後日、俺たちは集まった素材を処理し、魔法士の適性確認に使用する触媒、その他貴重な素材を優先して確保し、比較的入手しやすい魔物素材は、市場に出して販売した。

バルトには、これらの流通用素材を中心に、帝国に持参してもらっている。

戦時下とはいえ、こういった貴重な産品を、カイル王国から持ち込む商隊は、帝国からも歓迎されることが多く、入国や移動も認められやすいとの事だった。

春の始まり、テイグーン山で雪解けが始まったころ、3人は商隊に紛れ、こっそり旅立っていった。

早ければ半年、遅くても一年でバルトは帰還し、ラファールは情報がある程度集まれば、先行して戻ってくる予定だ。

そして、バルトとラファールには、無理のない範囲で、いくつかの調査を依頼していた。

<依頼内容>

・ゴート辺境伯領の調査

・ブラッドリー侯爵領の調査

・第一皇子勢力と第三皇子勢力の調査

・稲の入手、または入手可能性の確認

・砂糖の入手、またはさとうきびの入手

依頼している、隣国での調査内容は多岐に渡る。

商人たちの伝手でも、ある程度の情報は入手できるが、商人の思惑が入らない、信用の置ける正確な情報が少しでも欲しかった。

商人は情報も商売の糧とする。

彼らにとって、辺境のいち子爵、そのまた息子の男爵程度では、入手できる情報の質も量も限られていたからだ。

バルト達が直接、現地を検分した上で入手する、帝国の動向は、俺に取って非常にありがたい情報だ。

ちなみにこの派遣については、昨年の秋に【視察団】が訪れた際、ハストブルグ辺境伯に、準備が整えば実施したい旨を申し出て、内諾をもらっている。

〇調査内容の詳細

<ゴート辺境伯領>

ゴート辺境伯の後釜が誰になるか、これは俺たちにとっても大きな関心事だ。

恐らく、当主が戦死し全軍が壊滅した以上、残った一族が跡を継ぎ、辺境伯の任にあたる事は事実上不可能だろう。

大事な国境線を守ること、その重要な任務を引き継ぐ有力貴族が出てくる筈だ。

サザンゲート血戦の最後の追撃戦で、巧みな用兵を見せた一軍があった。その軍を率いた者が、辺境伯領の後釜となれば、非常に厄介だ。

それ以外でも、戦意旺盛で優秀な者が辺境伯として統治に当たれば、此方への影響は大きい。

<ブラッドリー侯爵領>

当主共々、今回の戦役で全滅した、そういう意味ではブラッドリー侯爵領も同様だ。

此方の場合、テイグーンに居る捕虜たちが所属する地でもあるため、この領地の去就も気になっていた。

捕虜たちにとっても、恐らく最大の関心事だろう。

<皇位継承争い>

帝国の後継者争いの動向は、俺たちにとっても最重要事項となる。

今はその勢力が分散し、互いに牽制しあっているが、後継者が定まり国内が落ち着けば、最悪のケースでは、全軍を以って侵攻してくる可能性もある。

そうなれば、前回のサザンゲート血戦とは比較にならない大兵力が、大挙して押し寄せる事となる。

用意周到に準備された、少なくても五万の軍勢の侵攻を受ければ、とてもじゃないが敵わない。

今のハストブルグ辺境伯の陣営や、南部貴族を結集しても焼け石に水でしかない。

特に第一皇子なら、前回の雪辱として、テイグーンを狙ってくる可能性も高い。

できれば、帝国内でお互いに消耗し、共倒れになってくれれば良いのだが、そうはいかないだろう。

彼らの動向を調査することは、バルトたちに【特命】として、与えるにふさわしい任務だった。

<稲(米)の入手>

もうこれについては、ずっと念願だったことだ。

たまたま俺は、帝国に住まう人間からその情報を得たとき、飛び上がらんばかりに喜んだものだ。

今回、第三皇子が拠点にしている街まで、足を延ばしてもらうのはこのためだ。

きっと何か手掛かりを、入手してくれるだろうと期待している。

栽培について、気候の問題はどうしうようもないが、水問題は新年にエランが行った提案で、解決するかもしれない。

稲作に必要な大量の水の確保が、テイグーンでは難しいと諦めていたので、光明が差した気持ちだった。

<サトウキビ、又は砂糖の入手>

正直、サトウキビの栽培は、気候的にできるかも知れないと考えている。

だが、取り急ぎ欲しいのは、大量の砂糖。

この世界、いや、カイル王国では特に、砂糖は希少で高価なものだ。

王国では、砂糖を使用し作られた菓子は、貴族か裕福な者のみが楽しむ贅沢品に分類されている。

だが、スーラ公国まで南に行けば、砂糖は一般的なもので、庶民でも何とか手が届く範囲のものらしい。

交戦中の隣国の、更に、その隣国の交戦国に砂糖の産地がある。

そんな事情で、カイル王国では、砂糖が届けられるまでに多くの商人を経由し、値段は格段に跳ね上がってしまう。

中世ヨーロッパで、胡椒が非常に高価で価値があったことと同様に、カイル王国では砂糖は非常に高価で価値が高い物だった。

スーラ公国まで行かなくても、グリフォニア帝国最南部の地域では、砂糖が生産されているらしい。

今回はそれの入手を狙っている。

バルト達には多くの任務を課し、地理不案内な帝国に送り出したこと、内心申し訳なかったが、今回同行した彼なら、きっと2人の助けになってくれる筈、そう思っている。

決して無理はしないよう、それだけを改めて念押しして、彼らには伝えた。

こうした俺の意向を受け、3名は旅立っていった。

ご覧いただきありがとうございます。

ブックマークやいいね、評価をいただいた皆さま、本当にありがとうございます。

凄く嬉しいです。毎回励みになります。

また誤字のご指摘もありがとうございます。

本来は個別にお礼したいところ、こちらでの御礼となり、失礼いたします。

これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

<追記>

10月1日より投稿を始め、遂に100投稿を超えるまでに至りました。

日頃の応援や評価いただいたお陰と感謝しています。

今後も感謝の気持ちを忘れずに、投稿頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。

また感想やご指摘もありがとうございます。

お返事やお礼が追いついていませんが、全て目を通し、改善点など参考にさせていただいております。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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