Switch Mode
Now you can use the translation tool for free for the first 200 chapters of each novel.

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 114

This post is one of the first 200 oldest posts in its category and is free to translate.
Balance: 0 coin


「殲滅射撃用意、目標前方800メル(≒m)、射角調整」

「調整完了!」

「魔法士準備できています」

「青旗上がりました! 観測員、目標地帯から退避完了しています」

報告を受け、俺は号令の準備をする。

「用意……、撃てっ!」

一台の巨大な投石器から、通常では考えられない量の金属球が発射される。

もの凄い勢いで発射された大量の金属球が、ある程度の範囲に広がりながら飛翔し、目標として観測員が旗を立てた一帯に土煙を上げて着弾した。

その打撃力は凄まじく、目標一帯の木々をなぎ倒し、大地を抉る。

遠くからでも、広範囲の木々が吹き飛び、舞い上がる様子が確認でき、その威力が窺い知れる。

少し遅れて、その着弾音が轟音となって響き渡る。

その頃には一帯は土煙に包まれ、何も見えない。

「こ、これは……」

「いやはや……」

新たに完成したばかりの、投石器の実弾射撃を見学した2人は、その威力の凄まじさに声も出ない。

ここは、以前にエランの案内で訪れた、魔境側の要塞建設予定地だ。

まだ工事も始まったばかりで、拠点となる砦の城壁、その一部が完成したばかりだ。

俺は、対魔物、対侵攻軍対策として新たに開発し、先行して城壁上に設置した、カタパルトの実弾発射を彼らに見せていた。

「もちろん、この飛距離と威力は、機械の力と、魔法士の技が融合した結果、もたらされたものです。

魔法を使わなければ、この飛距離と威力は半減する、そうご理解ください」

「何はともあれ、凄いもんじゃ。これでは敵軍は、ひとたまりもないのぅ」

「全くです。この射程で範囲攻撃を受ければ、敵は手も足も出ん。末恐ろしい物を作ったもんじゃ」

ハストブルグ辺境伯とゴーマン子爵は、やっと感想を漏らした。

実は彼らにも伝えていない事がある。

確かに、金属球の加速や、標的誘導は、風魔法士の魔法と、その力量に依るものが大きい。

だが、もう一人の魔法士の活躍が、この射撃では一番のポイントとなっている。

カイル王国でも数少ない、いや、実際には居ないといって等しい、重力魔法士のヨルティアが、発射までのタイミングで、全ての金属球に対して、重量軽減の魔法をこっそり使用している。

その為、カタパルトは投擲物の重量負荷で、アームを傷めることもなく、本来の性能以上の重量物を積載し、設置されたウェイトは、その重量の反動を十分に伝える事が出来ている。

空に放たれた金属球は、初速に乗ると本来の重量を取り戻し、それが飛翔していたのだ。

金属球も、再生利用品だ。

俺には、テイグーン防衛戦で鹵獲した、廃棄用武具やその他金属類が大量にあった。

当面、素材として使用しない物(できない物)は、全て溶かして、この金属球に姿を変える予定だ。

ここまでの道のりは簡単ではなかった。

第一に、

この世界にある攻城兵器を、カール親方を始めとする職人達の手で改良、独自生産できるように準備した。

その次に、

重力魔法士と風魔法士達、射撃を担当する射手での、実験と訓練をひたすら続けた。

最初は三者のタイミングを合わせることも、なかなか上手くいかなかったが、最近になってやっと、思うように飛ばせるに至った。

投擲された瞬間に、風魔法で起こした突風……、ピンポイントだが最強の台風以上の追い風で、加速され、初速が乗ったタイミングで、本来の重量を取り戻す。

その段階がうまく噛み合えば、火薬のないこの世界でも、大砲並みの威力を発揮する。

そして、榴弾砲に近い状態で、鉄球が弧を描き、目標一帯に雨あられのように、降り注ぐ。

いや、低い弧を描いているので、金属球が激しく突き刺さる、の方が適切な表現かも知れない。

大砲の無いこの世界で、通常考えられない長射程、かつ、広範囲を対象とした、更に、あり得ない威力を持った殲滅攻撃は、今後の切り札として考えている。

一回の発射で、何十基もの大砲の射撃に等しい、絶大な戦果が期待できるこの兵器を、俺は【魔導砲】と名付け、今後の秘匿兵器とした。

一字違いだが、俺はこのネーミングにワクワクした。

「ま」の字を「は」に変えるだけで、なんか……、凄い最終兵器の響きがあるから。

それとも頭に【拡散】を付けた方が良かったかな?

「これが、卿の言った、万もの軍勢を退ける対策の一端か……」

ゴーマン子爵が、半ば放心しながら呟く。

「はい、次に帝国が侵攻してくる際は、少なくとも5万、もしかするとそれ以上で押し寄せるでしょう。

第一皇子なら前回の雪辱に燃え、第三皇子なら優位性を誇示するために、前回負けたこのルートも、万全の準備を行ったうえで、攻略の対象としてくる。

そう読んでおります」

「当たって欲しくない、そうならない事を願いたい予測じゃな……」

辺境伯の表情も険しい。

主戦場となるサザンゲートの砦で、前回以上の兵力の侵攻を受ければ、当然抗いきれない。

「恐らくは数年から5年程度は余裕がありましょう。

帝国も今は微妙な状態にありますから。

ただ、帝国の南部戦線が決着するか、皇位継承が定まったとき、そこから先は予断を許しません」

「サザンゲート方面は、新たな城塞建設を陛下に具申しておく、その際、こちらの要塞についてもご裁可を仰ぐとしよう。

恐らく、卿が計画しておる要塞とその防御線構築は、到底5万枚の金貨では贖えないだろうからな」

「ありがとうございます。

正面の負担を減らすよう、より多くの敵軍をこちらで引き受ける準備が整えば……、そう考えております」

「その線で行けば、話が通りやすいかも知れんな」

ゴーマン子爵も同意してくれた。

「我らが枕を高くして、眠れる日はまだ遠い、そういう事だな」

「そうですな」

「お二方には、もう一点お願いがございます。

この兵器、魔法と併用した射撃をお見せするのはお二方に限り、今後は、わが父と言えど、通常の射撃しか見せないつもりでいます。

その点、他の諸侯にも、くれぐれも内密にお願いいたします」

「勿論だとも、其方の信には信で応えよう」

「無論だ、むしろ隣領の儂にまで披露してくれたこと、卿には感謝しておる」

「建設工事には、騎士団を存分に活用するといい。

辺境騎士団の司令官たる儂が指示した、これで筋は通るであろう」

「私も、お預けする兵たちには、重々言い聞かせましょう」

俺は、懸案だったお歴々への内諾も、最高の形で認可をもらえることとなった。

横で団長も大きく頷いていた。

そして……、俺は2人にもまだ黙っている奥の手がいくつかある。

先ずこの奥の手開発には、いくつかの段階があった。

一つ目は、

異なる魔法を組み合わせて、その効果を劇的に高めることを研究した。

二つ目は、

その組み合わせた魔法に、予め準備した素材などで、魔法の効果を高めることの模索。

例えるなら、火魔法に油を使うなどだ。

三つ目は、

今回の魔導砲と同様に、道具(兵器)と魔法を融合させ、これらの効果を最大に高めることだった。

実際、幾つかの兵器は試作品が完成し、実験段階だ。

秘密確保の為、新たに開発中の、魔導砲以外の攻撃手段はまだ秘匿している。

これらの使用に関係する魔法士、訓練や試験運用に携わった最小限の兵士しか知らない。

また、魔導砲自体も、まだ試験運用段階だが、更にエグい武器に仕立てようと思っている。

これらの開発と配備は、砦の工事と並行して進め、要塞が完成すれば中核となる防衛施設になる予定だ。

また、大軍を相手にした際、効果的な運用についても、団長と協議し、プランを作ることに余念がなかった。

「それにしても、これらは……、私がつくづく帝国兵でなくて良かった、そう思いますよ」

俺の腹案を話した際、団長は大きな溜息を付いた。

「残酷なようですが、初撃で敵の戦意を挫き、侵攻を諦めてもらうこと、それが目的ですから。

正直、これらだけで、数の不利を覆し、勝てるとは思っていません。要は負けない戦いが出来れば、そう思ってます」

そう、どれだけ堅固な要塞を築いても、数万の敵兵を相手にするには、防御側の兵力が著しく劣る。

敵は、広大な防衛陣のなかから、兵力の少ない所を衝き、攻略してくるだろう。

ならば、勝てないまでも、敵が恐れて睨み合いとなる、そんな状況をつくる事を目的にすれば良い。

そうすれば、魔境という存在が自然の防衛網として、機能してくる(魔物が動き出す)と考えている。

こうして、魔境側の砦建設は軌道に乗り、継続して推進されることとなった。

いつもご覧いただきありがとうございます。

ブックマークやいいね、評価をいただいた皆さま、本当にありがとうございます。

凄く嬉しいです。毎回励みになります。

誤字のご指摘もありがとうございます。いつも感謝のしながら反映しています。

本来は個別にお礼したいところ、こちらでの御礼となり、失礼いたします。

また感想やご指摘もありがとうございます。

お返事やお礼が追いついていませんが、全て目を通し、改善点など参考にさせていただいております。

今後も感謝の気持ちを忘れずに、投稿頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。

※※※

12/31~1/6の期間、パソコンでの作業や対応ができないため、せっかくご指摘いただいた誤字修正や感想のお礼が遅延してしまう可能性があります。

予めお詫びさせていただきます。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

Comment

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Options

not work with dark mode
Reset